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LG、世界最大88型で8Kチューナ内蔵「ZXシリーズ」。8K TV初の77型も
2020年4月28日 12:17
LGエレクトロニクス・ジャパンは、世界最大となる88型で8Kチューナー内蔵モデルを含む、8K有機ELテレビ「ZXシリーズ」2機種を発表した。6月上旬より順次発売する。価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格は88型「OLED 88ZXPJA」が370万円前後、77型「OLED 77ZXPJA」が250万円前後。なお、4K有機ELシリーズも発表されているが、別記事で紹介する。
いずれも、LGのプレミアムブランドである「LG SIGNATURE」シリーズで、有機ELテレビでは初となる、8Kチューナーを内蔵した最上位モデルが「ZXシリーズ」となる。有機ELテレビでは世界最大サイズとなる88型と、8Kテレビでは初めてのサイズとなる77型の2サイズを展開する。
88型はスタンド付きの「Artistic Sculpture Design」、77型は壁掛けブラケットが付属した「ギャラリーデザイン」を採用。88型では中央の大きな空洞が目を惹くスタイリッシュなシルバーのキャビネットスタンドを採用。77型は壁掛けにも対応する。
パネル解像度は7,680×4,320ドット。8Kテレビ専用エンジン「α9 Gen3 AI Processor 8K」を搭載し、2K、および4K解像度の映像を8K水準の画質へとアップスケーリング。さらにAIが映像を解析、あらゆるノイズを徹底的に除去し、「クリアで鮮明に映し出す」という。
何百万もの映像ソースを学習したというAIプロセッサーを、映像エンジンに統合。「圧倒的なパフォーマンスで4K、さらに8K、それぞれの有機ELパネルと呼応し合い、今までにない映像美を生み出す」という。
HDRにも対応。「Cinema HDR」として、新規格「DOLBY VISION IQ」をはじめ、HDR10、HLGの規格もサポート。DOLBY VISION IQでは、周囲の明るさに合わせて画面の輝度を自動調整。明るい部屋でも暗い部屋でも、美しい映像が楽しめるという。
「FILMMAKER MODE」も搭載。シャープネス強調などの映像処理をオフにすることで、映画やテレビ番組など制作者の意図通りの原画質映像を視聴できる。
ゲームとの親和性も高く、NVIDIAのG-SYNC Compatible対応。応答速度は1ms。低遅延で表示の遅れを感じずにプレイできるという。HDRゲームの普及団体「HGiG」にも準拠している。
4K/8K放送チューナーを搭載。チューナー数ーはBS 8K×1、BS 4K/110度CS 4K×2、地上/BS/110度CSデジタル×3。Netflix、Amazonビデオ、Hulu、DAZN、YouTubeなどのネット配信動画の視聴も可能。
サウンドも進化。「AIサウンドプロ」機能により、地上波放送もバーチャル5.1chに変換。AIが今見ている映像のジャンルを分析し、ドラマ・スポーツ・映画・ニュース・音楽の5つに分類。それぞれのジャンルに合わせたサウンドに最適化しつつ、臨場感あふれるバーチャル5.1chサウンドに変換できるという。
さらに、「オートサウンドチューニング」機能により、部屋のどの位置に座って、どんな角度でテレビを楽しんでいるのかをAIが自動認識。部屋の音響特性を見極めながらサウンドを調整し、「どこに座っていても最適なサウンドが楽しめる」とする。なお、この機能には付属のマジックリモコンが必要。Dolby Atmosにも対応する。
Apple AirPlay2にも対応し、iPhoneやiPadなどで再生中の音楽や動画などをテレビでストリーミング再生できる。さらに、Bluetoothサラウンドサウンドをサポート。2台のBluetoothスピーカーと接続でき、気軽にサラウンド環境が楽しめるという。
ハンズフリー音声認識に対応し、テレビに話しかけるだけで基本操作が可能。リモコンが見つからない際は、テレビに向かって「Hi, LG!」と話しかけると、LG独自のAI「ThinQ AI」が起動。電源のオン・オフや音量の上げ下げなどができる。
リモコンに話しかけると、GoogleアシスタントとAmazon Alexaも利用可能。付属のリモコンはマジックリモコンで、テレビに向けて上下左右に振るとカーソル&スクロール操作が可能。文字入力や動画の早送りもサクサク操作できるという。
スタンドを含めた外形寸法と重量は、88型が196.1×28.1×145.6cm(幅×奥行き×高さ)、約104kg。77型が171.7×32.3×104.4cm(幅×奥行き×高さ)、約43.4kg。消費電力と年間消費電力量は、88型が1,086W、566kWh/年。77型が802W、457kWh/年。