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ELACの中核を担う同軸ユニットスピーカ「Uni-Fi Reference」
2022年4月22日 09:30
ユキムは、ELACブランドの同軸ユニット搭載スピーカーシリーズ「Uni-Fi Reference」3製品を5月中旬に発売する。価格は、フロアスタンディング型「UFR52」が29万7,000円(ペア)、ブックシェルフ型「UBR62」が14万8,500円(ペア)、センタースピーカー「UCR52」が9万3,500円。いずれも仕上げはBLACKとWALNUT。
従来のUni-Fiシリーズから、ドライバーユニットが改良され、「Debut Reference」シリーズで高い性能が実証されたエンクロージャーデザインも取り入れたELACの中核を担う最新モデル。
シリーズのアイデンティティである同軸ユニット「Uni-Fi COAX」は、オリジナルのUni-Fiと同サイズ・同素材の25mm径ソフトツイーター、100mm径アルミ振動板ミッドレンジのコンビネーションだが、振動板外周エッジを改良した新開発ワイドサラウンドツイーターはワイドレンジ化され、再生周波数帯域が従来の25kHzから35kHzに拡大した。
またローエンドのレスポンスも向上し、ミッドレンジドライバーとのクロスオーバー周波数は、「FS U5 SLIM」とUFR52の比較で、2.7kHzから1.8kHzにシフトしている
ミッドレンジドライバーは、ワイドサラウンドを装着する「モールド・アルミニウム・コーン」と呼ばれる新仕様で製作され、オリジナルのUni-Fiから大型化されたボイスコイルは強力なネオジウム・マグネットでドライブされる。最新のELAC製品でトレンドである高剛性のアルミダイキャスト製バスケットフレームに収められたのも新たな仕様のひとつ。
新開発のアルミコーン・ウーファーは、「ニュー・ディッシュ」と呼ばれる形状の高剛性アルミ単板を振動板に採用。大型化されたマグネットとボイスコイルは、アルミ・ダイキャスト製バスケット・フレームに強固に取り付けられ、リニアリティの向上に大きく貢献している。
3モデルとも3ウェイ・バスレフ型で、バイワイヤリング・スピーカー・ターミナルを搭載。フロアスタンディング型「UFR52」は新設計同軸ドライバーと130mm径アルミニウム・ウ―ファー×3の構成。再生周波数帯域は40Hz~35kHz、インピーダンスは6Ω、能率は86dB/2.83V/m、入力は最大140W。クロスオーバー周波数は220Hz/1.8kHz。
ブックシェルフ型「UBR62」は、新設計同軸ドライバーと165mm径アルミニウム・ウーファー×1で構成される。再生周波数帯域は41Hz~25kHz、インピーダンスは6Ω、能率は85dB/2.83V/m、入力は最大140W、クロスオーバー周波数は260Hz/1.8kHz。
センタースピーカー「UCR52」は、新設計同軸ドライバーとUFR52と口径が同じ130mm径のアルミニウム・ウーファー×2で構成。再生周波数帯域は47Hz~35kHz、インピーダンスは6Ω、能率は85dB/2.83V/m、入力は最大140W、クロスオーバー周波数は240Hz/1.8kHz。
エンクロージャーはDebut Referenceシリーズで性能を発揮した最新の工法を取り入れており、デュアルフレア・スロットポートは分厚い底板を円筒状にえぐり貫き、そこから貫通させたダクトをフロント・バッフル下部にあるフレア型ポートにつなげている。この方法は低域のダイナミクス向上と低ノイズに大きく貢献しているとのこと。
また「ペリメター・ブレース」と呼ばれるトップパネルとサイドパネルを強固に接合する工法により強度も大幅にアップしており、振動の低減が低音の解像度において大きな効果を発揮している。
この最新の工法による強度アップと高剛性MDF材の採用によって、UFR52の場合、若干のサイズアップはあるものの、重量はオリジナルより7kg重い23.8kgとなっている。外形寸法は234×338×995mm(幅×奥行き×高さ)。
ほか2機種の外形寸法と重さは、UBR62が208×334×359mm(幅×奥行き×高さ)/11.7kg、UCR52が527×334×185mm(同)/13.2kg。全機種ともマグネット装着グリルが付属する。