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サイバーリンク、HEVC/XAVC S対応「PowerDirector 13」
複数のカメラで撮影した動画も音声同期で簡単編集
(2014/9/17 21:01)
サイバーリンクは、新たにHEVC/H.265やXAVC Sをサポートし、クラウドサービスにも対応したビデオ編集ソフト「PowerDirector 13」を9月17日より順次発売する。対応OSはWindows Vista/7/8/8.1。
スタンダード版の「Ultra」(ダウンロード版12,019円)のほか、エフェクトやテンプレートを追加した上位版「Ultimate」(同14,796円)、Ultimateに動画の色彩調整ソフト「ColorDirector 3」や音声編集ソフト「AudioDirector 5」も加えた最上位版「Ultimate Suite」(同18,500円)などをラインナップする。ダウンロード版は9月17日発売、パッケージ版は10月10日発売となる。
さらに、Ultimate Suiteに写真編集ソフト「Photo Director 6」を加えた「Director Suite 3」(同27,593円)と、編集機能を簡易化したエントリー版「PowerDirector 13 Standard」(7,852円)も販売。ColorDirector 3/AudioDirector 5の単品(各11,093円)も用意する。各バージョンの価格は記事の最後にまとめている。
独自のクラウドストレージサービス「サイバーリンク クラウド」にも対応し、Ultra/Ultimate版で10GB、Ultimate Suite/Director Suite版で20GBの1年間無料使用権がそれぞれ付与される。クラウドは有料で容量追加や使用期間の延長も可能。
新たにHEVC/H.265やXAVC Sに対応。マルチカム編集も強化
PowerDirector 13では、新たにHEVC/H.265やソニーのカメラで採用されているXAVC S規格に対応(Standard版除く)。画質を維持しながらより高圧縮な動画を作成したり、4Kカメラで撮影した高解像度の動画を編集できる。同社の測定では、HEVC/H.265でフルHD動画を圧縮した場合、H.264に比べ、約32%の容量を節約できたという。
複数のカメラで同時に撮影した動画の音声を解析し、自動で音声の位置を合わせて編集できるマルチカム編集も強化された。従来は、最大4つの映像の音声を同期して、画面を切り替えながら1つの動画を作成できたが、PowerDirector 13では扱える映像数が増え、最大100までのタイムライン上のトラックを音声同期して編集可能となった。
また、6月に発売されたサブスクリプション型の動画編集ソフト「Director Suite Live」と同様、クラウドストレージサービスの「サイバーリンク クラウド」に対応。編集している動画データをクラウド上にバックアップしたり、外出先で編集した動画をクラウドに保存し、自宅のパソコンで続きから編集するといった使用方法を提案している。
このほか、手振れを補正する「TrueTheater スタビライザー」も強化され、従来の縦・横の2軸に加え、回転・傾きも加えた3軸補正に進化した。オリジナルのトランジション(画面切替)効果を作成できる「トランジションデザイナー」機能や、文字タイトルに動きやエフェクトを付与できる「タイトルデザイナー」機能も搭載する。
入力対応フォーマットはHEVC/H.265のほか、3D動画がMVC(MTS)、サイドバイサイド、トップアンドボトム、デュアルストリームAVI。2DはFLV(H.264)、MKV (multiple audio streams) 、3GPP2、AVCHD(M2T/MTS)、AVI、DAT、 DivX、DV-AVI、DVR-MS、MPEG-2 HDなど。音声はWAV/MP3/WMA/AAC(M4A)/OGG。静止画はJPS/MPO/RAW/GIF/BMP/JPEG/TIF/PNG。出力対応デバイスは、iPad/iPhoneやiPod touch/nano/classic、Android、Blackberry、PSP、PS3、Xboxなど。
出力は、3DのMVC/サイドバイサイド/アナグリフに対応。2DではAVCHD、MPEG-2 HD、WMV-HD、MPEG-1/2/4、MPEG-4 AVC、WMV、DV-AVI、QuickTime、3GPP2などに対応。
ColorDirectorは明暗別色補正対応、AudioDirectorはALACをサポート
PowerDirectorとシームレスに連携する周辺ソフトもバージョンアップしている。色編集ソフト「ColorDirector 3」は、新たに明暗別色補正機能を搭載し、ハイライトとシャドウの部分で個別に色を調整可能となった。また、周辺光量を調整できる機能も追加されている。HEVC/H.265にも対応。
音声編集ソフト「AudioDirector 5」は、高周波ヒスノイズ除去機能を新搭載。人の声をロボット風やアヒル風などに変えられる「ボイストランスフォーマー」機能や、パソコンで再生している音声を録音できる機能も加わった。また、サポートするファイル形式にALAC(Apple Lossless)を追加している。
製品名 | ダウンロード版価格 (9月17日発売) | パッケージ版価格 (10月10日発売) |
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PowerDirector 13 Ultimate Suite | 18,500円 | 19,200円 |
PowerDirector 13 Ultimate Suite アップグレード版 | 13,870円 | 14,000円 |
PowerDirector 13 Ultimate Suite アカデミック版 | - | 11,500円 |
PowerDirector 13 Ultimate | 14,796円 | - |
PowerDirector 13 Ultimate アップグレード版 | 11,093円 | - |
PowerDirector 13 Ultra | 12,019円 | 14,200円 |
PowerDirector 13 Ultra ガイドブック付 | - | 16,500円 |
PowerDirector 13 Ultra アップグレード版 | 9,241円 | 9,500円 |
PowerDirector 13 Ultra アカデミック版 | - | 7,600円 |
PowerDirector 13 Standard | 7,852円 | 4,800円 |
Director Suite 3 | 27,593円 | - |
Director Suite 3 アップグレード版 | 23,130円 | - |