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ソニーのドローン「Airpeak」披露、VISION-Sの公道走行を空撮

フルサイズミラーレスカメラのαを搭載できるドローン「Airpeak」を紹介する吉田憲一郎会長兼社長CEO

ソニーは、オンラインで開催されている「CES 2021」において、デジタルプレスイベントを配信。世界初のコグニティブ(認知)インテリジェンステレビ「BRAVIA XR」や、フルサイズミラーレスカメラのαを搭載できるドローン「Airpeak」などを紹介した。

ソニーではSony Squareというページをオープン。同社の様々な製品やサービス、技術を紹介するもので、それらを動画で紹介。デジタルプレスイベントも同ページで配信された。

冒頭、吉田憲一郎会長兼社長CEOは、AIロボティクス領域におけるドローンの新たなプロジェクトとして展開している「Airpeak」(エアピーク)において、フルサイズミラーレスカメラのαを搭載できるドローンを紹介。ソニーの持つイメージング&センシング技術や、リアリティ、リアルタイム、リモートの「3Rテクノロジー」を活用したドローンで、実際に「α7S III」を搭載し、同じくソニーの技術を搭載した自動車であるVISION-Sがオーストリアで公道走行テストを行なう様子を空撮した。

「α7S III」を搭載しているところ

VISION-Sは、“人の目を超える”ソニーのイメージセンシング技術のコンセプト「Safety Cocoon」に基づいて開発。センサーはCMOSやToFなどを多数搭載し、クラウド技術も活用した車載ソフトウェアの制御により、様々な角度で快適な運転や安全をサポート。安全や快適さだけでなく、映像や音楽などエンターテインメント性も重視しており、没入感のある立体的な音響を実現するソニーの360 Reality Audio(360RA)を車載向けに最適化して搭載している。

今回「VISION-Sの開発活動は新たなステージに移行した」とし、安全安心のための技術開発やソニーが持つ様々な技術を検証するため、ソニーとパートナーのエンジニアの協力のもと、まずはオーストリアで公道走行テストを開始したという。

AirpeakでVISION-Sを空撮
BRAVIA XR

さらに、海外で既に発表した、世界初のコグニティブ(認知)インテリジェンステレビ「BRAVIA XR」も紹介。「人間の見たり聞いたりする方法を再現するように設計した」という処理エンジン「CognitiveProcessor XR」を搭載するほか、HDMI 2.1をサポートし、4K/120p、可変リフレッシュレート(VRR)、自動低遅延モード(ALLM)も対応。次世代ゲームに理想的な高解像度とフレームレートをサポートするテレビとして開発されており、購入者向けに最大80Mbpsのストリーミングで、「UHD BD同等の品質」で映画などが楽しめる「BRAVIACORE」機能も搭載している。

(C)Sony Innovation Studios
Crystal LEDを背景として使い、そこに3DCGで作った映像を表示。映画などの撮影ができるSony Innovation Studios
(C)Sony Innovation Studios

また、ディスプレイなどを背景として使い、そこに3DCGの映像を表示。映画などの撮影ができるSony Innovation Studiosの取り組みも紹介。Atom Viewというポイントクラウドを使った技術で、現実の世界を詳細にキャプチャ。そのデータをリアルタイムゲームエンジンに取り込み、Crystal LEDなどのディスプレイに表示。現地に行かなくても、撮影が可能になる。

昨年から欧米を皮切りに展開している、立体音響技術を活用した音楽体験「360 Reality Audio」の新たな取り組みとして、立体的な音場に映像を組み合わせた臨場感あるビデオコンテンツの配信や、対応楽曲制作ツールも紹介。

この「360 Reality Audio」と映像を組み合わせたアーティストのライブパフォーマンス映像の配信サービスを、2021年内に開始する事も発表しており、それに先行して、CES 2021において、ザラ・ラーソンの360 Reality Audio独占パフォーマンスを配信。スマートフォンにArtist Connectionアプリをインストールし、映像が楽しめるようになっている。

さらに、マディソン・ビアーのイマーシブリアリティ・コンサートもSony Squareで配信。ソニーホールをCGで再現し、エピック・レコード所属アーティスト、マディソン・ビアーの動きをモーションキャプチャー。彼女が3DCGで登場し、ライブを展開している。

マディソン・ビアーのイマーシブリアリティ・コンサートもSony Squareで配信