ゲーム業界にも3Dの波。「東京ゲームショウ」ブースレポート

-液晶TVゲームモード。ラブプラスのキャラからラブレター


会期:9月24日~27日
   (24/25日はビジネスデイ)
入場料:一般1,200円
    前売券1,000円/小学生以下無料

会場:幕張メッセ

 ゲーム関連総合展示会「東京ゲームショウ2009」が24日、幕張メッセで開幕した。会期は27日までだが、24日~25日はプレスやビジネス関係者のみ。一般公開は26日~27日となっている。入場料は中学生以上が1,200円。小学生以下は無料。

 ここではAV Watch的に注目度の高いブースをレポートする。


■ ゲーム業界にも3Dの波

SCEブースではPS3を用いた3Dゲームのデモ展示も行なわれている。内容はIFA 2009で展示されたものと同じ
 IFA 2009でソニーやパナソニックが3Dエンターテイメントを家庭内に持ち込むビジョンを明らかにしているが、東京ゲームショウでも、3D表示を使ったゲームの未来像を体験することができる。

 SCEJブースでは、IFA 2009のソニーブースで展示されていたものと同じ、PS3ゲームの3D表示デモを行なっており、実際にプレイすることができる。表示には52型/1,920×1,080ドットのBRAVIAを用いて、アクティブシャッターメガネと組み合わせたフレームシーケンシャル方式でのデモを行なっている。従来の3D表示と比べ、水平解像度が半分になる弊害がなく、高精細な3D表示が楽しめるのが特徴。

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 さらに、UBISOFTのブースでは、パナソニックと20世紀フォックス映画、ライトストームエンターテイメントが3D対応コンテンツとして共同プロモーションを実施している、ジェームズ・キャメロン監督「アバター」の、ゲーム版を展示。NVIDIAのビデオカードなどがサポートしている「ステレオスコピック3D」を使った3D表示の技術デモが行なわれていた。ゲーム自体は2010年1月7日発売で、PS3、Xbox 360、ニンテンドーDS向けにリリースされる。

残念ながら撮影禁止だったが、UBISOFTのブースではゲーム版「アバター」の3D表示が体験できる

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■ 液晶テレビの低遅延機能をアピール

 液晶テレビのトレンドの1つとして、画像処理などをスルーすることで、ゲームの映像/音声入力に対する遅延を抑制するゲームモードの搭載などがある。最近では9月16日に発表された東芝「REGZA」のZX9000や、Z9000シリーズが「ゲームダイレクト」機能を備え、1080p入力時で1.1フレーム以下(実測値18.2ms。1フレームは16.7ms)に短縮している。

 ゲームショウではコナミデジタルエンタテインメントのブースに置かれた試遊台に、Z9000シリーズなどが使われており、遅延の少なさをアピールしている。体験に訪れた際はゲームの内容だけでなく、操作に対するレスポンスの良さや、画質にも注目したい。

コナミデジタルエンタテインメントのブースに置かれた試遊台で、REGZAのゲームダイレクト機能が試せる

■ その他

お台場に設置された実物大のガンダムが、頭部だけだがゲームショウに登場。間近でその大きさを体験できる年末のRPG期待作「FINAL FANTASY XIII」。スクウェア・エニックスのブースに用意された試遊台には多くの人が集まっていたこちらも注目ゲーム「グランツーリスモ5」のブース。フランクフルトモーターショーでお披露目されたメルセデス・ベンツのスポーツカー「SLS AMG」が展示されていた

コナミのニンテンドーDS用恋愛ゲーム「ラブプラス」。ネットでも話題の作品だが、ゲームショウでは一風変わった形で作品をアピール。海浜幕張駅と幕張メッセの間の道に制服姿の女性が立っており、通りかかると近寄って来てラブレターを渡してくれる。差出人にはキャラクターの名前が書かれており、そこでラブプラスのプロモーションだとわかる仕組みだあくまで取材のために3人全員からラブレターをもらった

もちろん会場内でも多数のコスプレ・コンパニオンがブースに花を添えている。左からプロトタイプのブース(リトルバスターズ)、セガのアクションゲーム「BAYONETTA(ベヨネッタ)」、 ガンホー・ワークスがPSP用にリメイクした名作RPG「LUNAR HARMONY of SILVER STAR」、カプコンの「ロスト プラネット 2」ブース


(2009年 9月 24日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]