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最強書斎モニタ!?“有機EL”搭載BenQ「EX480UZ」でゲームと映画を満喫
- 提供:
- BenQ Japan
2023年1月6日 00:00
PC用ディスプレイの世界では、今、HDRに対応した製品が続々と登場してきている。プロフェッショナル用途の動画・静止画のHDR制作をはじめ、HDR対応ゲームの増加、動画配信サービスで多数のHDR作品が配信されるようになった事も背景にある。こうした映像を、高画質に表示できるディスプレイが求められており、BenQが6日に発売した、MOBIUZシリーズで初めて有機ELパネルを採用した4Kディスプレイ「EX480UZ」も、そのひとつだ。
「MOBIUZ」ブランドは、“想像を超える没入感を実現しゲームをよりリアルな体験へ”をテーマとしたもので、自宅でのゲームプレイがさらに熱中できる製品をラインアップしている。有機ELを採用した事で、ゲームの映像がどのように表示されるのか、さらに映画などを表示した時の実力も気になるところ。そこで、EX480UZを自宅の試聴室で実際に試してみることにした。
黒の締まる有機EL画質と高音質スピーカー内蔵。ディスプレイとしての機能も優秀
一般的なゲーミング/PCディスプレイは液晶パネルを採用しているが、EX480UZに搭載されている有機ELパネルは、文字通り、有機ELテレビと同じWRGB方式(白色有機EL + WRGBカラーフィルター)のパネルを採用している。WRGB方式の有機ELパネルは、有機ELテレビとして普及が進んでいるが、位置づけとしては液晶よりも1ランク上の高級テレビの扱いだ。画面サイズも40型クラス以上となる大きさなのでPC用モニターとしてはあまり採用されていない。
それだけにPC用モニターとして有機ELのディスプレイを使ってみると驚く人は多いだろう。液晶とは異なる自発光のディスプレイのため、視野角が広く、応答速度も速い。なんといっても圧倒的なのはコントラストの高さだ。液晶では解決が難しい暗部での黒浮きがほとんどないので、黒が本当の真っ黒で表示できる。そのため、映像も締まった印象になるし、暗い部分の再現性が優れる。暗闇の中を探索するようなゲームでも、暗さと怖さをキープしながらプレイに重要な見通しの良さを両立できるのだ。
最新の有機ELテレビは色再現範囲も広くなったし、高輝度表示もかなり進歩してきた。鮮やかな映像をキレのよい動きで楽しめるのだ。高解像度の美麗なグラフィックのゲームを見てもそのリアルさに驚くと思うし、格闘ゲームなどでの素早い動きの鮮明さにも違いを感じるはず。このように優れた画質と動画性能に優れたディスプレイなのだ。
解像度は3,840×2,160ドット。色再現ではDCI P3規格を98%カバーし、HDR10にも対応している。要するに豊かな色再現と、黒の締まる高コントラストな表示ができる能力を備えているということ。
【お詫びと訂正】記事初出時、“VESA DisplayHDR TRUE BLACK 400規格を満たしている”と記載しておりましたが、認証は取得しておらず、「HDR10に対応している」の誤りでした。お詫びして訂正します。(1月17日)
対応するリフレッシュレートは120Hzで、応答速度は0.1ms(G to G)と高速で残像感のないスムーズな動画表示を可能にしている。ゲーム向けの機能として「AMD FreeSyncTM Premiumテクノロジー」に対応し、ティアリングや動きの乱れの少ない表示が可能だ。
内蔵スピーカーにも力が入っている。BenQ独自の「treVolo」サウンドシステムで、前面の2個のスピーカーと背面のサブウーファによる2.1ch構成。スピーカーユニットはアルミニウム合金製の振動板にデュアルボイスコイル・デュアルマグネット構造を採用したものを採用。磁石はネオジム磁石としている。これらにより、パワフルで反応の良い音を実現している。
さらに、バスレフポートも備えて低音の再生範囲も拡大しているという。音声信号を処理するDSPでは、圧縮音声や低ビットレートの音声から、失われがちな高周波の音声情報を復元し、ハイレゾ相当の音質へ改善する機能も備える。ゲーム音声はもちろん、音楽配信や動画配信サービスの音も、より自然で豊かに楽しめるのだ。
PC用ディスプレイとしての機能も充実している。入力端子はHDMI2.1×2、DisplayPort1.4×1、USB-C(給電90W)×1の4系統で、このほかにUSB3.0端子(Downstream×2、Upstream×1)を備えている。
KVM(パソコン切替)機能を搭載することにより、2台のPCを使用している場合でも、1組のディスプレイ、キーボード、マウスでPCを切替ながら操作することも可能だ。そして4つの入力を活かすためのPIP/PBPモードも備える。PIP(Picture in Picture/小画面表示)で2台のPCの画面を同時に表示できるので、ゲームをしながら攻略動画を参照するほか、ゲーム実況動画などの制作などでも便利だ。PBP(Picture by Picture/2画面表示)は最大で画面を4分割して4つのHD解像度の映像を同時に表示できる。
「4Kなんて高解像度を持て余しそう」と思うかもしれないが、フルHD画面が4枚分使えると考えると、印象が変わるだろう。例えば、イラストや動画制作、ゲーム実況などをしているユーザーは、2画面や3画面のマルチディスプレイ環境を構築している人も多い。
4KかつPIP/PBPモードも備えたEX480UZであれば、こうしたニーズにも、複数の入力映像を1つ画面に並べて表示できるので、1台で応えられる。
また、4Kの広大なデスクトップ環境は、作業中にさまざまなアプリのウインドウを開いたまま、資料などをいつでも参照できるようにしている人にも便利だ。
PC用ディスプレイとして重要な、目の安全・健康に配慮した機能も充実。前述の明るさセンサーによる調光をはじめ、フリッカーフリー、ブルーライト軽減、カラーユニバーサルモードも備えている。
「有機ELテレビは焼き付きが心配」という人も多いかもしれないが、充実した焼き付き防止機能も用意されている。機能は4つあり、「Orbit」は、人間の目では気付かないくらいの速度でゆっくりと画面を動かし、常時点灯する画素がないようにするもの。常時有効/オフが選択でき、日常的な使い方では有効にしておけば、かなりの焼き付き防止効果がある。
「Off RS」と「JB」は、パネル保護のためのリフレッシュを行なうもので、一定時間の使用で表示が現れるので、そのときに使用する。「Off RS」は所要時間10分で、「JB」は所要時間2分。決して長時間使えないわけではないので、表示が現れたらなるべく使うようにしよう。このほかに「ZFD(Zero Frame Delay)」がある。これは入力遅延を軽減する機能でもあるので、常時有効にしていいだろう。ただし、画面のチラつきが目に付くことがあるようなので、必要に応じてオフを選ぶといい。
ちなみに、この「EX480UZ」、9月21~24日に開催された「東京ゲームショウ2022」で披露され、話題となったが、会期中、毎日朝から夕方まで8時間ほどぶっ通しでゲームを表示しても、まったく焼き付かなかったそうだ。
筆者も、同じ有機ELパネルの薄型テレビでゲームを10時間ほど連続してプレイした経験があるが、スコアのような、ゲーム画面上で固定表示されている部分が焼き付いた事はこれまで一度もない。プラズマテレビ時代から画面の焼き付きには敏感なのだが、現在の有機ELパネルなら長時間ゲームをプレイするくらいでは、特に問題がないと考えている。
PCディスプレイとしての使用でも、上述の焼き付き防止機能を活用し、念のためスクリーンセーバーなども併用などしていれば、焼き付きはほとんど心配ないだろう。
PC用ディスプレイとしてはかなりの大画面
48型のEX480UZはPCディスプレイとしては大きめで、自宅に置いてみると大画面の薄型テレビのようだ。試しにEX480UZを置いたラックにキーボードとマウスも置いてPC画面を表示してみたが、試聴距離が1m未満の近距離なので100%表示のリアル4K解像度表示でもアイコンの文字もきちんと読める。
24型のフルHD画面4枚分に相当するので当たり前といえば当たり前だが、決してPCディスプレイとして大きすぎるわけではない。むしろそれ以下のサイズで4K解像度だとアイコンの文字が小さすぎて読みづらそうなので、表示サイズを150%や200%にしたくなるかもしれない。そうなると実質的なデスクトップの広さが、あまり活かせなくなってしまう。前述のように2画面、4画面表示も活用するのであれば、48型もアリだろう。
強いて言うならば、画面の左端と右端にあるウインドウの画面を見るときには、首ごと動かす必要があるくらい。視点を動かさずに文字が読めるくらいの視野よりはかなり広い。このあたりは使っていくうちに慣れる必要はあると思うが、よく使うウインドウが画面の中央に置いて、ときどき参照する資料や音楽再生のためのアプリなどあまり使わないアプリを画面の端に置いておくように使えばいい。デスクトップが広大なのでぜいたくな使い方をしていてもスペースには十分余裕がある。
そして、ちょっと椅子を後ろに下げて画面全体が見渡せるような距離(1mちょっとくらい)にして、動画をフル画面表示にすれば、かなりの大画面で動画コンテンツを楽しめる。PCディスプレイと薄型テレビを併用したい書斎や、リビング環境での使い方としてはなかなか良い感じだ。
また、画面の角度を調整するチルト機能もあるので、PCディスプレイとして使うときには少し斜めにして、映画などを見るときには正立させるなどの使い分けができるのも便利。スイーベルや高さ調整機能はないが、画面サイズが大きく重いので、できたとしても動かすのが大変だろう。そもそも、スイーベルはこのサイズだと自分の目の前に置く人がほとんどだと思うので不要だろう。高さ調整は必要な場合は、置き台などで調整しよう。
ゲームや映画を楽しんでみる
では、いよいよゲームや映画をプレイしてみよう。まずはPCゲームの「DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT」を4K/120Hzで表示した。
荒廃したアメリカ大陸で分断された人々をつなぐため、さまざまな場所へ荷物を運ぶゲームだが、その土地の美しい自然の描写が素晴らしい。道路やさまざまな設備を建設したり、歩いているだけでも楽しいゲームだ。4K表示ということで美しい映像をディテールまで精密に楽しむことができるし、120Hz表示で動きも滑らかだ。視点を動かしてもヌルヌルとよく動く。
こうしたHDR対応のゲームの場合、カラーモードは「HDR」「ゲームHDRi」「シネマHDRi」が選べる。「HDRi」とはBenQ独自の技術で、周囲の環境の明るさやゲーム映像の明るさに合わせたインテリジェントな明るさとコントラストを制御するもの。「HDR」はHDR10方式の標準のPQカーブに従った表示のようで、忠実な再現ではあるが、明るい部屋では森の中などで陰になった暗い部分がやや見通しが悪い。これを「ゲームHDRi」にすると薄暗い森を見通しよく再現し、プレイしやすくなる。
森の中で強い日差しが差すような場所でも、眩しい光が差しながらも階調感もキープしていて眩しすぎて見づらいということはない。明るい部屋でゲームにするにはぴったりの調整だ。
筆者のようにさらなる臨場感を求めて、暗室でプレイする場合は映像全体が明るすぎると感じるので、「Black eQualizer」を初期値の「0」から「1」にするといい。こうすると画面全体はやや暗くなり、特に高輝度部分の明るい光の階調性がさらに高まる。逆に映像が暗すぎると感じる場合は、「Light Tuner」を調整すると特に暗部の見やすさを改善できる。「ゲームHDRi」ではほぼ必要はないだろう。
また、こうした細かな調整をしなくても、環境光の明るさに合わせて画面の明るさを制御する「B.I.+」もある。これをオンにしておけば部屋の明るさに合わせて最適な映像が楽しめる。設定メニューで、明るさセンサーの反応レベルなどを細かく微調整することも可能だ。
なお、SDRのゲームでも、カラーモードは「FPS」や「RPG」などのゲームジャンルに合わせたものが選べる。このほかに、忠実な再現のための「sRGB」などのモードがある。また、HDRiの機能を活かして、HDR風のハイコントラストな映像で楽しめるエミュレーションモードも選べる。
今度はPS5。VRRには対応するが、ALLMには非対応のようだ。とはいえ、ゲーミングディスプレイなのでもともと低遅延表示なのでこれ自体は特に問題ないだろう。カラーモードは「ゲームHDRi」のまま。あまりの高難易度のためなかなか先に進めない「ELDEN RING」は、4K/60Hz表示。
美しいグラフィックを鮮明に楽しめるし、夜の森や洞窟など、アイテムの篝火を使わないとまったく見えないような場所もきちんと洞窟内が見通せる。感心するのは、明暗のコントラストを適正に再現するだけでなく、暗い場所でのプレイヤーキャラクターの衣装の模様や色、返り血で汚れた様子まで色も豊かに再現するところ。動画応答性もスムーズなので移動しながらでも細かなディテールもよくわかる。
筆者はふだんから有機ELテレビを使っているので応答性の優秀さはこれが当たり前と思っているふしがあるが、液晶ディスプレイだと移動しながらの映像では、“ぼやけ感”が気になることがある。こうした応答性の良さはプレイのしやすさにもつながるし、目にも優しい。ゲームは適度に休憩しながらプレイするのがいいのはわかるが、ついつい熱中しがちな人は有機ELの見やすさにも注目してほしい。
スピーカーのオーディオモードも試してみた。音声はくっきりとした聴きやすい音で、風にそよぐ木々の葉音や虫や鳥の声などもはっきりと聴こえる。PCディスプレイの内蔵スピーカーとしてはなかなか優秀な音だ。
オーディオモードを切り替えると、サラウンド感や低音感が変化する。シネマモードは映画的な音響で、サラウンド感としては左右の広がりが豊かになる。低音もかなり力強いので、バトルの迫力が増す。映画を見るような感覚でプレイするならば「シネマモード」がいい。
しかし、「ELDEN RING」はかなりの高難易度ゲームだ。見えない場所に隠れている敵も多いし、周囲への警戒を怠るわけにはいかない。そんな人には「FPSゲーム」がいい。あらゆる音の方向感がわかりやすく、後方の音もヴァーチャル再生の3Dサラウンドながらきちんと後ろの音とわかる。中低域の明瞭度を上げるためか低音は控えめになるので迫力は減るが、カサカサとした周囲の音や自分の足音なども明瞭に聞き取れるので、洞窟や敵の拠点の攻略などでは頼りになる。
面白かったのは、「レーシングゲーム」。3Dサラウンド効果も最大で周囲のさまざまな音に包まれている感じがよくわかる。低音もパワフルになるので迫力もある。なかなかゴージャスな音響なので、カーレースなどでは疾走感たっぷりに楽しめるし、背後や横から迫るライバルカーのエンジン音もパワフルで白熱したレースを楽しめそう。ただし、細かな足音などは「FPSゲーム」に比べると埋もれがちになる。
このほか、音楽向けの「ライブ・ポップ」などもあり、ゲームジャンルや好みに合わせて選ぶといい。ゲーミングディスプレイというと、音質はヘッドセットにお任せして、あまり音質を重視していない製品も多いが、EX480UZは音質もかなり追求していのがうれしい。
映画も見てみた。「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」が迫力満点!
今度は映画だ。4K Ultra HD Blu-rayソフトの「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」を見てみた。シリーズの完結編で、「ジュラシック・パーク」の面々も結集しての豪華なフィナーレとなる。現代に復活した恐竜との共生やDNA研究の暴走で起こりうる災害などの問題をクローズアップしながら、市街地までも舞台に暴れまくる恐竜たちのアクションが見物だ。
カラーモードはもちろん「シネマHDRi」。これはもっともコントラスト感を強めた迫力重視の映像で、くっきりとした映像と鮮やかな色を堪能できる。明るい部屋で映画を見るのに合わせた画質だ。「ジュラシック・ワールド」は夜の密林や暗い坑道のシーンで、突然現れた恐竜に追われて大ピンチとなるシーンも多く、暗いシーンはやや見づらいこともある。
筆者の好みでは、「Light Tuner」を初期値の「-10」から「-6」として特に暗部を少し明るくし、逆に明るい空の階調感を高めるために「Black eQualizer」を初期値の「0」から「1」とした。これで、暗いシーンから明るいシーンまでスムーズな階調性が得られる。特に映画を暗室で楽しむ人にとっては、適したカラーモードがないので、「シネマダーク」のような設定があってもいいだろう。だが、基本的な映像の実力は十分に優秀なので、画質調整を行なえば国内メーカーの有機ELテレビに迫る表現力を引き出せる。特に色の自然さな再現はかなり優秀だと思う。
オーディオモードは「シネマ」がぴったり。恐竜の足音や叫び声の迫力も満点だし、「ジュラシック・パークのテーマ」などの音楽もスケール豊かに鳴る。大きめの音量では「レーシングゲーム」は派手に感じがちだが、音量を絞って聴く場合にはなかなか楽しい音になるので、深夜などの映画鑑賞では試してみるといいだろう。
このほか、動画配信サービスでの映画やドラマも見てきたが、上記の設定で好みの画質に調整したこともあり、有機ELテレビと変わらないレベルでじっくりと映画鑑賞ができた。ゲーミングディスプレイとしてだけでなく、映画やテレビ放送などを楽しむディスプレイとしても実力は優秀だとわかった。
ゲーミングディスプレイに必須のLEDイルミは間接照明にもなる!
画質・音質はかなり優秀だし、設定などのOSDメニューもシンプルなデザイン、かつメニュー表示が大きすぎないため、画質調整の邪魔になったり、明るすぎて暗部階調の調整がしづらくなることもない。PC用ディスプレイとしては珍しく、リモコンが付属するので、距離をとった姿勢でも手軽に操作できて便利。総じて使い勝手も良好だ。
ゲーミングディスプレイには必須(!?)のLEDイルミネーション機能も備えている。背面にX字状に配置してあり、好みの色が選べるほか、イルミネーション機能をはじめとするさまざまな点灯パターンが選べる。映画鑑賞ではあまり使わないと思うが、ゲームで活用すると気分が盛り上がるだろう。壁際に寄せて配置すると、イルミネーションが壁に反射して間接照明のようでなかなか良かった。
薄型テレビの視聴で、筆者が部屋を暗くするのは、映像における“黒の締まり”や“暗部再現”を重視しているためだが、もう1つ、照明などが画面に映り込むのを嫌うためでもある。しかし、部屋を暗くするとちょっと飲み物を取りに席を立つのさえ、暗くて動きにくい(筆者は懐中電灯を常備して対応)。
そこで、本格的なホームシアターでも採用されることが多いのが、薄型テレビの背後に置く間接照明。テレビの裏側なので、照明が画面に映り込まないし、背後の壁が柔らかく光るので明るすぎず暗すぎず、いい塩梅の照明になる。EX480UZのLEDイルミネーションはこうした使い方にも応用できる。48型というサイズは、リビングに置いても十分な大きさなので、インテリア重視の人にも向いているかも。
EX480UZは、48型ということもあり“プロ志向のガチなゲーミングディスプレイ”ではない。しかし、4K/120Hzの滑らかな表示でFPSなども快適にプレイでき、有機ELの画質と大画面で臨場感豊かにアクションゲームやRPGをプレイできる。一般的なPCユーザー、ゲーム好きな人にとってはむしろ「こういうPCディスプレイが欲しかった」という製品だろう。
それでいて、PCディスプレイとして実用上十分な機能を備え、優れた音質のスピーカーを備えたモデルはあまり例がない。ゲームやるし、音楽も聴くし、映画やネット動画も楽しみたいという人にはぴったりのエンタメ性能満点のディスプレイだ。
ゲーミングディスプレイとテレビを個室に設置しようと考えている人もいると思うが、EX480UZであれば、それらを有機ELの画質で、1つにまとめられる。実売237,600円前後はPCディスプレイとしては高価ではあるが、そう考えると、価格に対するイメージも変わってくるだろう。
ゲームユーザーはもちろんだが、PCで映像配信やYouTube動画などを楽しんでいる人には、それらを大画面で楽しみつつ、PCディスプレイとしても仕事なども活用できる。使い出のあるディスプレイとして、ぜひとも注目してほしい。