【CES】Monster Cable、イヤフォン「TURBINE PRO」新製品

-499ドルの“マイルス・デイヴィスモデル”も


TURBINE PRO。左がGOLD、右が新モデルのCOPPER

会期:1月7日~1月10日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Center
   Las Vegas Hilton
   The Venetian


 米Monster Cable Products(モンスターケーブル)は、1月6日に行なったプレスカンファレンスで、ヘッドフォンの上位モデル「TURBINE PRO」など2010年の新製品を発表した。

Monster Cableのブース

 2009年のCESで発表されたカナル型(耳栓型)イヤフォン「TURBINE」シリーズの製品として、同年末より高級モデルの「TURBINE PRO GOLD」が発売されている。今回、さらにその上位モデルに相当する「TURBINE PRO COPPER」が発表。3月に発売される。

 価格は、既存のGOLDが299.95ドルで、新モデルのCOPPERが399.95ドル。ケーブルにiPhone/iPodの操作が可能な「ControlTalk」(マイク内蔵)を備えたモデルは、GOLDが329.95ドル、COPPERが429.95ドルとなる。


TURBINE PRO COPPER

 音質の傾向として、強力な低域を特徴とするGOLDに対し、新しいCOPPERは、全ての周波数帯域において正確な再生が行なえるというモデル。

 イヤーチップに発泡素材を使用したことで「レコーディングスタジオのドアのような遮音性を実現する」という「SuperTips」を採用。音楽の漏れを抑えつつ、外部からの騒音の侵入を防ぐ。


MILES DAVIS TRIBUTE

 さらに高級な製品として、“MILES DAVIS TRIBUTE”モデルも3~4月に発売予定。価格は499.95ドル。シリアルナンバー入りの限定モデルとなっており、マイルスのCD2枚とLP、DVDもセットとなっている。

 彼のトランペットをイメージしたゴールド/ブラス仕上げとなっており、付属するケースも楽器ケースのようなデザインを採用。ハウジングやケースには、マイルスが演奏している姿のシルエットとサインが描かれている。

 音質面では、ジャズのアコースティックな音源に合わせ、微細なニュアンスも描き分けるチューニングを行なったことが特徴。同社創業者のNoel Lee氏は「マイルスのサウンドを含め、どのような音楽を聴いてもその人の音楽体験を高める」としている。イヤーピースは「SuperTips」が付属。独自の保証制度も採用しており、ユーザーの過失で製品が故障した場合でも、一度までは無償で交換するという。

イヤフォン本体ケーブルは、マイルスの名盤「Kind of Blue」にちなんだ青色プレスカンファレンスには、マイルスの家族もゲストとして招かれた

 そのほかイヤフォンでは、高剛性ハウジングを採用するハイコストパフォーマンスモデルの「Jamz」シリーズ(99.95~149.95ドル)や、iPod/iPhoneのデザインに合わせた「CLARITY HD」(199~229ドル)も紹介された。

 HDMIケーブルでは、Ver.1.4準拠で3D対応の21Gbps高速転送タイプ「M Series 2000」や、従来モデルに比べ55%細くなったという「SUPER THIN」などを発表した。「M Series 2000」は、長さ約1.2m~15mで、価格は200~1,000ドル。

Jamz(左)と、小型のLil'Jams(右)「CLARITY HD」
21Gbps転送対応のHDMIケーブル「M Series 2000」スリムケーブル採用の「SUPER THIN」車のシガーアダプタからiPod/iPhoneに給電するケーブルも発表された


(2010年 1月 9日)

[AV Watch編集部 中林暁]