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Googleのスマートディスプレイ「Nest Hub」12日発売。YouTubeや家電制御
2019年6月5日 11:12
Googleは、Googleアシスタント機能を搭載した7型スマートディスプレイ「Google Nest Hub」を日本で6月12日より発売する。価格は15,120円(税込)。カラーはChalk、Charcoal、Aqua、Sandの4色。
Google Nest Hub(旧名称Google Home Hub)は海外では'18年より販売中。今回日本での発売が決まった。なお、5月に米国で発表された10型モデル「Google Nest Hub Max」の国内発売について5日の発表会では「今日は話せることは無い」(Google Nest Hub事業本部長の秋山有子氏)としている。
12日から発売されるNest Hubは、GoogleアシスタントとChromecast機能を内蔵したスマートディスプレイ。音声で様々な操作ができるスマートスピーカーとしての使い方に加え、7型/1,024×600ドットのディスプレイでタッチ操作も利用できるのが特徴。画像と音声の両方で情報を取得できる。2マイクアレイを内蔵する。
なお、米国で発表された10型の「Google Nest Hub Max」とは異なりカメラは搭載せず、「カメラを置きたくない部屋に最適」としている。上部には、周囲の光に合わせて画面の明るさを自動調整するアンビエントEQ搭載のライトセンサーを備える。就寝時には画面の照度を下げ、眠りを妨げないという。
Googleフォトにアップロードされた写真を共有、常に最新の写真をディスプレイに表示できる。発話に応じて、フォトライブラリから写真を呼び出すことも可能。周囲の明るさに合わせてディスプレイの輝度や色温度を自動的に調整する「アンビエントEQ」も搭載する。
YouTubeの動画再生も可能で、Nest Hubを購入するとYouTube Premiumを3カ月無料で利用可能。Premiumの利用でYouTube Musicや広告なしのYouTube再生、オフライン再生、バックグラウンド再生が利用できる。本体にフルレンジスピーカーを内蔵する。Chromecast機能搭載テレビと連携し、例えばNest Hubに「テレビでYouTubeの●●を再生して」と話しかけて視聴するといった使い方もできるという。
Google Maps、カレンダーの表示もできる。ルーティン機能も備え、例えば朝に「OK Google,おはよう」と声を掛けると、ユーザーにパーソナライズされたGoogleカレンダーの予定、通勤ルートの交通情報、リマインダーや天気などを確認できる。人の声を聞き分けるボイスマッチ機能を利用すると、最大6人がそれぞれの好みやニーズに合わせたカスタムのルーティンを作成できる。
YouTube以外の映像サービスは、ビデオパスや、Hulu、U-NEXT(7月までに対応予定)に対応。また、音楽サービスはYouTube MusicやGoogle Play Musicのほかに、SpotifyやAWA、うたパス、dヒッツに対応。ラジコ(radiko)も聴ける。ニュースは、ウェザーニュース、テレ朝ニュース、日本経済新聞、WIREDに対応。
キッチンに設置して料理しながら声で操作、レシピを見ながら料理するといった使い方も可能。Wi-FiはIEEE 802.11b/g/n/acをサポート。Bluetooth 5.0を搭載する。
対応するスマート家電を制御する家庭内のハブとしての機能も備え、様々な製品と連携が可能。エアコンや照明を声で操作したり、ディスプレイを使って様々なデバイスの設定・コントロールができる。画面を上から下にスワイプすると、自宅でつながっている対応スマートデバイスの一覧を確認し、タッチ操作できる「ホームビュー」が表示され、別々のアプリを立ち上げる必要はないという。
電源は15W ACアダプターを使用。外形寸法は178.5×67.3×118mm(幅×奥行き×高さ)、重量は480g。
置きたくなるデザイン。ディスプレイ活用アプリ加速も
Google Nest Hub事業本部長の秋山有子氏は、スマートスピーカーなどのGoogleアシスタント搭載デバイスが現在10億台以上に達しており、同機能のアクティブユーザー数が昨年の4倍となったことを紹介。
新しいGoogle Nest Hubの特徴については「話しかけるだけで、役に立つ情報を一目で確認できる。機能はもちろん、インテリアとしても置きたくなるデザイン。柔らかく丸みを帯び、(背面には)専用に開発したファブリックを採用した」と説明した。
海外での発売から日本発売まで期間を要したことについては「言語や画面、音声を、日本で使ってもらうために最適化するのに時間をいただいた」と説明。なお、Amazon.co.jpでの販売予定についての質問には「今お話しできることはありません」とした。
今回の発売に合わせて発表されたActions on Google(Googleアシスタントを通じて外部のサービスを利用するためのプラットフォーム)で利用できるアプリの「メモリートラベル」を紹介。これは、ある年に何があったかを、音声や写真などで振り返れるもので、家族や友人と昔話で盛り上がれるという。開発者向けのAPI「インタラクティブキャンバス」を活用して開発された。秋山氏は「Google Nest Hubを日本で提供することで、メモリートラベルのようなディスプレイを活かしたアプリも開発いただけるようになったことをうれしく思う」と述べた。