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米Google、レーダーで睡眠状況を学習する第二世代「Nest Hub」

第2世代「Nest Hub」

米Googleは、レーダー技術でユーザーの睡眠状況を学習する新しいスマートディスプレイ「Nest Hub」(第2世代)を発表。北米や一部のヨーロッパ地域のGoogleストアなどで予約受付を開始した。カラーはチョーク、チャコール、サンド、ミストを用意。価格は99.99米ドル。

Nest Hubは、Googleアシスタント機能を搭載したスマートディスプレイ。タッチ操作に対応した7型/1,024×600ドットのディスプレイを備えており、NetflixやDisney+、YouTubeなどのネット動画や画像を楽しむことが可能。クイックジェスチャ機能を使えば、画面に触れずに動画の再生や一時停止が行なえる。

また前機種よりも低域を50%増強したとするフルレンジスピーカーを搭載しており、YouTube MusicやSpotify、Apple Musicなどのサービスの音楽、ポッドキャスト、オーディオブックも楽しめる。

カメラは非搭載。動きを検知するMotion Sense、アンビエントEQ光センサー、温度センサーを搭載。内蔵マイクは3つ。

睡眠データ

第2世代Nest Hubでは、新たにSleep Sensingと呼ぶ睡眠学習機能を搭載。

Googleのレーダー技術「Motion Sense」(Soliレーダー)を活用し、カメラやウェアラブル機器を使わずに、ディスプレイに最も近いユーザーの動きと呼吸に把握し、どのように眠っているのかを分析。睡眠感知により、咳やいびきなどの睡眠障害を把握したり、Nest Hubの内蔵マイクと周囲光、温度センサーにより部屋の光や温度の変化を検出し、睡眠に影響を与えているものを理解することができるという。

ディスプレイには、毎朝パーソナライズされた睡眠概要を表示。また「ねぇGoogle、どうやって寝たの?」と尋ねることで、いつでも睡眠データを表示可能。Sleep Sensing機能は、Android/iOSデバイスのGoogle Fitアプリに接続でき、睡眠の概要を他の健康情報と一緒に表示することもできる。

How Sleep Sensing Works on the second-gen Nest Hub from Google

Motion Senseは動きのみを検出し、特定の体や顔は検出しない仕組みだという。咳やいびきといった音声データはデバイスでのみ処理され、Googleサーバーには送信されない。マイクを物理的に無効にするスイッチのほか、スリープ検知機能を無効にするための複数のコントロールを備えており、睡眠データをレビュー、削除することができるようになっているなど、個人データ保護への配慮も用意されている。

なお、第2世代Nest HubでのSleepSensingは、2022年まで無料プレビューとして利用可能。将来的には、Fitbitの睡眠追跡機能を使用する方法も模索しているという。

外形寸法は177.4×69.5×120.4mm(幅×奥行き×高さ)。重量は558g。