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ソニー「Xperia 1 VII」、不具合の再発防止策を実施し販売順次再開

Xperia 1 VII

ソニーは、スマートフォン「Xperia 1 VII」の不具合について、再発防止策と品質向上の取り組みについてWebページにて公開した。なお、同機種は不具合の原因究明と再発防止策の実施を経て、8月27日より販売を順次再開している。

6月上旬に発売されたXperia 1 VIIは「電源が落ちる、再起動がかかる、電源が入らない事象がまれに発生する」として、7月4日に製品出荷とソニーストアでの販売が一時停止されていた。

今回の不具合は、基板の製造工程において、温度や湿度の影響を受けたことにより、基板に不具合が生じたことが原因と説明。これについて、基板製造における管理基準を見直し、温度・湿度の影響を適切に制御する工程を追加。基板製造プロセスにおいて温湿度条件の変動があっても、安定した品質を確保できるようにしたという。

また、品質管理体制も強化。今回影響を及ぼした原因が関連する類似の工程や、機能に影響する各設定値の総点検を実施し、今後の機種の製造においても、品質管理の強化を目的として、製品特性や状況に応じた点検体制を構築・運用していくという。

品質に影響するリスク検証・評価を強化する新たな管理体制も構築。Xperia 1 VIIの交換用製品や現在製造している製品においてすでに運用を開始しており、今後の製造においても同様の体制を導入するとのこと。

同社は「今回の不具合に対して、お客様から多くの厳しいご意見をいただきました。私たちはその一つひとつを真摯に受け止め、再びお客様の信頼を得られる製品をお届けできるよう、全力で取り組んでまいります。Xperiaは『好きを極めたい人々に、想像を超えたエクスペリエンスを』というビジョンのもと、お客様の信頼に応え続けるブランドでありたいと考えています」としている。

なお、2025年7月4日までのXperia 1 VIIの一部購入者を対象に無償の交換対応も引き続き行なわれている。