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4K8K放送機器が1,000万台達成。「パリ五輪までに2,500万台目指す」

放送サービス高度化推進協会(A-PAB)は、新4K8K衛星放送視聴可能機器の集計値を発表。8月分の出荷合計は27.6万台。8月末時点での累計出荷が1,000万台を突破した。

8月分の出荷内訳は、新チューナー内蔵テレビが20.7万台、新チューナー内蔵録画機が2.4万台、CATVの新チューナー内蔵STBが4.5万台。

累計で、新チューナー内蔵テレビが697.1万台、外付け新チューナーが25.7万台、新チューナー内蔵録画機が113.1万台、CATVの新チューナー内蔵STBが166.7万台となり、4K8K衛星放送視聴可能機器は1002.6万台を記録。

A-PABでは、新4K8K衛星放送受信可能機器の出荷数について、東京オリンピック・パラリンピックまでに1,000万台を達成することを目標にしていたが、開催中の8月末時点で、1,000万台超えを記録。2年9カ月、約1,000日での到達となった。

相子宏之理事長は、「東京オリンピックをきっかけに、4K8K放送の認知が増え、多くの人が4K8K放送でオリンピック/パラリンピックをご覧になったと思う。(中略)1,000万台の次は、2024年のパリオリンピック/パラリンピックの頃に2,500万台の普及を目指すべく、様々な施策を検討していく」とコメントした。

相子宏之理事長

また、新4K8K衛星放送視聴可能機器出荷台数1,000万台突破について、武田良太総務大臣もメッセージを寄せた。

武田良太総務大臣
武田総務大臣挨拶

本年8月末に、新4K8K衛星放送を視聴することができるテレビ等の機器の出荷台数が1,000万台を突破し、今般、それを記念する記者発表会が開催されますことを、心からお慶び申し上げます。

一般社団法人放送サービス高度化推進協会の皆様をはじめ、関係各位の御尽力に深く敬意を表します。

さて、新4K8K衛星放送は、2018年12月1日に実用放送が始まり、現在、BS・CS合わせて10者が18番組の放送を行っています。これにより、鮮やかで、臨場感あふれる映像を通じた新しい視聴体験が可能となりました。

多くの国民の皆様方は、この7月から開催された、「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会」においても、世界中から集まったアスリートの方々の息づかいまで感じられる、臨場感あふれる競技の模様を4K8K放送により実際に身近に視聴する機会を持つことができたのではないかと思います。

今般、機器の出荷台数が1,000万台を超えましたが、昨年7月末に500万台を突破してからこの1年間で倍増していることも考え合わせると、今後更に4K8K放送の普及が進む段階に向かうことが期待されます。そのためにも各放送事業者の皆様方には、これまで以上に、4K・8K放送の特長を生かした魅力的なコンテンツの提供に取り組んでいただきたいと思います。

総務省といたしましても、引き続き関係事業者・団体の皆様とともに、受信環境の整備や周知・広報に取り組むことで、4K8K放送を盛り上げてまいります。

最後になりましたが、関係者の皆様の益々の御発展と御健勝を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。

新4K8K衛星放送の視聴方法紹介動画公開

4K8K対応テレビの購入者や購入を検討している人から、新4K8K衛星放送の視聴方法についての問い合わせが多くなったことから、視聴方法を紹介する動画を制作。YouTubeにて公開された。

公開された動画は、「4Kテレビが我が家にやってきた」篇と、「どうすれば見られるの?」篇より戸建て住宅篇、集合住宅篇の3本。

「4Kテレビが我が家にやってきた」篇では、おじいちゃんと孫娘が、家に届いた4Kテレビで「新4K8K衛星放送」を観始めるところから、3つの視聴方法(パラボラアンテナ、ケーブルTV、光回線TV)を紹介。

新4K8K衛星放送を視聴する3つの方法を、動画で簡単に、ご案内します。『4Kテレビが我が家にやってきた 篇』

「どうすれば見られるの?」篇では、電器店員とユーザーの対話から、戸建て/集合住宅それぞれの視聴方法について詳しく紹介する。

【戸建て住宅篇】視聴方法を詳しく解説『新4K8K衛星放送 どうすれば見られるの? 戸建て住宅篇』
【集合住宅篇】視聴方法を詳しく解説『新4K8K衛星放送 どうすれば見られるの? 集合住宅篇』

電波漏洩対策事業の助成金は今年度で最後

今年度が最後となる電波漏洩対策事業の助成金についても説明。

この助成金は、ブースター、分配器、壁面端子など、宅内で電波が外部に漏れるタイプの機器を使用していた場合、Wi-Fi等に妨害を与えたり、電子レンジ等の電波が入り込んで新4K8K衛星放送の受信に影響を与える際に、それらを電波の漏れない(3.2GHz対応)機器に交換する費用の一部に国の助成金を活用できる制度。

助成金の概要については、申請内容や各段階に応じて短い時間で解説した動画12本をYouTubeにて公開している。詳しくはWebページを参照のこと。