東芝、液晶一体型のチューナ内蔵AVPC「レグザPC」

-5秒で表示「今すぐTV」。超解像技術も


「レグザPC」D731シリーズ

 東芝は、液晶一体型のAVPC「レグザPC」2シリーズを、9月9日より順次発売する。液晶テレビ「REGZA」の映像技術を用いており、新モデルから液晶一体型AVPCのブランド名を「レグザPC」に変更する。価格はオープンプライス。ラインナップと発売日、店頭予想価格は下表の通り。

 また、ノートPC「dynabookシリーズ」の新製品も発表。チューナ内蔵のAVノート「dynabook Qosmio」のラインナップとして「T751」を9月16日、「T551」を9月9日に発売する。


モデル名液晶チューナPCスペック店頭予想価格発売日
D731/T9D23型フルHD地上/BS/110度CS×2
今すぐTV機能搭載
CPU Core i7 2670QM(2.2GHz)
HDD 2TB
メモリ8GB
BDXL対応BDドライブ
22万円台半ば9月16日
D731/T7D地上/BS/110度CS×2CPU Core i5 2430M(2.4GHz)
HDD 2TB
メモリ4GB
BDドライブ
18万円台半ば
D731/T5D地上デジタル×1CPU Pentium B950(2.1GHz)
HDD 1TB
メモリ4GB
DVDスーパーマルチドライブ
15万円前後
D711/T3D21.5型フルHD地上デジタル×1CPU Celeron B800(1.5GHz)
HDD 1TB
メモリ4GB
DVDスーパーマルチドライブ
12万円前後9月9日



■REGZA PC D731シリーズ

 23型、1,920×1,080ドットのワイド液晶を採用した、液晶一体型PC。液晶のバックライトはLED。REGZAで培われた独自の映像技術を用いて、色あいや輝度などをきめ細かく画質調整することで「液晶テレビに迫る映像表示を実現した」としている。

 D731/T9DとD731/T7Dは、地上/BS/110度CSデジタルチューナを各2基搭載。D731/T5Dは地デジチューナ1基となる。ダブルチューナモデルは、2番組の長時間同時録画「W録」に対応。いずれもオンキヨー製のスピーカーを搭載。

 低音の拡張やレコーディング時に埋もれた高音を復元する「Dolby Advanced Audio」や、ダイナミックレンジと音圧の最適化をする「MaxxAudio」技術も採用。T9Dのみ、サブウーファも備えている。

 最上位のT9Dは、PCの電源がOFFの状態でも、リモコンの「TV電源」ボタンを押すことで、約5秒でテレビが視聴できる「今すぐTV」機能を搭載。PCの起動を待たずにテレビが楽しめる。ただし、地上デジタル放送のみの対応で、BS/110度CSには対応していない。

付属リモコン。左上にあるのが「TV電源」ボタン
 下位モデルのT7DとT5Dは「今すぐTV」には対応していないが、リモコンのTV電源ボタンを押すとWindowsと、テレビ視聴用ソフトの「Qosmio AV Center」が起動し、テレビが見られる。

 超解像技術「レゾリューションプラス」も採用されており、DVDやネット動画(WMV形式)など、SD解像度の映像をHD解像度にアップコンバート再生でき、高精細な表示が可能という。

 また、「レグザAppsコネクト」の1つである「RZタグラー for Windows/Mac」もプリインストール。対応する液晶テレビREGZAやREGZAブルーレイなどで録画した番組のシーン頭出し情報(タグリスト)を作成したり、他のユーザーと共有できる。さらに、ネットワーク経由でのリモコン機能も備えており、PCから液晶テレビREGZAやREGZAブルーレイを操作する事も可能。

 D731シリーズにはWebカメラも内蔵。Skypeをプリインストールするほか、声やハンドジェスチャーでPCを操作できる「てぶらナビ」機能も用意。テレビのチャンネル切り替えや録画の停止などもジェスチャーで行なえる。音声認識・音声合成技術も採用し、ユーザーが「今日のニュースは?」と問いかけるとニュースを表示したり、合成音声でロボット「シャトルくん」がニュースを読み上げる。

 リモコンやキーボードには「ecoボタン」を備え、同モードにする事で最大約39%の節電も行なえる。

 PCスペックは、T9DがCPU Core i7 2670QM(2.2GHz)、HDD 2TB、メモリ8GB。BDXL対応のBlu-rayドライブを備える。T7DはCPUがCore i5 2430M(2.4GHz)、HDD 2TB、メモリ4GB。BDドライブを採用する。T5Dは、CPUがPentium B950(2.1GHz)。HDD 1TB、メモリ4GB。ドライブはDVDスーパーマルチ。HDD 1TB、メモリ4GB。なお、いずれのモデルにもHDMI入力やD4入力を装備。対応OSはWindows 7 Home Premium 64bit版。




■REGZA PC D711シリーズ

D711/T3DW
 「D711/T3D」は、21.5型の1,920×1,080ドット液晶を採用した一体型AVPC。チューナは地上デジタル1基。オンキヨー製ステレオスピーカーも採用している。

 D731シリーズで採用されている超解像「レゾリューションプラス」技術や、高音質化技術も投入。RZタグラーもプリインストールしている。

 CPUはCeleron B800(1.5GHz)。HDDは1TB、メモリは4GB。ドライブはDVDスーパーマルチを採用する。HDMI入力やD4入力を備え、OSはWindows 7 Home Premium 64bit版。




■AVノート「dynabook Qosmio」

 「T751」と「T551」シリーズをラインナップ。「T751/T8D」は15.6型、1,366×768ドットの液晶を装備。チューナは地上/BS/110度CSデジタルチューナを各2基搭載し、長時間の2番組同時録画も可能。CPUはCore i7 2670QM(2.2GHz)で、メモリ8GB、HDD容量は750GB。BDドライブも備えている。価格はオープンで、店頭予想価格は20万円前後。

 「T551/T6D」のスペックは「T751」とほぼ同じで、15.6型、1,366×768ドットの液晶を装備。ただし、チューナが地デジ1基のみとなる。店頭予想価格は18万円前後。

 「T551/T4D」は15.6型、1,366×768ドットの液晶と、地デジ1基のチューナを搭載。CPUはCeleron B800(1.5GHz)、4GBメモリ、750GB HDD、BDドライブを搭載する。店頭予想価格は14万円前後。

dynabook Qosmio T751/T8DRdynabook Qosmio T551
ベルベッティホワイト 

 なお、いずれのモデルにも大容量バッテリを搭載し、事前に設定する事で、電力需要のピーク時間になるとAC電源駆動からバッテリ駆動に自動で切り替え、電気料金が安い夜間にバッテリ充電が可能な「東芝ピークシフトコントロール」を搭載している。

 また、BIOS処理とプログラムの読み込みを最適化する事で、電源OFF状態からの起動時間を短縮する「東芝高速スタート」機能を備えている。 


(2011年 9月 5日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]