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意外に知らないYouTubeの使い方(基礎編)。おすすめ動画のチューニング

YouTubeのホーム画面をカスタマイズして、より便利に

今や多くの人が1日に1度は視聴しているであろうYouTube。しかし、アプリを含め、その使い方を完璧にマスターしていると自信を持っている人はあまり多くないはず。そこで、知っておくとYouTubeが少し便利になるTipsをご紹介しよう。今回は、「ホーム」画面に表示される「おすすめ動画」のカスタマイズについて。

ログインしている状態でYouTubeにアクセスすると表示される「ホーム」画面には、ユーザーの好みやYouTube上のアクティビティに基づいておすすめの動画が表示されている。例えば、登録しているチャンネルの最新動画やライブ配信中の動画、途中まで観た動画、そして再生履歴や検索履歴に基づいてサジェストされた動画などだ。

自分の興味や趣味趣向にあった動画が自動で表示されるので、観忘れていた動画はもちろん、新たな動画とも出会える便利な機能だが、一方で、例えばたまたまSNSで話題だった動画を視聴したことで、ホーム画面にあまり興味のない動画が並んでしまうという事態に遭遇したこともあるはず。そういった場合、まずは履歴の消去を試してみよう。

YouTubeのヘルプページでは、興味のないテーマのおすすめ動画が表示される場合、以前に視聴したそのトピックスに関する動画を、再生履歴から削除するよう勧めている。こうすることで、類似の動画がおすすめされる頻度を下げられる場合がある。

検索履歴もおすすめ動画の表示に影響するので、入力した検索語句を削除することで類似の動画がおすすめされる頻度を下げられる場合がある。検索履歴の削除は、ブラウザの場合は検索ボックスクリック後に表示される削除ボタン、アプリの場合は検索ボックスをタップ後に表示されるワード履歴をスワイプすることで削除できる。

「Googleマイアクティビティ」のページ

またGoogleアカウントの「マイアクティビティ」ページでは、より細かく検索、閲覧、視聴したコンテンツを確認可能。ここからでも再生履歴・検索履歴を消去できる。

動画タイトル横の「…」ボタンを押すと「興味なし」「チャンネルをおすすめに表示しない」の項目が表示される

「動画のテーマ自体には興味があるが、この動画は観たくない」という場合は、ホームに表示されている動画のタイトル横にある「…」ボタンをクリックorタップすることで表示される「興味なし」、もしくは「チャンネルをおすすめに表示しない」を活用しよう。

「興味なし」の理由として選べるのはふたつだけ

「興味なし」をクリックすれば、その動画はフィードに表示されなくなる。またその後に表示される「理由を教えて下さい」を選択して、動画を削除する理由をフィードバックすれば、さらにおすすめされる動画をカスタマイズできる。理由として選択できるのは「この動画を見たことがある」と、「この動画は好みではない」のふたつのみ。

この「興味なし」のフィードバックはおすすめの精度を高くするために利用されている。もし、このフィードバック履歴を削除したくなった場合は、「マイアクティビティ」にアクセスし、「他のGoogleアクティビティ」から「YouTubeの『興味なし』のフィードバック」から削除ができる。ただし、フィードバックの一部だけを取り消すことはできず、一括消去しかできない。

もうひとつの「チャンネルをおすすめに表示しない」をタップすれば、おすすめのチャンネルを削除することができる。しかし、筆者の経験上、「チャンネルをおすすめに表示しない」を選択しても、気がつくと同じチャンネルの動画がふたたび表示されていることも。筆者の場合は、気がついたときに根気よく作業を繰り返していたら表示されなくなったので、根気よく続ける必要があるかもしれない。

「再生・検索履歴には残したくないが、動画は見たい」という場合は、YouTubeの設定から「再生履歴を保存しない」「検索履歴を保存しない」をオンにする、もしくはシークレットモードを有効にすれば、履歴を残さず動画を楽しめる。

筆者の場合、1~2カ月に1回程度、唐突に「歯石除去動画」が観たくなるのだが、動画の内容はもちろん、サムネイル画像なども、不意に目にすると、あまり気持ちの良いものではないので、おすすめに表示されないように都度、シークレットモードを有効にして視聴している。

iOS/iPadOSアプリの場合、右上のアカウントボタンをタップしたあとのポップアップ画面でシークレットモードを有効にできる
設定の「履歴とプライバシー」内に再生・検索履歴に関する項目がある

iOS/iPadOSアプリの場合は、右上に表示されているアカウントボタンをタップして表示されるポップアップからシークレットモードを起動可能。履歴を保存したくない場合は「設定」をタップしたあとに表示される「履歴とプライバシー」から「再生履歴を保存しない」「検索履歴を保存しない」が選択できる。

PCなどでブラウザ経由でアクセスしている場合は、ブラウザのシークレットモードをオンにすれば、ログインしていない状態でYouTubeにアクセスするため、動画を視聴しても検索・再生履歴は残らない。ただしシークレットモードがオンでも、YouTubeにログインすると履歴が残ってしまう。

またYouTube Premiumに加入している場合、シークレットモードを有効にすると広告が差し込まれるようになってしまうので、その点はご注意を。広告を表示しないようにしたいなら、シークレットモードではなく、ひと手間かかるが履歴を保存しない設定を有効にしよう。

ただし、その場合は動画視聴後に履歴を保存する設定に戻さないと、あとで再生履歴を辿ることができず、視聴した動画がおすすめに反映されなくなるので、この点にも注意してほしい。

意外に知らないYouTubeの使い方(基礎編)。アカウントとチャンネル

酒井隆文