ミニレビュー
ストレージの余裕は“心の余裕”。プライムデーで買ったSSDをPS5に取り付けた
2023年7月15日 17:00
7月9日から12日まで開催されていたAmazonの「プライムデー先行セール/Amazonプライムデー」で、Western Digital製のヒートシンク付きM.2 SSDを購入した。用途はPlayStation 5のストレージ拡張。M.2 SSDが届いたので、さっそくPS5に取り付けてみた。
購入したのはWestern Digitalの「WD_BLACK SN850X NVMe SSD」。ヒートシンク搭載モデルで、ストレージ容量は2TBを選んだ。購入時の価格は20,260円。今回のセールではこれ以外のM.2 SSDもセールになっていたが、そのなかでシーケンシャル読み込み速度が速く、かつ値段が手頃なものを選んでみた。
PS5の内蔵ストレージは825GBしかない上、実際にゲームデータなどを保存できる領域はこれよりも少ない。それに対し、最近のゲームはインストールに必要な容量が増える一方だ。
ちなみにSSD拡張前の空き容量は121.3GB。「結構空いているじゃない」と思うかもしれないが、最近購入したゲーム「Diablo 4」は必須容量90GB以上、6月末発売の「ファイナルファンタジーXVI」は事前ダウンロードの時点で91.16GBだったので、追加できてあと1タイトルほど。タイトルによっては130GB以上の空き容量を求められることもあるので、8月からの大作ラッシュに向けて、安心できる空き容量ではない。なんとかやりくりしてきたが、「そろそろやらねば」とストレージ拡張を決意した。
なお、PS5に取り付けられるM.2 SSDにはサイズやシーケンシャル読み込み速度、放熱構造などに要件があり、PlayStationのサポートページに詳細が記されている。今回購入したものも含め、Amazonなどでは「PS5動作確認済み」と謳っているものも多いが、購入前に一度目を通しておこう。
またサポートページでは、M.2 SSDの取り付け方法が、文章と動画で解説されているので、これを見ながら作業すれば簡単に増設できる。準備するものは増設するM.2 SSDのほか、プラスドライバー、作業スペース、必要であれば小さな懐中電灯など。また取り付け時には身の回りの金属に触れて、身体の静電気を取り除くよう呼びかけられている。
取り付け手順はシンプルで、PS5本体のカバーを外して拡張スロットカバーにアクセス。ネジ止めしてあるカバーを外したら、用意したM.2 SSDを接続して、ふたたび拡張スロットカバーをネジ止めし、最後にPS5本体カバーを戻すだけ。PS5本体のカバーを外すのに少し苦労したが、それでも作業自体は20分程度で終えることができた。
電源コードなどを接続してPS5を起動すると、装着したM.2 SSDのフォーマットを促す画面が表示されるので、指示に従ってフォーマットすれば作業完了。フォーマット後には読み込み速度の測定結果も表示された。
追加したM.2 SSDには、新たにインストールするゲームはもちろん、PS5本体にインストール済みのゲームデータを移動することもできる。筆者の場合は、メインでプレイしているゲームデータは本体ストレージに、PS VR2用ゲームなど「まとまった時間ができたときにプレイしたいけど、いちいちインストールするのは面倒」というゲームデータをM.2 SSD側に移動させた。
短時間ではあるが、M.2 SSD側にインストールしたゲームを遊んでみたところ、本体ストレージ側にインストールしていたときと、ロード時間などに差は感じられなかったが、M.2 SSD側にインストールしたゲームの動作に問題がある場合は、本体ストレージ側にインストールするようにアナウンスされている。
いずれにせよ、M.2 SSDだけで空き容量が1.8TB、本体ストレージ側だけでも320GBも空き容量があると、「今まではストーリー攻略だけ考えてサクサクと進めていたけど、ちょっと寄り道してやり込んでみようかな」といった精神的な余裕も生まれてくる。
公式サイトのサポート情報が充実しているので増設作業自体は簡単に行なえる。PS5に組み込めるM.2 SSDも、例えばAmazonで「PS5 SSD」と検索すると、ヒートシンク付きでPS5動作確認済みを謳っているものが多く見つかる上、容量やメーカーによっては、以前よりも手の届きやすい価格帯になってきている。
2024年初頭発売予定の「ファイナルファンタジーVII REBIRTH」のように、ディスク2枚組が予告されているタイトルも出てきているし、8月の「ARMORED CORE VI」からゲームファンにはたまらない大作ラッシュを乗り越えるためにも、いまのうちに増設を検討してみては。