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AKお墨付きのハイレゾプレーヤー「ACTIVO CT10」は39,980円で4月27日発売

 アユートは、ハイレゾ音楽配信サイトのgroovers Japanが設立したオーディオブランド・ACTIVO(アクティヴォ)の第1弾となるポータブルオーディオプレーヤー「CT10」の発売日を、4月27日に決定した。価格はオープンプライスで、直販価格は39,980円(税込)。

ポータブルオーディオプレーヤー「CT10」

 既に昨年12月に発表されていたが、発売日と価格が決定した。また、発表時からファームウェアなどが大幅にアップデートされ、機能強化された。追加機能は以下の通り。

  • microSDカードスロットが、最大400GBまでのカードに対応
  • DSD 5.6MHzまでのPCM変換再生が可能としていたが、DSD 11.2MHzまで対応に
  • USBオーディオ出力がDoPでDSD 11.2MHzまで出力可能に
  • BluetoothのコーデックがaptX/aptX HDに対応
  • MQAフォーマットに対応

 ハイレゾ音楽配信サービスを展開しているgroovers Japanが、「より多くの人達にハイレゾの感動を知ってほしい。音楽を愛する若い世代へ、ハイレゾ音源を気軽に楽しめる環境を生み出し、新しいハイレゾファンを創出していく」ことをテーマとして設立したブランドACTIVOの第1弾製品。

 グループ会社であるiriverが、音質面などで開発を支援。その象徴として、Astell&Kern製のモジュール「TERATON」を採用。DACやクロックジェネレーター、ヘッドフォンアンプなど、AKの技術力を使った、オーディオプレーヤーの主要機能を一体型のモジュールにしたもので、音質を犠牲にせず、製品の小型化を実現できるとする。この「TERATON」は、ポータブルプレーヤーだけでなく、スマートフォンやタブレット、PC、カーオーディオ機器などへの搭載も想定。B to B展開も予定されている。

 カジュアルな利用をイメージしたラウンドエッジ形状のフォルムと、手のひらにフィットするサイズも特徴。外形寸法は93.2×65.2×15.5mm(縦×横×厚さ)。重量は約112g。カラーはクールホワイト。3.4型、480×854ドットの静電容量式タッチパネルディスプレイも備えている。

 内蔵ストレージメモリは16GB。microSDカードスロットも1基備えており、最大400GBのカードが利用可能。クアッドコアのCPUを採用しており、レスポンスに優れたユーザーインターフェイスで操作できる。

最大400GBのmicroSDカードが利用可能
レスポンスに優れたユーザーインターフェイスで操作できる

 DACはシーラス・ロジック製の「CS4398」を1基搭載。PCMは192kHz/24bitまで、DSDは11.2MHzまでの再生が可能。なお、DSDはPCMの176.4kHz/24bitに変換しながらの再生となる。

 イヤフォン出力は3.5mmのステレオミニで、バランス出力は備えていない。出力レベルは8Ωで22mW、16Ωで36mW。SN比は115dB。

イヤフォン出力は3.5mmのステレオミニ

 通信機能として、IEEE 802.11b/g/nの2.4GHz無線LANを搭載。同一LAN内にある、NASやPCにアクセス、DLNA機能を使い、それらに保存している音楽ファイルをCT10からストリーミング再生したり、CT10にダウンロードできる。スマホやタブレットのDLNAアプリを使えば、アプリをリモコンのように使い、CT10の音楽再生をコントロールする事も可能。

 無線LANを使い、「groovers Japan」アプリから直接ハイレゾ音源を購入・ダウンロードできる。また、日本でのサービスは開始されていないが、TIDALにも対応する。

右側面にボリュームダイヤル

 Bluetooth 4.1にも対応し、プロファイルはA2DP/AVRCPをサポート。Bluetoothスピーカーなどから、CT10のサウンドを再生できる。

 USB端子も備え、USBオーディオデジタル出力も可能。DACを搭載したポータブルヘッドフォンアンプと、別売のUSB OTGケーブルを使って接続。USB端子を経由して、デジタルのままDACアンプへと音楽を伝送する。

USBオーディオデジタル出力も可能

最新版を触ってみた

 CT10の詳細な機能や音質については、1月に掲載したレビュー記事を参照のこと。ただし、このレビューは、今回のアップデート前の機体を使っている。

 今回、アップデートされた後の機体を短時間だが触ってみた。レビュー時も、UI動作のサクサク具合に触れたが、最新版ではこの動作がより機敏になったと感じる。

 また、不満点として紹介した“アルバムアートの表示が、一部分のアップになる”点は改善され、アートを全体表示するデザインになっていた。細かい部分だが、着実な進歩が感じられる。

 さらに音質についても、アップデート前の機体を横に並べて聴き比べたわけではないが、1月の記憶よりも、少しSN比が良くなっていると感じる。もともと、4万円を切る価格とは思えないほど音の良いプレーヤーだが、UIの改良やDSD 11.2MHz対応など、その完成度の高さにさらに磨きがかかった状態での発売となりそうだ。