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オンキヨー、DSD対応ハイレゾポータブルプレーヤー/アンプ「DAC-HA300」来春発売

 オンキヨーは20日、DSDなどのハイレゾファイルをネイティブで再生でき、スマートフォンなどのアンプとしても利用可能なポータブルオーディオプレーヤー/アンプ「DAC-HA300」(仮称)を、「第六回ポータブルオーディオフェスティバル2014 in 秋葉原」(ポタフェス)内の発表会で披露した。発売は'15年春で、価格は未定。製品の詳細は後日正式発表される。

DAC-HA300

 DAC-HA300は、microSDカードに収めたDSD 5.6MHzを含むハイレゾ楽曲をネイティブ再生できるポータブルオーディオプレーヤーで、iPhone/Androidスマートフォンやパソコンとの組み合わせでUSB DAC/アンプとしての利用も想定している。本体カラーはブラック。

 ティアックと共同開発しており、ティアックが12月上旬に発売した「HA-P90SD」(オープンプライス/実売72,000円前後)と同様に大型のボリュームノブや、TI/バーブラウンのDACチップ「PCM1795」、有機ELディスプレイを搭載。アンプ部はHA-P90SDと異なり、DAC-HA300はMUSES製アンプICを使用(HA-P90SDはOPA1602 SoundPLUS)しているのが大きな違い。また、オンキヨーが自社開発しているiOS/Androidスマートフォンの再生アプリ「HF Player」に最適化した音質に仕上げているのも特徴。

ヘッドフォン「ES-HF300」と組み合わせて再生しているところ
側面のmicroSDカードスロットや操作ノブなど
大型の電源/ボリュームノブ。ゴールドがアクセント

 オンキヨーが'14年7月に発売したポータブルアンプ第1弾「DAC-HA200」(直販価格3万円)は、96kHz/24bitまでの対応で、プレーヤー機能を持たない入門機という位置づけだが、新モデルの「DAC-HA300」はDSD 5.6/2.8MHzや、WAV/FLACなどの192kHz/24bitにも対応するほか、単体でプレーヤーとしても利用できる上位モデルとなる。

左がDAC-HA300、右がDAC-HA200。基本デザインは継承しつつ、若干筐体が大きくなっている

 iPhone/Androidスマートフォンアプリの「HF Player」と連携して、スマホ内の音楽ファイルをデジタルのままでHA300に入力可能。光/同軸デジタル入力も備え、デジタル音声出力を備えた(iriver AKシリーズなどの)プレーヤーとも接続してDAC/アンプとして利用できる。バッテリを内蔵し、アウトドア利用がメインにはなるが、パソコンなどと組み合わせて屋内での利用も想定しており、様々な機器と連携できる「マルチプラットフォーム対応製品」として提案する。

iPhone 5sとの組み合わせ。HF PlayerアプリでハイレゾのファイルもDoP再生できる

 なお、アプリの「HF Player」は、HA300発売より前の'15年1月にアップデートを予定。Android版では新たに外部USB DACへのDoP出力に対応する(現在はiOS版のみ対応)ほか、MP3などの圧縮音源をDSDにリアルタイム変換しながら出力する機能も搭載する。iOS版のHF Playerはハイレゾ対応にする場合にアプリ内課金で1,000円が必要だが、HA300を購入すると、追加料金不要で利用できる。HF Playerのアップデートの詳細については、別記事で掲載する。

ディスプレイを装備(Phone接続時の画面)
USBはAとmicroUSBの2系統
背面

(中林暁)