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LG、世界初8K有機ELテレビを日本発売。世界最大の88型で約330万円
2019年9月13日 11:40
LGエレクトロニクス・ジャパンは、世界初の8K対応有機ELテレビとして、88型「OLED 88Z9PJA」を日本で発売する。9月13日から受注販売を開始。価格はオープンプライスで、想定売価は330万円前後。88型の有機ELテレビは世界最大。BS/110度CS 4Kチューナーは1基搭載しているが、BS 8Kチューナーは搭載していない。外部8KチューナーとHDMIで接続する形となる。
解像度7,680×4,320ドットの有機ELパネルを採用。「技術的に難しいとされてきた、8K対応の有機ELテレビであり、世界で唯一、大型有機ELパネルを量産できるLGグループだからこそ実現した、最先端であり、最高画質の製品」という。
デザイン面では、パネル部に極細ブラックベゼルを採用。「まるで映像だけが浮いているような没入感を演出。さらに、高級感のあるシルバーのキャビネットスタンドで、スタイリッシュに仕上げた」という。究極のデザイン美と、最先端技術を集結したというLGのプレミアムブランド「LG SIGNATURE(エルジー・シグネチャー)」モデルとして展開する。
8K対応有機ELテレビ専用のエンジン「α9 Gen2 Intelligent Processor 8K」を搭載。2Kおよび4K解像度の映像を、8K水準の鮮明な画質にアップスケーリングできるという。地上波放送やネットの動画も、オリジナル映像ソースの画質をAIが自動認識、最適な画像処理を行なうことで、美しくクリアな映像に変換できるという。
HDR機能として8K CINEMA HDRを搭載。リアルシネマ、デジタルノイズリダクションも搭載する。
内蔵チューナーはBS/110度CS 4K×1、地上/BS/110度CSデジタル×3を搭載。8K放送を表示する場合は、別途用意した8Kチューナーなどと、HDMI×1本で接続する。4K HDMI出力を4本接続して8Kを表示する方式には対応していない。
また、USBメモリーなどに保存した8KコンテンツをTVに接続して視聴するには、2019年12月以降に発送予定の「8Kアップグレーダー」が必要。これは事前にLGのサポートページで製品登録したユーザーに無償で配送予定。一台につき原則一つとなる。
また、インターネット経由で直接8Kコンテンツを視聴するには、8Kアップグレーダーの他、2020年以降実施予定のソフトウェア・アップデートが必要。
USB端子を備え、外付けUSB HDDへの録画機能も可能。HDDは同時に3台まで接続可能。2番組裏録にも対応する。ただし、BS 4K、110度CS 4K放送の録画中、BS 4K、110度CS 4K放送の他の番組を同時に録画はできず、録画中に視聴できるBS 4K、110度CS 4K放送は、録画中の番組のみとなる。
スピーカーはフルレンジ×2、ツイーター×2、ウーファー×2を搭載。実用最大出力は80W。サラウンド回路としてDolby Atmosに対応、地上波放送でもバーチャル5.1chに変換して再生できる。映画や音楽ライブなど、見ている映像のジャンルを分析し、サウンドの種類を自動認識・最適化することで、「2chサウンドを、8K品質にふさわしい臨場感あふれるバーチャル5.1chサウンドに変換する」という。
HDMI入力は4系統搭載。HDMIのバージョンは2.1。コンポーネント入力×1、ヘッドフォン出力×1、光デジタル音声入力×1、LAN端子×1を搭載。Wi-Fiにも対応する。リモコンとしてマジックリモコンを同梱。
スタンドを含めた外形寸法と重量は、196.1×145.6×28.1cmで、104kg。消費電力は1,120W。年間消費電力量は616kWh/年。