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新ネットワークブリッジやレコードプレーヤー、8K放送。Technics品薄

 オーディオ・ビジュアル関連の展示会「OTOTEN 2017」が、東京国際フォーラムで5月13日に開幕、14日までの2日間開催される。入場は無料、主催は日本オーディオ協会。ホームオーディオ、ホームシアター、カーオーディオなどの注目製品が体験可能となっており、ここではホームオーディオ関連の6階フロアと、ヘッドフォンやポータブルオーディオ関連の4階フロアの模様をレポートする。なお、6階で展開しているDIATONEについては別記事で紹介している

会場の東京国際フォーラム

Bricasti Designの新ネットワークブリッジ

 OPPO Digital/エミライのブースでは、Bricasti Designのネットワーク・ブリッジ「M5」など、多数の新製品を出展している。

OPPO Digital/エミライブース

 「M5」は、接続したUSB DACなどをネットワーク対応とし、iPadなどからコントロール可能とするネットワークブリッジの新製品。USB信号入力時に、音質影響が大きい電源由来のノイズを排除することにこだわっており、M1SE(139万円)などのBricasti Designと同等のリニア電源を搭載している。

Bricasti Design「M5」

 入力はUSB、同軸デジタル、AES/EBUに対応。同軸とAES/EBUは192kHz、DSD 2.8MHz(DoP)まで対応。USB入力には特に制限はない。Roonにも対応予定で、例えば、OPPO DigitalのSonica DACを接続すれば、Sonica DACでRoon対応として利用可能になる。価格は25万円程度の見込み。

Sonica DAC(左)と「M5」(右)

 さらに、DAC「M1SE」の新世代モデル「M1SEmk2」も近日発売予定。mk2では、USBや同軸デジタル、XLR(AES/EBU)入力だけでなく、ネットワーク入力を追加する。DACはM1SEと同様にアナログ・デバイセズ「AD1955」。発売当初のネットワーク入力は、DSD 2.8MHzまでとなるが、デジタルフィルターを独自開発しているため、順次対応フォーマット拡張を行なっていくという。価格は160万円前後を想定している。

Bricasti Design「M1SEmk2」

 また、M1SEmk2などBricasti Designのネットワーク対応製品は、近日中にRoon対応(Roon Ready)する予定。欧米では、オーディオルームからPCやサーバーを排除し、iPadなどのコントローラとオーディオ機器に集約する流れがあるため、DACのネットワーク対応やネットワークブリッジなどが盛り上がりを見せているという。

 Bricasti Designのステレオパワーアンプ「M15」も参考展示。モノラル・パワーアンプ「M28 Special Edition」(400万9,500円)のノウハウを生かしながら、ステレオ化、小型化したAB級パワーアンプで、出力は500W(2Ω)。価格は200万円前後。

Bricasti Design「M15」(中央)

Technics新製品は品薄

 Technicsは、5月19日に発売するレコードプレーヤー(ターンテーブル)「SL-1200GR-S」や、プリメインアンプ「SU-G700-S」、スピーカー「SB-G90-K」の3製品を中心に展示し、試聴イベントも開催している。

プリメインアンプ「SU-G700-S」(左)、ターンテーブル「SL-1200GR-S」(右)

 SL-1200GR-Sは148,000円と従来モデル(33万円)より価格を抑えているため、DJ用途でも訴求。ブースでもDJ風の展示が行なわれていた。

SL-1200GR-SをDJ向けに訴求

 なお、上記3製品について12日付で「想定を上回る予約注文があった為、一部のお客様へのお届けに時間を頂く場合ある」との告知が行なわれた。特にターンテーブルの予約が予想以上に入ったため、とのこと。

SL-1200GR-S

東京国際フォーラムは8K放送Ready?

 NHKは、8K放送を受信して、22.2chで視聴可能にするスーパーハイビジョン試験放送受信公開を実施している。会場はHALL D5。

 実際に8K試験放送のBS 17chで放送中の8K放送番組が体験できる。東京国際フォーラムの共聴設備が、すでに8K放送に対応しているため、チューナやディスプレイなどの受信設備を接続するだけで、8K放送視聴環境を構築できたという。ただし13日は大雨の予報が出ており、受信環境に不安があったため、受信できない場合に備えて8K映像を出力するサーバーも持ち込んだとのこと。

オーディオテクニカは新レコードプレーヤーを紹介

 オーディオテクニカは6月16日発売のレコードプレーヤー2製品を出展している。

 「AT-PL300BT」は、Bluetooth搭載のレコードプレーヤー。アナログレコードの音を、Bluetoothスピーカー/ヘッドフォンやコンポなどに出力できる点が特徴。BluetoothのプロファイルはA2DP、コーデックはSBC。ブースでは、AT-PL300BTの音をBluetoothヘッドフォンで聞くという使い方を紹介していた。

AT-PL300BT

 レコードをセットして、STARTボタンを押すだけで聴けるフルオート再生となる。有線接続も可能で、内蔵フォノイコライザによりPHONO/LINEの選択が可能。駆動はベルトドライブで、33/45回転に対応する。駆動モーターはDCサーボ。カートリッジは同社製のVM型ステレオカートリッジ。実売価格は2万円前後。

AT-PL300BTからBluetoothヘッドフォンに出力

 「AT-LP3」もフルオート再生対応のレコードプレーヤーだが、カートリッジ交換などに対応し、「音にこだわり、ステップアップしたい人」向けの製品と位置付ける。実売価格は3万円前後。

AT-LP3

 フォノイコライザを内蔵し、PHONO/LINEの切り替えが可能。駆動はベルトドライブで、33/45回転対応。カートリッジはVM型の「AT91R」、MM(VM)/MC型カートリッジ切換スイッチを搭載する。

fidataをPCレスで管理するアプリ「fidata app」を開発中

アイ・オー・データ機器は、オーディオサーバー/NASの「fidata」用のアプリ「fidata app」を参考出展。主にiPadを想定して開発しており、fidataユーザー向けに無償提供する予定。

fidata app

 OpenHomeに準拠したコントローラアプリで、サーバー内の楽曲を一覧で表示し、レンダラー(出力機器)に出力指示できる。また、fidataの設定や、データ転送操作などが行なえるなど、PCを使わずにfidataを管理/操作することを目的に開発しているという。

詳しいアーテイスト情報も確認できる

 プレイリスト再生にも対応。楽曲の検索や再生指示に加えて、CDジャーナルの情報を用いてアーティストや楽曲情報を調べることもできる。DLNAにも対応予定だが、プレイリストが使えないなどの制限はあるとのこと。公開時にはiPadのほか、iPhoneにも対応する。

 また、fidata用のUSBケーブル「UFU2シリーズ」やLANケーブル「HFLCシリーズ」も参考出展。発売時期は未定だが、価格はUSBが1mで2万円前後~、LANケーブルは1.5mで5万円前後~を見込んでいる。

finalの平面磁界ヘッドフォンやSTAX

 finalは、開発中の平面磁界型ヘッドフォンを紹介。発売時期や価格は未定で、「このまま発売することはない」とのことだが、独自の振動板など、多くの基幹パーツを新規に設計して、開発している。試聴も行なえる。

finalが開発中の平面磁界ヘッドフォン

 STAXは6月発売予定のヘッドフォンアンプのフラッグシップモデル「SRM-T8000」を紹介。価格は595,000円。初段は双三極管6922×2を、出力段にはAクラス動作の半導体を採用したハイブリット構成のフルバランス伝送とし、同社イヤースピーカーを駆動。イヤースピーカーの「SR-009」と組み合わせて紹介している。

STAX「SRM-T8000」

各社の新製品が体験可能

 ソニーは、発表したばかりのAVアンプ「STR-DN1080」と、同社初のUltra HD Blu-rayプレーヤー「UBP-X800」を紹介。試聴イベントも行なっている。

「UBP-X800」(左)、「STR-DN1080」(右)
PS Audioは、新DAC「Cain Cell DAC」やパワーアンプ「S300」を参考出展
オヤイデのブースは、取扱製品がケーブル中心のため機器の向きが逆になっている
U-NEXTは、デノンブースで、ドルビーオーディオ配信について紹介。100以上のコンテンツが対応しており、Androidスマホで再生可能となっている
ビクターの新ヘッドフォン技術「EXOFILED」の体験には予約が必要
スペックは電解コンデンサ“響一”搭載アンプ「RSA-888DT」