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Sonos、59,800円でDolby Atmos対応サウンドバー

Dolby Atmos対応サウンドバー「Sonos Beam(Gen2)」

Sonosは、Dolby Atmosに対応したコンパクトサイズのサウンドバー「Sonos Beam(Gen2)」を発表した。国内では2021年内に発売予定で、価格は59,800円。カラーはブラックとホワイトの2色展開で、いずれもマット仕上げ。

「Sonos Beam(Gen2)」(ホワイトモデル)

外形寸法651×100×69mm(幅×奥行き×高さ)のコンパクトサイズながら、立体音響のDolby Atmosに対応した。サウンドバー独自の音響構造にあわせてチューニングされた5つのクラスDデジタルアンプを内蔵する。

パンチング加工のポリカーボネート製グリルを採用

筐体サイズや形状は前モデルの「Sonos Beam」を踏襲しつつも、グリルをファブリック素材からパンチング加工のポリカーボネートに変更された。これによりメンテナンス性と耐摩耗性が向上し、拭き掃除なども簡単という。

従来モデルからCPUを40%高速化するなど、内部回路を刷新したことで、Dolby Atmos対応に加え、音の深みと透明度が増し、臨場感あるサウンドを実現したとのこと。スピーカーアレイを制御するソフトウェアも改良され、音の高さや指向性、話し声の明瞭さが改善された。

ドライバー構成はツィーター×1、ミッドウーファー×4、パッシブラジエーター×3。センターツィーターがキレのある高音域を実現し、4つの楕円形ミッドウーファーが中音域を再現しながら低音域の出力を最大化。3つのラジエーターが低音域を強調して、バランスの取れたパワフルなサウンドを奏でる。

なお、最上位モデル「Sonos Arc」では、天井反射用のアップファイアリングスピーカーも搭載しているが、Sonos Beam(Gen2)では「コンパクトさを維持したかった」として非搭載。かわりにスピーカーアレイで音の高さを調整しているとのこと。

本体背面

HDMI ARC/eARCに対応。光出力のみのテレビとは付属のSonos光オーディオアダプター経由で接続できる。HDMIケーブルと電源ケーブルの2本を接続するだけの簡単設置で、新しいNFC機能により、設定も数分で済むという。Sonosアプリを起動したあとは指示に従ってスマートフォンをサウンドバーに接続するだけで設定ができる。

本体にはスピーカーとマイクのステータスを表示するLEDも搭載する。LEDの照度は、部屋の明るさに合わせて調整される。

ほかのSonos製品と同じく、音楽界や映画界などの第一人者で構成されるSonos Soundboardがチューニングを行なったほか、壁や家具に反射するスピーカーの音を検知・調節し、部屋や構成に最適なオーディオ体験を実現する「Trueplay」にも対応した。TruePlayの使用にはiOS端末が必要。

会話がはっきりと聴き取れるように音声周波数を上げる「スピーチエンハンスメント機能」、大きな音の強さを抑え、静かな音のレベルを上げる「ナイトサウンド」なども搭載。Amazon Alexaによる音声操作もでき、遠距離対応マイクにより音声操作を素早く正確に起動できる。

壁掛けにも対応した

本体はスタンド型テレビの前に置くことも、別売7,800円のウォールマウントを使って壁掛けすることも可能。サウンドバー単体での利用に加え、サブウーファーとリアスピーカーのペアをワイヤレスで追加できるほか、「Sonos One/One SL」といった製品をサテライトスピーカーとして連携させることもできる。

包装にはプレミアムな非塗工クラフト紙や97%再生可能な紙でできたギフトボックスを採用して、環境にも配慮。フォーム材は一切使用していない。

ブラックモデル
ホワイトモデル

SonosアプリやApple AirPlay 2に対応。テレビのリモコンと同期してスムーズに操作できる赤外線レシーバー、LAN端子、Wi-Fiも搭載する。重さは2.8kg。

Sonos製品はAmazon Music Ultra HD、Dolby Atmos Music対応へ

一部を除いた「Sonos S2」アプリ対応製品は、2021年後半にAmazon Musicで配信されている最大48kHz/24bitのUltra HD音質の楽曲や、Dolby Atmos Musicの再生に対応する。これにより「きめ細かな音を再現し、従来のスタジオ録音の境界を超えて曲の中に入り込んだかのような体験が可能」とする。

Amazon MusicのUltra HD再生に対応するのはSonos Play:1、Play:3、Playbase、Playbarを除くS2対応デバイス。Dolby Atmos MusicにはSonos ArcとSonos Beam(Gen2)が対応する。

そのほか'21年後半にはSonos Playbar、Playbase、Ampのほか、Sonos Beamと Sonos Arc両世代のS2対応デバイスで、DTSデジタルサラウンドサウンドのデコードにも対応する予定。Sonos S2アプリについては、サポートページにて対応製品などが案内されている。