シャープ、“ベストバランス”を謳う第2弾「LED AQUOS」
-「ムーブセンサー」で不在検出など省エネ徹底。UV2A採用
シャープは、LEDバックライトを搭載した液晶テレビ「LED AQUOS」の第2弾として、“ベストバランス”を謳う「AQUOS Sシリーズ」4機種を2月15日より順次発売する。価格はオープンプライス。
52型の「LC-52SE1」、46型の「LC-46SE1」、40型の「LC-40SE1」、32型「LC-32SC1」の4サイズで、カラーバリエーションを含めて10機種展開する。パネル解像度は40~52型が1,920×1,080ドット、32型のみ1,366×768ドットとなる。省エネ法に準拠して年間消費電力量を測定した場合「業界ナンバー1の省エネ性能」としており、新省エネ基準適用後のエコポイントの対象機種になる見込み。
型番 | サイズ | パネル | カラー | 発売日 | 店頭予想価格 |
LC-52SE1 | 52型 | 1,920×1,080ドット 倍速 | ブラック/ホワイト | 2月15日 | 35万円前後 |
LC-46SE1 | 46型 | ブラック/ホワイト | 28万円前後 | ||
LC-40SE1 | 40型 | ブラック/ホワイト/レッド | 18万円前後 | ||
LC-32SC1 | 32型 | 1,366×768ドット | ブラック/ホワイト/レッド | 2月20日 | 11万円前後 |
LC-52SE1 | LC-46SE1 |
LC-40SE1 | LC-32SC1 |
液晶パネルは、高開口率かつ省エネ化を実現する新パネル「UV2A」を採用しているほか、直下型のLEDバックライトを採用。40~52型では、倍速駆動にも対応しており、LEDによる細かなバックライト制御と組み合わせて、残像感を低減する「高画質Wクリア+LEDスキャン倍速」も搭載している。
また、40~52型では映像処理回路に「高画質マスターエンジン」を搭載しており、コントラストや色を改善する「アクティブコンディショナー」なども搭載。テレビコントラストは200万:1。LEDバックライトのエリア駆動は備えていない。基本的な画質については。上位機となる初代LED AQUOS「LX1シリーズ」と同等という。
LX1シリーズとの違いは、デザインのほか、LX1では大容量スピーカーなどの高音質設計を取り入れていることと、デジタルチューナがLX1は各2系統、S1では各1系統となること。一方で、後述のムーブセンサーや常連番組などS1から新搭載した機能もある。
液晶下部に「ムーブセンサー」を搭載 |
省エネ性能を高めたことも特徴で、UV2Aパネルの採用やバックライトシステムの光利用効率向上などにより、従来モデルのDS6シリーズ比で3割以上の消費電力削減を実現した。
さらに、新たに「ムーブセンサー」を搭載。前面に備えたセンサーで人の動きを検出し、一定時間、人の動きを検出しない場合は、画面を消したり、輝度を最低レベルにまで落とすなどの処理を行ない省電力化を図る。ムーブセンサーの設定時間は、初期設定で5分だが、15分、30分も選択可能となっている。ムーブセンサーの検出位置は、左右90度、上下40度で、距離は半径約3mまでとなっている。
また、照明を消すとテレビの電源も連動してオフになる「照明オフ連動機能」も搭載。なお、照明オフ連動は初期状態では切られており、利用する際にオンにする必要がある。“ながら見”中などに消費電力を抑えたモードにワンボタンで切り替える「セーブモードボタン」を新たにリモコンに装備した。
ムーブセンサーの設定。切のほか5分、15分、30分から選択できる | ムーブセンサーは、左右90度、上下40度で、距離は半径約3mまでを検出範囲 | 照明オフ連動にも対応 |
また、視聴する場所や番組に応じて、自動的に画質と音質を調整する「ぴったりセレクト」モードも搭載。テレビ内蔵の「好画質センサー」で、明るさと照明の色味を検出するほか、視聴している番組の種類や時間、映像シーンをリアルタイムで分析し、最適な画質/音質に調整する。
オートクイック起動もムーブセンサーとの連動制御が可能に |
オートクイック起動も改善。クイック起動をONにしておくと、通常の電源OFF時よりも待機電力が多くなってしまうが、今回、ムーブセンサーと組み合わせて、「人の存在を感知したとき」にオートクイックをONにする機能を追加した。
これにより、例えば昼間に外出している際には、完全に通常の電源OFF状態にして待機電力を抑制。夕方以降に帰宅した人の存在を感知すると、オートクイック起動状態とし、素早くテレビ起動が行なえる。つまり、「人が部屋にいるときだけ」クイック起動が利用可能となる。
チューナは、地上/BS/110度CSデジタル×1と、地上アナログ×1を装備。番組表の改善も測っており、新たに「常連番組」機能を搭載した。これはリモコンの「常連番組ボタン」を押すと、約1週間の視聴履歴などを元に放送中の番組からおすすめの番組を提案してくれるもので、EPGの左側に視聴時間ごとのおすすめ番組を表示してくれる。
なお、常連番組の表示は、地デジ視聴時には地デジ、BS視聴時にはBSのみに限られ、放送波をまたいだ常連番組表示は行なえない。
リモコン | 番組表の左に常連番組を表示する |
HDMI入力は3系統装備しており、HDMI CECによる連動機能「AQUOSファミリンクII」に対応。HDMI 1.4で新たに規定されたコンテンツタイプ連動に対応しており、出力/入力機器が同機能に対応している場合、例えばBDプレーヤーで映画を再生し、「CINEMA」というコンテンツ情報が送られてきた場合、自動的にAQUOSの画質モードを映画モードに変更して再生できる。
スピーカー出力は10W×2chで、独自の1bitデジタルアンプを搭載する。また、「アクトビラ ビデオ・フル」などのネットワーク機能も装備。「ひかりTV」にも対応しており、別途対応チューナを用意することなく、契約するだけで利用できる。また、「AQUOS.jp」や「Yahoo! JAPAN for AQUOS」、「DoTV デジ×マガ」、「Yahoo! JAPAN for AQUOS動画チャンネル」などのサービスに対応している。
モデル名 | LC-52SE1 | LC-46SE1 | LC-40SE1 | LC-32SC1 |
サイズ | 52型 | 46型 | 40型 | 32型 |
パネル解像度 | 1,920×1,080ドット | 1,366×768ドット | ||
テレビコントラスト | 200万:1 | |||
視野角 | 上下左右176度 | |||
バックライト | 白色LED | |||
チューナ | 地上/BS/110度CS×1 地上アナログ×1 | |||
スピーカー | 6.5cm径×2 | |||
音声最大出力 | 20W(10W+10W) | |||
消費電力 | 150W | 133W | 110W | 60W |
待機時消費電力 | 0.1W | 0.1W | 0.1W | 0.1W |
年間消費電力量 | 133kWh/年 | 118kWh/年 | 107kWh/年 | 65kWh/年 |
入力端子 | HDMI×3 D5×2 S映像×1 コンポジット×3 アナログRGB(D-Sub 15ピン) 音声入力 | |||
出力端子 | モニター出力×1 (ビデオ入力/録画出力兼用) 光デジタル音声×1 ヘッドフォン | |||
その他の端子 | Ethernet コントロール端子(RS 232C) | |||
ディスプレイ部の 外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 125.5×11.5 ×77.9cm | 111.8×11.5 ×70.1cm | 97.8×11.5 ×62.6cm | 78×11.5 ×51.5cm |
スタンド装着時の 外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 125.5×32.8×83.2cm | 111.8×32.8×75.4cm | 97.8×29.3×66.8cm | 78×24.6×55.6cm |
(2010年 1月 28日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]