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広視野角のプレミアム4K液晶ブラビア「X9500H」。新音響システムで画音一体感UP

75型4K液晶テレビ「BRAVIA KJ-75X9500H」

ソニーは、BS4Kチューナーと最上位エンジン「X1 Ultimate」を搭載したプレミアム4K液晶モデル「X9500Hシリーズ」を5月16日より順次発売する。75、65、55、49型の4サイズを用意。すべて価格はオープンプライスで、店頭予想価格は23万円前後(55型)から。

【BRAVIA X9500Hシリーズ】

・75型4K液晶「KJ-75X9500H」 店頭予想価格40万円前後 5月16日発売
・65型4K液晶「KJ-65X9500H」 同30万円前後 5月30日発売
・55型4K液晶「KJ-55X9500H」 同23万円前後 5月23日発売
・49型4K液晶「KJ-49X9500H」 未定 '20年秋以降発売

'19年6月に発売した「X9500Gシリーズ」の後継機。BS4Kチューナーや高画質プロセッサー「X1 Ultimate」ほか、映像と音を一体化させた「アコースティックマルチオーディオ」などを備えた4K液晶のプレミアムモデル。

新世代機では、65・55型にも広視野角技術「X-Wide Angle」を搭載し、大人数での視聴時でも高画質を維持。またバイアンプシステムと新開発スピーカーで音質強化を図っている。

X9500Gシリーズは順次X9500Hへ切り替わるが、85型「KJ-85X9500G」のみ販売を継続する。

いずれも4K/3,840×2,160ドットの倍速型液晶パネルを採用。LEDバックライトは直下型で、ローカルディミングに対応。暗部の電流を明部に電流を集中させてコントラストを拡張させる「X-tended Dynamic Range PRO」も備える。XDRコントラストは6倍。

搭載する高画質プロセッサーは、最上位グレードの「X1 Ultimate」。被写体ごとに最適な高精細化処理を施す“オブジェクト型超解像”、超解像処理とノイズ低減のデータベースを組み合わせた“デュアルデータベース分析”、14bit相当の階調処理を行なう“Super Bit Mapping 4K HDR”と、SDR映像をHDR相当に高コントラスト化する“HDRリマスター”が可能。放送番組からゲーム、ネット動画など、様々な素材をデータベース型超解像処理で4K化する専用エンジン「4K X-Reality PRO」も搭載する。

高画質プロセッサー「X1 Ultimate」

鮮やかな色を再現する「トリルミナスディスプレイ」、フレーム毎にLEDバックライトの部分駆動制御と発光時間の最適化を組み合わせた残像低減処理「X-Motion Clarity」ほか、斜め視聴時でも広い視野角と高いコントラストを実現する光学設計技術「X-Wide Angle」を搭載。X-Wide Angeleは従来の75型に加えて、65、55型にも採用されているのがポイント。

HDR方式は、HDR10、HLG、Dolby Visionをサポート。TSUTAYA TVで展開するIMAX Enhancedコンテンツに対応。またNetflix画質モードも備える。

新4K衛星放送が受信できるBS4Kチューナー、地上/BS/110度CSデジタルチューナーをそれぞれ2基搭載。USB HDD(別売)を接続することで、4K放送などの裏番組録画が行なえる。

55型以上のモデルには、独自の音声技術「アコースティックマルチオーディオ」を搭載。ディスプレイ背面上部に搭載した小型ツイーター(サウンドポジショニングツイーター)と、下部のウーファーを組み合わせて音像を中央に配置し、画と音の一体感を生み出す。

新モデルでは、上部ツイーターにアンプを追加したバイアンプシステムとなり音圧が向上。更にスピーカーを楕円型からティアドロップ型の非対称形状とすることで、音の歪みを軽減。サウンドのクリアさが増し、特に人の声がより聞き易くなるよう改良された。

スピーカー構成は、75・65・55型がフルレンジ×2+ツイーター×2で、出力は30W。49型がフルレンジ×2で、出力は20W。アンプはS-Masterデジタルアンプ。バーチャルサラウンド技術の「S-Forceフロントサラウンド」や声の音量だけをコントロールする「ボイスズーム」を搭載。Dolby Atmosもサポートする。

サウンドポジショニングツイーター

最新のAndroid TV OSを搭載し、映像/音楽配信サービスや写真鑑賞やゲームアプリ、音声検索などが可能。スマートフォンからのコンテンツ操作が行なえる「Chromecast built-in」、付属のマイク内蔵リモコンに発話して音声操作を行なう「Google アシスタント built-in」、Amazon Alexa対応機器から音声操作できる「Works with Alexa」などをサポート。

Appleデバイスを使った連携機能にも対応。映像や写真などのデータをBRAVIAでストリーミング再生したり、端末画面をBRAVIA上にミラーリングする「Works with Apple AirPlay 2」、iPhoneのSiriを使ってBRAVIAを音声操作する「Works with Apple Homekit」をサポートする。AirPlay 2とHomekitは後日アップデートで対応。

本体にもマイクを内蔵。リモコン不要のハンズフリーで音声操作することもできる(49型除く)。

外側と内側の、2通りのスタンド設置が可能(49型除く)

リモコンは、向きを気にせず操作できる無線式(Bluetooth)。電源ON/OFFなど一部操作のみ、赤外線を利用する。動画配信サービスのダイレクトボタンは、Hulu、Netflix、U-NEXT、TSUTAYA、YouTube、AbemaTVの6つ。'19年モデルまであったリモコンの「アプリ」ボタンが、IMAX Enhancedコンテンツを配信するTSUTAYA TVに切り替わっている。

ほかにも、GYAO!、Amazonビデオ、niconico、dTV、スカパー! オンデマンド、ビデオマーケット、TSUTAYA TV、DAZN、Rakuten TV、FOD、TVerなどの各種動画配信サービスが楽しめる。高速CPUを採用することで、ネット動画アプリの起動、各種切替においてサクサク操作を可能とした。

無線式リモコン

インターフェイスは、HDMI×4(eARC対応)、コンポジットビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力×1(アナログ音声出力兼用)のほか、LAN端子を装備。USB端子は、75/65/55型が2系統で、49型が3系統。無線LANはIEEE 802.11ac/a/b/g/n。テレビ音声をワイヤレスヘッドフォンなどに伝送できるBluetooth送信機能も備える。

消費電力は75型が364W、65型が303W、55型が244W、49型が195W。

年間消費電力量は75型が324kWh/年、65型が265kWh/年、55型が237kWh/年、49型が175kWh/年。

スタンドを含む外形寸法/重量は、75型が167.2×41.5×104.8cm(幅×奥行き×高さ)/35.6kg、65型が144.8×35.3×90.6cm(同)/23.7kg、55型が122.9×31×77.9cm(同)/18.1kg、49型が109.3×26.1×69.9cm(同)/14.4kg。

スタンド
背面