ニュース
MOONDROP、DSP内蔵のUSB-Cゲーミングイヤフォン「Rays 光束」
2025年8月1日 13:30
MOONDROPは、ゲーム向けに最適化したDSPサウンドカードを内蔵したUSB Type-C接続の有線ゲーミングイヤフォン「Rays 光束」を、8月1日に発売する。ドライバー構成はダイナミック型+平面駆動型のハイブリッドで、価格はオープン、市場想定価格は14,300円前後。
同ブランドのイヤフォンは、その音像定位と繊細な解像度から多くのプロゲーマーに愛用され、高い評価を得ているという。プレイヤーの多様なニーズに応えるべく、同社のマーケティングと開発チームは広範なリサーチを行なうことで、「プロフェッショナルなHiFi音響技術」を盛り込んだゲーミングイヤフォンを作り上げたという。
サウンドチューニングは、多くのゲームジャンルで活躍するプロゲーマーと共同開発し、VALORANTやCS:GO(Counter-Strike: Global Offensive)、Apex Legendsといった人気ゲームに対応。従来のゲーミングイヤフォンでは捉えきれない足音や銃声の方向も、よりクリアかつ正確に判断できるという。
これらのチューニングは、内蔵のシェア&ダウンロードコミュニティに収録され、ワンタッチで切り替えられる。このコミュニティでは、オリジナルのチューニングを作成・アップロードして、ほかのユーザーとシェアすることもできる。
チューニングは、基準となるリファレンスラインをもとに複数の周波数ポイントに対して、個別にゲイン調整が可能。「Q値を調整することで、周波数応答カーブにおけるゲイン/カットの帯域幅を自在にコントロールでき、より理想的かつパーソナルなチューニングを実現する」という。
Webブラウザに加え、スマートフォンのMOONDROPアプリからもチューニングが可能。アプリ経由でも、公式サイトとデータベースが同期されるため、スムーズに利用できるという。調整した設定はイヤフォンの内蔵DSPに保存される。
内蔵DSPゲームサウンドカードは、4層イマージョンゴールド回路と高精度の電子部品を採用。HiFiレベルの音質デコード性能を備えるといい、従来のバーチャル 7.1ch ゲームサウンドカードと比べて、解像度・定位精度が飛躍的に向上。「音像がより明瞭になり、ディテールも豊かに再現され、ダイナミックレンジも大幅に拡張されている」という。
通話面では、最新世代のオーディオチップにNPU(ニューラルプロセッシングユニット)を搭載。AIノイズキャンセリングアルゴリズムにより、クリアな音声で通話できる。
ドライバーは10mm径のサファイア振動板ダイナミックドライバー×1と6mm径の環状平面ドライバー×1のハイブリッド構成。従来のゲーミングイヤフォンを超えた広帯域と低歪みでトランジェントにも優れるため「音のディテールまでクリアに再現し、より立体的でリアルな音響空間を楽しめる。正確な音の定位と圧倒的な臨場感で、ゲ-ム体験を次のレベルへ引き上げる」と謳う。
超低非線形歪みのフルリンク設計による高い音質も実現。デフォルトのチューニングはVDSF Target Responseにほぼ準拠しているため、繊細な音楽表現あら、ゲームにおける精密な音響体験まで、高いクオリティで実現している。
イヤフォンの筐体には、3Dプリントのリーディングカンパニーである「ハイガー」が製造した高精度チャンバーを採用。水月雨の音響カスタマイズ技術を活かし、約95%耳形状にフィットするイヤモールド設計を実現し、長時間でも快適に装着できる。
接続には汎用性の高いUSB Type-Cを採用。ドライバーレスで使用できるほか、信号伝送による遅延や音質の劣化を気にすることなく、安定したサウンドを楽しめる。1.5mのUSB-C to USB-A延長ケーブルも付属し、デスクトップPCとも組み合わせられる。
再生周波数帯域は20Hz~20kHz、感度は120dB/Vrms(@1kHz)、インピーダンスは30Ω±15%(@1kHz)。イヤフォン側コネクタは0.78mm 2Pin。