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Polk Audio、ペアで7.7万円からの「Reserve」スピーカー
2021年6月10日 16:00
ディーアンドエムホールディングスは、米Polk Audioのコンポーネントスピーカー国内導入第一弾として「Reserve」シリーズを6月下旬に発売する。ブックシェルフの「R100」はペアで77,000円、フロア型の「R500」は1台77,000円など。シアター用に、音を天井に反射させるハイトモジュール「R900」もラインナップに含まれている。
- ブックシェルフ「R100」 77,000円(ペア)
- ブックシェルフ「R200」 103,400円(ペア)
- フロア型「R500」 77,000円(1台)
- フロア型「R600」 103,400円(1台)
- フロア型「R700」 132,000円(1台)
- センター「R300」 51,700円(1台)
- センター「R350」 70,400円(1台)
- センター「R400」 90,200円(1台)
- ハイトモジュール「R900」 77,000円(ペア)
1972年にメリーランド州ボルチモアで創業されたPolk Audioは、半世紀の歴史を持つスピーカー専業ブランド。コンポーネントスピーカー市場においては北米地域屈指の売上を誇るリーディングブランドの1つでもある。
Reserveシリーズは、「熟成期間を経て作られたとっておきのスピーカー」という意味が込められており、「音楽、映画、ゲームなどあらゆるホームエンターテインメントに本格的なパフォーマンスを提供するために開発された」という。ピナクル・リングラジエーター、タービンコーン、パワーポートなど、Polk Audioのフラッグシップモデル「Legendシリーズ」(日本未発売)のために開発された技術を投入し、フラッグシップに迫るパフォーマンスをリーズナブルな価格で実現している。
カラーバリエーションはブラウン、ブラック、ホワイトを用意するが、ホワイトはブックシェルフのみとなる。
シリーズに投入された技術
ピナクル・リングラジエーターは、ツイーター用の技術。新たに1インチのツイーターを開発しており、不要な色付けや歪みのない、極めてクリアで鮮明な高音を実現するという。高域エネルギーの拡散性を改善するために、精密に調整されたウェーブガイドを採用。スイートスポットの幅を広げているほか、徹底的にダンプされたリアチャンバーにより、不要な共振を解消している。
タービンコーンはミッドレンジのユニットなどに使う技術。振動板はPolk独自のフォームコアとタービン形状を組み合わせており、インジェクション成形で作られている。特殊な形状により、質量を増やすことなく剛性と内部損失を飛躍的に高めることができ、「細部まで聞き取りやすくスムーズできめ細やかな中音域と余裕のある低音を実現する」という。
特許技術「X-Portテクノロジー」は、不要なキャビネットとポートの共振を排除するため、精密に調整された一組のクローズドパイプ・アブソーバーを搭載するもの。「中低音域に最も効果的に作用し、バランスのとれたクリーンな中低音域を確保しながら、驚くべきディテールとダイナミクスを実現する」という。この技術は、Reserveシリーズのすべてのバスレフポート付きモデルに搭載されている。
新開発のX-PortとPower Portを組み合わせた「Power Port 2.0」は、フロア型の「R600」と「R700」に採用。バスレフポート用の技術で、緻密に設計したポート形状により空気の流れをスムーズにし、ポートノイズを低減。一般的なバスレフポートに比べ低音域をより深く、より高い出力レベルで再生できるという。
さらに、ポートチューブのベースをアルミニウムで再設計。従来のPower Portデザインよりも床に近い位置にレイアウトすることで、音響特性と美観を向上させた。
フロア型「R700」は、専用設計の8インチ径アルミニウム/ポリプロピレン・コーン・ウーファーを2基搭載。Point-to-Point補強により、大音量再生時にも揺るがないキャビネットを実現、さらにPower Port 2.0と組み合わせることで、「雄大なスケール感と透明感を両立した低音再生を実現」したという。
なお、R700スピーカーのウーファーはPolkの理想とする音響特性を再現するため、ウーファーのみ逆相接続されている。そのため、AVアンプの音場補正機能による測定時に、「フロント右:逆位相」などのエラー表示が出ることがあるが、不具合ではなく、製品の仕様に即した正常な動作であるため、AVアンプの設定やスピーカーケーブルの接続を変更する必要はないという。
グリルはマグネット固定式。ブラウン、ブラックのスピーカーにはダークグレー、ホワイトのスピーカーにはライトグレーのグリルが付属する。
スピーカーターミナルの端子はバナナプラグ、Yラグに対応。最上位の「R700」は高域用、低域用の端子が独立しており、バイワイヤリング接続やバイアンプ駆動に対応できる。
各モデルのユニットサイズやスペック
R100はブックシェルフで、1インチのピナクルリングラジエーターツイーターを搭載。ウーファーは5.25インチのタービンコーン。 リアバスレフで、X-Portを装備する。再生周波数範囲は44Hz~50kHz。最小インピーダンスは3.6Ω。感度(2.83V/1m)は86dB。クロスオーバー周波数は2,700Hz。外形寸法は166×260×324mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5.5kg。
R200はブックシェルフで、1インチのピナクルリングラジエーターツイーターと、6.5インチのタービンコーンウーファーを搭載。リアバスレフで、X-Portを装備する。再生周波数範囲は39Hz~50kHz。最小インピーダンスは3.8Ω。感度(2.83V/1m)は86dB。クロスオーバー周波数は3,000Hz。外形寸法は190×354×359mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は8.7kg。
R500はフロア型。1インチのピナクルリングラジエーターツイーター×1、5.5インチのタービンコーンウーファー×2を搭載。リアバスレフでX-Portを装備。再生周波数範囲は32Hz~50kHz。最小インピーダンスは3.9Ω。感度(2.83V/1m)は87dB。クロスオーバー周波数は2,500Hz。外形寸法は256×349×1,045mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は17.7kg。
R600はフロア型。1インチのピナクルリングラジエーターツイーター×1、6.5インチのタービンコーンウーファー×2を搭載。エンクロージャ形式は、ボトム Power Port 2.0。再生周波数範囲は35Hz~50kHz。最小インピーダンスは4.0Ω。感度(2.83V/1m)は87.5dB。クロスオーバー周波数は2,700Hz。外形寸法は281×382×1,064mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は21.5kg。
R700はフロア型。1インチのピナクルリングラジエーターツイーター×1、6.5インチのタービンコーンミッドレンジ×1、8インチのアルミ/ポリプロピレンコーンウーファー×2を搭載。エンクロージャ形式は、ボトム Power Port 2.0。再生周波数範囲は30Hz~50kHz。最小インピーダンスは3.6Ω。感度(2.83V/1m)は88dB。クロスオーバー周波数は350Hz/2,700Hz。外形寸法は330×429×1,144mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は35.9kg。
R300はセンタースピーカー。1インチのピナクルリングラジエーターツイーターと、5.25インチのタービンコーンミッド/ウーファー×2を搭載。密閉型。再生周波数範囲は45Hz~50kHz。最小インピーダンスは3.8Ω。感度(2.83V/1m)は86.5dB。クロスオーバー周波数は2,200Hz。外形寸法は483×227×172mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は7.6kg。
R350はセンタースピーカー。1インチのピナクルリングラジエーターツイーターと、4インチのタービンコーンミッド/ウーファー×4を搭載。密閉型。再生周波数範囲は50Hz~50kHz。最小インピーダンスは3.9Ω。感度(2.83V/1m)は87dB。クロスオーバー周波数は1,400Hz、2,700Hz。外形寸法は762×188×141mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は9kg。
R400はセンタースピーカー。1インチのピナクルリングラジエーターツイーターと、6.5インチのタービンコーンミッド/ウーファー×2を搭載。エンクロージャ形式は、リア デュアルX-Port。再生周波数範囲は36Hz~50kHz。最小インピーダンスは4.1Ω。感度(2.83V/1m)は89dB。クロスオーバー周波数は2,500Hz。外形寸法は615×350×197mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は14.9kg。