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PS4 Pro国内初公開。CG映画が観られる新PS4 FFXVセットやVita新色も

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントは13日、国内のPlayStationビジネス戦略を説明する「2016 PlayStation Press Conference in Japan」を開催。8日に発表されたばかりの、4K/HDRに対応した高機能な「PS4 Pro」(CUH-7000)や、スリムになった新型PlayStation 4を国内初公開した。さらに、オリジナルデザインの新型PS4にFINAL FANTASY XVのソフトなどを同梱した「PlayStation 4 FINAL FANTASY XV LUNA EDITION」を11月29日に発売する事も発表された。価格は39,980円。

右がPS4 Pro、左が新型PS4

 PS4 Proと新型PS4の詳細は、既報の通りだが、PS4 Proは日本で11月10日発売。価格は44,980円。1TBのHDDを搭載し、GPUなどを大幅に強化。ゲームを4K出力できるほか、Netflixなどの4Kストリーミングビデオサービスの4K出力にも対応。さらに、HDR表示もサポートするなど、パワフルなPS4になっている。

PS4 Pro

 なお、AVファンにとってはPS4 ProにULTRA HD Blu-ray(UHD BD)ドライブが搭載されているか否かが気になるところだが、マーケティングコミュニケーション部メディア戦略課の寺本亜紀子課長によれば「UHD BDドライブは搭載していない。欧米を中心に、(4K映像も含めて)ストリーミングで映像を楽しむスタイルが広まっており、今回はパッケージではなくストリーミングを選択した」とのこと。ストリーミングへの具体的な対応として、Netflix、YouTubeなどの4KストリーミングビデオサービスをPS4 Proから4K出力できる機能を備えた。

PS4 Proの側面
PS4 Proの背面端子部
側面にはBlu-rayやドルビーTrueHDなどのロゴマークが並んでいる

 SIEJAの盛田厚プレジデントは、PS4 Proの位置付けを「よりハイエンドを求めるユーザーに、さらなる体験を提供するハード」と説明。

 また、13日にはPS4の最新ファームウェアVer.4.00 SHINGEN(シンゲン)の提供開始もアナウンス。このファームを適用する事で、従来のPS4も含め、新たにHDR(ハイダイナミックレンジ)対応となる。盛田氏は、「4Kテレビの今後の普及を見越した施策。HDR対応ゲームやHDRコンテンツを人の目で見た現実世界に近い、自然かつ鮮やかなコントラストで楽しめる」とアピールした。

4K解像度でゲームを出力、PS4 Proのパワーを示すデモ

 新型PS4(CUH-2000)は9月15日発売。500GB HDDモデルが29,980円、1TBモデルが34,980円。初期モデル(CUH-1000)や従来モデル(CUH-1200)と比べ、30%以上の小型化を実現。外形寸法は約265×288×39mm(幅×奥行き×高さ)と、大幅に薄型化した。重量は約2.1kg。消費電力も低減している。

薄くなった新型PS4
薄さは39mm
背面端子部

 新たに発表された「PlayStation 4 FINAL FANTASY XV LUNA EDITION」(CUHJ-10013)には、新型PS4本体に加え、ゲームの「FINAL FANTASY XV」、さらにフルCG長編映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」のレンタル視聴権、PS4オリジナルテーマも同梱している。発売日はゲームと同じ11月29日で、価格は39,980円。

PlayStation 4 FINAL FANTASY XV LUNA EDITION

 新型PS4の本体もオリジナルデザインを採用。「(ゲームの中で)ノクティスが旅の中で見つめる月をモチーフにしたデザイン。大人っぽいデザインにした。物語性のあるハードになっており、ゲームをプレイしていくとそれが浮かび上がっていく」(FF XV田畑端ディレクター)という。

 月のイラストだけでなく、中央には作品のロゴと、4人のメインキャラクターの名前が金色で入っている。これは、ノクティスの祖国であるルシス王国の品格漂う世界観を表現したものだという。付属の新ワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK 4)のグリップ部分にも、ロイヤルグレーのロゴを配している。

PlayStation 4 FINAL FANTASY XV LUNA EDITIONを手にするFF XV田畑端ディレクター。右はSIEJAの盛田厚プレジデント

PS4/PS3がDAZNに近日対応

 PlayStationは映像配信サービスを視聴する端末としても活用されているが、新たなサービスとして、スポーツ専門の映像配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」に、PS4とPS3が近日対応すると発表。

 盛田氏は、「世界最高峰の、あらゆるスポーツをシンプルかつお手軽な価格で楽しめるサービス。ゲームにとどまらず、今後も多様なサービスをお届けしていく」と紹介した。
 さらに、PlayStation NowのPC向けサービスを、日本で今冬から開始する事も発表。定額制対応タイトルも182タイトルに増加しているという。

「DAZN」にも近日対応予定
PS4でDAZNを利用しているイメージ

PS Vitaに新色

 携帯ゲーム機「PS Vita」の新色シルバー(PCH-2000ZA25)とメタリック・レッド(PCH-2000ZA26)が、12月1日に発売される事も発表。価格は各18,980円。予約受付は10月6日より順次開始される。発売中の4色に、新たにメタリックな風合いの2色が加わる形となり、「ユーザーの皆様はお好みの色をライフスタイルに合わせて選び、PS Vitaのゲームプレイやエンタテインメントをお楽しみいただける」という。

「PS Vita」の新色シルバーとメタリックレッドが12月1日発売

新たな周辺機器も展示

 発表会場には、PS4 Proや新型PS4に合わせ、9月15日から順次発売される新たな周辺機器も展示された。

独自の7.1チャンネルバーチャルサラウンド技術も投入したワイヤレスヘッドセット「プレミアムワイヤレスサラウンドヘッドセット CUHJ-15005」
新ワイヤレスコントローラー「DUALSHOCK 4(CUH-ZCT2)」。デザインに大きな変更はないが、本体前面に搭載したライトバーが発する光を、タッチパッド上でも一筋のラインとして表示。キャラクターの識別や体力状況などがをひと目で認識できるようになった
新DUALSHOCK 4のカラーバリエーション「マグマ・レッド」と「ウェイブ・ブルー」
新PlayStation Camera。HMDの「PlayStation VR」などで利用できるもので、従来モデルと機能は同じだが、コンパクトな円筒状のカメラ本体に、同梱のスタンドを装着する構造にデザインを一新。テレビのフレーム上部などに設置できるようになった