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DisplayPortは8Kケーブル認証も導入。次世代DPは転送速度を2倍に
2018年5月15日 13:35
映像機器関連の規格化作業を行なうVESAは15日、映像音声インターフェイスの「DisplayPort」についての説明会を開催。スマートフォンなどへの採用拡大や、最新バージョンとなるDisplayPoert 1.4aの説明を行なった。
VESA コンプライアンス・プログラム・マネージャのJim Choate氏は、スマートフォンやPCでのDisplayPort(DP)採用拡大について説明。スマホ市場が2016年から'21年まで年平均3%成長に対し、DP採用のスマホ出荷数は113%の成長が見込まれるという。また、USB Type-C上でのDP対応により、成熟市場のPCでもDP採用は拡大を予測。4Kなど高解像度への要求や、VR/ARアプリケーションの拡大、USB-CやThunderbolt 3での実装などにより、今後のDPの需要拡大が続くという。
4月19日に公表された最新版のDP 1.4aは、新たにDP 8Kケーブル規格を導入。DP 1.4aでは、1レーンあたり8.1Gbps、最高25.92Gbpsの転送を行なう「HBR3」により、複数の4Kモニター出力や8K映像出力に対応。8K/HDR対応の144kHz映像や3,840×1,080ドットのワイドアスペクトもサポートする。
DP 1.4aにあわせてDP 8Kケーブルのロゴも提供。認証を取得した製品には[DP8K]ロゴを付与し、店頭などで判別しやすくする。また4月からはDPの認証にHDPCP 2.2対応が必須となったという。
HDR映像対応をわかりやすく示す「DisplayHDR」認証も開始。今後はAR/VRや自動車などでの採用を推進するという。
次世代DPではさらなる高速化を予定。転送データレートを現在の約2倍に引き上げる。