AV Watchアワード

2年ぶりの量子ドット搭載ミニLEDビエラ!~測定データすべて見せます「W97C」編

パナソニックの4K液晶テレビ「TV-65W97C」

“読者に本当にオススメしたい、いま最も優れたモデル”を選ぶテレビNo.1グランプリ「AV Watchアワード」。今年も、テレビメーカー7社から全11モデルの液晶テレビ・有機ELテレビを集め、横並びでの比較視聴とデータ測定を行ないました。

今週金曜30日の「液晶テレビ大賞」および「有機ELテレビ大賞」発表に先立ち、比較視聴を実施した全11モデルの測定データを順次公開します。

今回採り上げるのは、パナソニックの4K液晶テレビ「W97C」シリーズ。2024年発売の「W95A」シリーズ以来、2年ぶりに量子ドット技術を採用したミニLED液晶のフラッグシップモデルです。

サイズラインナップと市場想定価格は、75型が44万円前後、65型が36万円前後、55型が29万円前後。本アワードでは、65型モデルで各種測定と審査を行ないました。

測定データ 掲載スケジュール
※データは全て65型で統一
※TVS REGZA「X990S」「Z990S」、ソニー「BRAVIA 8 II」は試作機を使用しています
メーカーモデル名掲載日
TVS REGZA 有機EL「X990S」10月23日
パナソニック 有機EL「Z95C」
LG 有機EL「G6」
シャープ 有機EL「S9A」10月26日
ソニー 量子ドット有機EL「BRAVIA 8 II」
TVS REGZAミニLED液晶「Z990S」10月27日
パナソニックミニLED液晶「W97C」
TCLSQDミニLED液晶「C8L」10月28日
シャープSQDミニLED液晶「X9A」
ハイセンスRGBミニLED液晶「RGB UXS」10月29日
ソニーRGBミニLED液晶「BRAVIA 9 II」

マスターモニターとの比較動画、および消費電力値

4KブルーレイのHDR映像(1,000nits/24p)を、パナソニックの4K液晶テレビ「TV-65W97C」(左、映像モードは「シネマプロ」)と、ソニーのマスターモニター「BVM-HX3110」(右)に同時に表示し、ミラーレスカメラで4K/HDR収録した映像です。左下の電光表示は、テレビの消費電力数値です。

※鑑賞時は、HDR対応のテレビ、PC、スマートフォンなどを使用してください。SDR環境では、正しく表示されません。
推奨設定:ガンマ/HDR10、色域/BT.2020、色温度/D65

ディスプレイ性能

映像モード「オートAI」(SDR)

映像モード「オートAI」(デフォルト時)における、Calman Ultimateでの測定結果
ターゲットは「白色点:D93」「カラースペース:Rec.709」「ガンマ:2.2」

映像モード「シネマプロ」(HDR)

映像モード「シネマプロ」(デフォルト時)における、Calman Ultimateでの測定結果
ターゲットは「白色点:D65」「カラースペース:BT.2020」「EOTF:SMPTE 2084(PQ)」

グレースケールΔE値(平均)

映像モードW97C
(26年モデル)
W95B
(25年モデル)
W95A
(24年モデル)
シネマプロ(HDR)
ΔE値
2.311.63

HDRピーク輝度

映像モードW97C
(26年モデル)
W95B
(25年モデル)
W95A
(24年モデル)
シネマプロ(HDR)
10%輝度
4,778cd/m21,273cd/m21,505cd/m2

輝度変化

ウィンドウサイズによる輝度変化のグラフ。映像モード「ダイナミック」(HDR)時
ウィンドウサイズ「ダイナミック」(HDR)時のピーク輝度
1%1,969cd/m2
2%2,789cd/m2
5%3,816cd/m2
10%4,467cd/m2
25%3,467cd/m2
50%1,984cd/m2
75%1,401cd/m2
100%1,199cd/m2

映り込み

入力遅延

映像モード
「ゲームプロ」
W97C
(26年モデル)
W95B
(25年モデル)
W95A
(24年モデル)
4K60p9.2ms9.2ms9.2ms
2K120p1.4ms1.6ms1.5ms

画素構造

カラースペクトラム

色域

映像モード「ダイナミック」時の色域
モードBT.2020
1931カバー率
BT.2020
1976カバー率
ダイナミック75.77%82.92%

HDMI仕様

HDMI入力信号W97C
(26年モデル)
W95B
(25年モデル)
W95A
(24年モデル)
4K120fps〇〇〇
4K144fps〇〇〇
4K165fpsーーー
HDMI全端子 2.1対応ーーー
ゲーム用HDR10〇〇〇
ゲーム用Dolby Vision〇〇〇
4K50Hz〇〇〇
1440p〇〇〇
非圧縮ステレオ〇〇〇
非圧縮5.1ch〇〇〇
非圧縮7.1chーーー
ドルビーデジタル〇〇〇
DTSーーー
Dolby Atmos〇〇〇
DTS:Xーーー
ARC ハイレゾ伝送ーーー
その他W97C
(26年モデル)
W95B
(25年モデル)
W95A
(24年モデル)
電源ケーブル着脱〇〇〇
スイーベルスタンドーーー
測定について
  • パネル性能の測定には、キャリブレーションサービスを行なっている株式会社エディピットに協力を依頼した。テレビのキャリブレーションは行なっていない
  • テレビの「シネマ/映画系」モード、「おまかせ系(無い場合は標準)」モードを中心に測定。なお、輝度と色域に関しては、より高い数値を得るために「ダイナミック/あざやか系」モードを測定している
  • パターンジェネレータから、SDR信号とHDR信号をテレビに入力。カラースペース(BT.2020)、ガンマ/EOTF、RGBバランス、色精度(デルタE)、10% Window(ピーク輝度)、100% Window(全白輝度)を、ソフトウェア「Calman Ultimate」で測定した
  • 測定にはコニカミノルタ「CA-410」、Colorimetry Research「CR-250RH」を併用した
  • 測定環境は全暗。テレビは全モデル、工場出荷時にするため一度初期化した後、センサー系の機能のみ全てオフに変更。映像のパラメータを含むそのほかのメニューは触らずに、初期設定(メーカーのデフォルト値)で測定した
  • 測定と審査を8月下旬に行なった都合上、TVS REGZA「X990S」「Z990S」、ソニー「BRAVIA 8 II」の3機種に関しては量産前の試作機を使用した
  • 測定は何度か実施し、最も良い数値をセレクトした
  • 測定値で異常が見られた場合は、機器の状態や設定、接続などを見直し、テレビやPC、ジェネレータの再起動などを実施した。それでも変化が見られない場合は、メーカーに問い合わせを行なっている
阿部邦弘