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ビクター、ウッドコーンシステム15周年記念機。Bluetooth/FLAC/WAV対応
2019年1月30日 13:51
JVCケンウッドは、ビクターブランドのコンパクトオーディオとして、木を振動板に採用したウッドコーンスピーカーをセットにした「EX-HR99」と「EX-HR55」の2モデルを、2月中旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はEX-HR99が13万円前後、EX-HR55が85,000円前後。
2003年の初代機「EX-A1」以降、ウッドコーンを採用したシステムとして進化させている。今回のモデルは、ウッドコーンオーディオシステム発売15周年を記念したモデルで、これまで培った音響テクノロジーに磨きをかけるとともに、ビクタースタジオとの共同チューニングを実施。「より豊かな音楽表現と広い音場空間を実現した」という。機能面では、ユーザーから要望が多いというBluetooth接続、FLAC/WAVファイル(最大192kHz/24bit)の再生、CD・ラジオ放送のUSB録音に新たに対応している。
2機種の主な違いは、スピーカーの仕様。また、EX-HR99のメインユニットには、サイドウッドや木製アークベースなどのパーツを追加している。
2機種共通の仕様として、メインユニットには、2chアンプ、CDプレーヤー、FMチューナー、USB端子、Bluetooth受信機能を搭載。新機能のBluetoothは、コーデックとしてSBC、AAC、aptXに対応。プロファイルはA2DP、AVRCPをサポートする。スマートフォンなどから、手軽にワイヤレスで音楽を転送、ウッドコーンの豊かな響きと共に再生できる。
USB端子を前面に備え、USBメモリに保存したFLAC/WAVを再生可能。最大192kHz/24bitまでサポートする。MP3/WMAの再生も可能。音楽CDやラジオ放送、外部アナログ入力の音を、MP3形式(128/192kbps)で録音する事もできる。
圧縮・劣化したデジタル音源の高周波数帯域、微小信号に拡張処理を施し、オリジナルマスターに迫るクオリティーに復元するという、独自のデジタル高音質化技術「K2 TECHNOLOGY」も搭載。Bluetoothだけでなく、CDやUSBメモリ内の楽曲再生にも適用できる。
アンプの最大出力は50W×2ch(4Ω)で、高音質デジタルアンプ「DEUS」を搭載している。入力端子として、アナログ音声×2、光デジタル音声×1、同軸デジタル音声×1を搭載。アナログ音声出力と、サブウーファー出力、ステレオミニのヘッドフォン出力も各1系統備えている。
メインユニットの消費電力は45W。外形寸法と重量はHR99が279×289×118mm(幅×奥行き×高さ)で、4.3kg、HR55が248×289×117mm(同)で3.3kg。
EX-HR99付属ウッドコーンスピーカー
9cm径のフルレンジユニットを採用。音の伝播速度を向上させるチェリー材の薄板シートをウッドコーンに最適配置した異方性振動板で、「コンパクトサイズながら広い音楽空間と解像度の高いサウンドを実現する」という。
力強く躍動感あふれる低域再生を実現するために大型のメインマグネットを採用。その磁気回路後部には、メイプル材を使用した大型八角形のウッドブロックを装着。装着位置を最適化することで、ダクトから生じる不要な高域成分をも制御した。
エンクロージャーには、「中音が艶っぽく綺麗に響く」というチェリーの無垢材を採用。内部には楽器でも採用されているチェリー材響棒を配置し、剛性を向上させると同時に、繊維方向にもこだわった竹響板の最適配置により、重心の低い低域再生と音のスケール感を向上させた。吸音材にはメイプル材チップを使用。使用する接着剤を変更し、吸音材も最適化する事で、「さらなる音場空間の拡大を実現した」とする。
ボイスコイルボビンには、伝搬速度に優れた木を、薄さ80μに削り出して加工。音の伝搬ロスを抑制している。磁気回路にはアルミニウムショートニングや銅キャップを採用。歪を抑えている。センターキャップ内に発生する音を処理するため、ポールピース上部にメイプル材の木片吸音材も配置した。
メインユニットの両サイドには、サイドウッドを配置。高級感と音質を高めている。底部には3点支持の真鍮無垢削り出しのインシュレーターを採用。シャーシボトム部には、9mm厚の木製アークベースを固定し、共振を抑えている。
スピーカーターミナルはダブルナット構造。ターミナルの固定用ネジ4本の内、左上の1本のみステンレス素材に変更。より広い音響空間を実現したとする。
外形寸法は120×264×161mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.2kg。
EX-HR55付属ウッドコーンスピーカー
8.5cmのウッドコーンユニットを搭載。エンクロージャーには、響きの良い無垢材を採用。内部にはチェリー材響棒を配置し、剛性を高め、響きをコントロール。豊かな音場空間をつくり出すという。
大型メインマグネットを採用。不要な振動を抑制し、エネルギッシュな低域を実現するウッドブロックも配置している。
外形寸法は120×246×161mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.8kg。