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iFI-AudioがDAC/ヘッドフォンアンプ「micro DSD」初披露

Hi-FiMANのプレーヤーやAK240向けアンプなど

micro iDSD

 5月10、11日に開催の「春のヘッドフォン祭 2014」。13階に位置するトップウィングのブースでは、iFI-Audioの新DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「micro iDSD」のプロトタイプなどが参考展示された。iFI-Audioのほか、M2Tech、Zionoteなど、トップウィングブースの模様を紹介する。

iFI-Audioの新DAC「micro iDSD」

micro iDSD

 iFI-AudioはDAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「micro iDSD」のプロトタイプをヘッドフォン祭で世界初公開した。夏頃の発売を目標としており、価格は未定だが、「大台(10万円)まではいかない」見込みだ。

 「Meaty Monster(ミーティ・モンスター=中身の詰まった怪物)」として、英iFI-Audioが開発しており、DACは「デュアルコア4シグナルバーブラウンDACチップ」を使用。PCMだけでなく、DSD/DXDファイルの再生にも対応する。

 USB DACとして動作するほか、同軸デジタル入出力端子を備えており、デジタル出力を持ったポータブルプレーヤーとの接続も可能。ヘッドフォン出力は標準端子を1系統備え、RCAのアナログ音声出力も用意。ポータブルアンプなので3,000mAhのバッテリも内蔵している。

 DSDは2.8MHz(DSD64)/5.6MHz(DSD128)をサポート。現時点で正式にサポートを謳うのは5.6MHzまでだが、背面にはDSD 11.2MHz対応を示す「DSD256」の文字もあり、今回の展示でも実際に11.2MHz DSDファイルを用意して試したところ、再生できたという。据え置き機でも対応の少ないDSD256だが、ポータブル機のmicro iDSDでもハードウェア的には処理可能なようだ。

 micro iDSDの試聴も可能で、来場者の人気を集めていた。

micro iDSDのデモ
背面にDSD256の文字も
DSD256の11.2MHzファイルを実際に再生できた

HiFiMANやM2Techの展示

 Hi-FiMANについては、6階で新平面駆動ヘッドフォン「HE-560」(92,500円)、「HE-400i」(50,740円)を披露しているが、13階の展示では発売中のハイレゾプレーヤー「HM-802(71,897円)」などプレーヤー製品を中心に展開している。

HM-802
Hi-FiMAN HM700 + RE-400
M2Techは、デュアルドライブ構成ClassAヘッドフォンアンプ「Marley」やハイエンドDAC「YOUNG」などを展示

 JR SOUNDは、新ヘッドフォンアンプ「HPA-101」(45,000円)のほか、フォノイコライザの新製品「EQA-202」を参考展示している

JR SOUNDの新ヘッドフォンアンプ「HPA-101」
フォノイコライザ「EQA-202」

Zionote/VICJOHN Audioなど

AK240に最適化したVICJOHN Audioのヘッドフォンアンプ

 ZionoteやVICJOHN Audioなども新製品を多数出展している。

 VICJOHN Audioは、DSD 5.6MHz対応の小型USB DAC/ヘッドフォンアンプを出展。主基板はzionoteの「HiSonus UFO-DSD」と共用化しながら、バランス入/出力対応で、Astell&Kernのハイレゾプレーヤー「AK240」用のケーブルが付属し、音質チューニングもAK240に最適化しているという。

 UCOTECHはステンレス筐体の新イヤフォン「UCT-IL300L」や、インナーイヤホン「UCT-EM905」などを紹介。価格はIC300Lが3万円弱、UCT-EM905が1万円前後。

UCT-IL300L
UCT-EM905

 また、ハウジング素材に純銀を使ったという「JL Acoustic Lab」の新イヤフォン「SE 925」や、StyleAudioは192kHz/24bit対応USB DDC「CARAT-T4」を出展している。

ハウジングに純銀を採用したJL Acoustic LabのSE 925
StyleAudioの24bit/192kHz対応USB DDC「CARAT-T4」

(臼田勤哉)