【IFA 2012】ゼンハイザー、高級カナル「IE 800」など

-上質デザインのヘッドフォン「MOMENTUM」も


 ゼンハイザーは、8月30日に行なわれた「IFA 2012」内のイベント「ShowStoppers」において、イヤフォンやヘッドフォンの新製品を展示した。



■ カナル型のハイエンドモデル「IE 800」

IE 800

 カナル型のハイエンドモデル「IE 800」は、5Hz~46.5kHz(-10dB)という広帯域再生に対応しながら、同社製品で最小とする7mm径のダイナミック型ユニット「エクストラワイドバンド(XWB)ドライバ」を搭載。高い音圧レベルでの再生時にも歪みを抑えていることが特徴。欧州では9月発売で、価格は699ユーロ。なお、4月に行なわれたIFAのグローバルプレスカンファレンスでも展示していた。

 同社のオープンエア型ヘッドフォン上級機「HD 700」にも採用された、「Vented Magnet System」を採用。2つの通気孔を備えることでハウジング内の空気の流れと振動板の動きを調整。歪みを抑えながら強力な低音再生を実現した。全高調波歪み率0.06%以下で、インピーダンスは24Ω。

 傷に強く、肌触りにも考慮したというセラミック製のハウジングを採用。プラグはステレオミニ。ケーブルはY型で、分岐部から下の部分は着脱/交換可能。長さは1.2m。重量は8g。イヤーピースは、円形(S/M/Lサイズ)と、楕円形(SM/MLサイズ)の2タイプを同梱する。また、イヤーピースの外側と内側には異なる素材を用いており、外側は柔らかく、内側は固いため着脱しやすくなっている。



■ ボーカル帯域を強化した「CX 985」など

CX 985

 同じくカナル型の「CX 985」は、ボーカルなどの中域の再生能力を高めたというモデルで、耳にフィットしやすいという形状も特徴。イヤーピースはソフトシリコンやフォーム型など7種類用意している。ハウジングは金属製。再生周波数帯域は16Hz~24kHz。「MX 985」は金属製筐体のインナーイヤー型。再生周波数帯域は16Hz~23kHz。

 カナル型「CX 890i」は、ガラスのような透明デザインのハウジングが特徴で、キズ防止加工も施している。カラーはブラックとホワイトの2種類を用意。再生周波数帯域は17Hz~23kHz。

 いずれも、ケーブルにマイク内蔵のリモコンを装備。欧州での発売はいずれも9月で、価格はCX 985/MX 985が139ユーロ、CX 890iが129ユーロ。


インナーイヤー型のMX 985CX 890iCX 890iのホワイト


■ ヘッドフォン「MOMENTUM」など

MOMENTUM

 IFAが初披露となったMOMENTUMは、デザインも重視した「Style Selection」シリーズの製品。9月中旬発売で、価格は299ユーロ。

 クラシックな形状をベースとしながら、高級感を持たせたことが特徴。ヘッドバンドのスライダー部にはステンレススチールを、イヤーパッドには天然革を使用している。また、「音質もデザインと同様にピュア」だという。ケーブルは着脱式で、マイク内蔵リモコンも装備。プラグはステレオミニ。


MOMENTUMは、ブラウンに近いカラーを採用発売中のAMPERIORなども展示アディダスとコラボしたPMX 685iも

【2012年4月16日】ゼンハイザー、カナル型のハイエンド「IE 800」を発表
-ヘッドフォンアンプも。IFA 2012プレスイベント開催
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120416_526540.html

(2012年 9月 1日)

[AV Watch編集部 中林暁]