オンキヨー、iPhoneにも対応したトランスポート上位版

-アルミ筐体/幅215㎜の「ND-S1000」。実売3万円


iPhone 4(別売)との接続時

 オンキヨーは、iPhone/iPodやPCの音声をデジタル出力可能なトランスポートの上位モデル「ND-S1000(S)」を12月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円前後。

 '09年9月に発売した「ND-S1」と同様に、DockコネクタとPC接続用のUSB端子、同軸/光デジタル出力を各1系統備え、iPod内の音楽データをデジタルのまま出力できるトランスポート。アナログ信号への変換を、外部のDACやデジタル入力搭載プレーヤー/アンプなどで行なうことで、iPodなどの楽曲データを高音質で再生可能。本体幅は215mmで、12月24日には同幅の単体DAC「DAC-1000(S)」も発売(オープンプライス/実売7万円前後)する。

 ND-S1との違いとして、iPodだけでなくiPhoneとの接続も正式にサポート。また、トップ/サイド/フロントパネルやボタン部にはアルミ押し出し材を使用し、不要な共振を抑えつつ高級感を持たせたデザインも特徴。底面には1.6mm厚のスチール材を、脚部にはマイクロファイバーの吸音材を採用している。外形寸法と重さは215×181×40mm(幅×奥行き×高さ)、1.1kgで、ND-S1(205×175×34mm/530g)に比べやや大型/重量となっている。なお、ND-S1も併売される。

 対応iPod/iPhoneは、iPod touch/classicやnano(第2~6世代)、iPhone 3G/3GS/4。なお、初代nanoや第5世代iPodと接続した場合、iPodのクリックホイールは機能せず、ND-S1000付属のリモコンでの操作となる。


ND-S1000ND-S1000(左)と、同じ幅215㎜の単体DACのDAC-1000(右)筐体やボタンにアルミ押し出し材を使用し、高音質化とデザインの高級感を両立

 USB端子でPCと接続することにより、USBオーディオとしても動作。PCの音声もデジタル出力できるほか、iPhone/iPodとPCの同期も可能。iPhone/iPodの充電にも対応する。

 内部の搭載パーツはND-S1とほぼ共通。16bitで32kHz、44.1kHz、48kHzの出力に対応し、±10PPMの高精度クロックにより、低ジッタでの伝送を実現している。

 コンポジット映像出力や、専用RI端子も装備。光ケーブルやUSBケーブル、コンポジットケーブルなどが付属する。

天面。iPod/iPhoneを使用しない場合はDockコネクタ部をカバーで覆うことができる底面背面


(2010年 11月 25日)

[AV Watch編集部 中林暁]