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lumenwhite、940万円のアルミ/セラミック振動板採用フロア型スピーカー

 アクシスは、オーストリアのスピーカーメーカー、ルーメンホワイト(lumenwhite)の製品取り扱いを再開。同ブランドの第一号機である「white light」('00年発表)のリニューアルモデルとして、フロア型3ウェイの「white light anniversary」を10月に発売する。価格は940万円(ペア)。

white light anniversary

 新開発のアルミハニカム/セラミック振動板を採用した7.5インチ径ウーファ×3、セラミック振動板を採用した5インチ径ミッドレンジユニット×1、1インチ径セラミックドームツイータ×1の、3ウェイ5スピーカー構成。独自のドライバ技術「CELL Concept」を採用し、広帯域特性と超低歪率性能を追求。ウーファにはアルミハニカム/セラミック・サンドイッチ構造を採用し、大振幅を極めて低歪率に再生できるとする。周波数特性は30Hz~35kHz、感度は89dB(平均91dB)、インピーダンスは6Ω。推奨するアンプ出力は20~200W。

 クロスオーバーネットワークは独自の伝統的設計手法とムンドルフ製パーツによって組み立てられており、中高域ネットワークに超幅広の銅箔を巻き重ねた特製品のインダクター、ウーファのローパス回路には極太銅線による大型の空芯コイルを採用。リアパネルには真空管アンプか、半導体アンプかで、インピーダンス補正を行なう切り替えスイッチも搭載した。

 エンクロージャは独特な流線形デザインとし、素材には密度の異なる楽器グレードの木材を積層した特製品を採用。内部には吸音材を使わず、流体力学を応用した構造とした。これにより、単一の金属や木材では得られない自然な音響バランスを実現。リアポートも設け、ユニットの空気振動に制動をかけず、音を空中に拡げるとする。

 ターミナルは独WBT製の「Nextgen」スピーカー端子で、バイワイヤリングに対応。外形寸法は32.5×60.5×129cm(幅×奥行き×高さ)で、重量は85kg(1台)。

(庄司亮一)