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BRAVIA XR搭載のスタンダード4K有機EL。55型37.4万円

65型「XRJ-65A80K」

ソニーは、ブラビアの新製品として、XRプロセッサ搭載のスタンダード4K有機ELテレビ「A80K」シリーズを8月より発売する。55型「XRJ-55A80K」、65型「XRJ-65A80K」、そして77型「XRJ-77A80K」の3サイズを用意。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は55型が37.4万円前後、65型が50.6万円前後、77型が77万円前後。

2021年6月に発売した「A80J」シリーズの後継機。

上位モデル「A95K」とはパネルやデザインが異なるものの、発光制御技術やサウンドシステムが強化されており、2021年のフラッグシップモデル「A90J」とほぼ同等の仕様になっている。

なお、同時発表の4K有機EL「A95K」「A90K」、4K液晶「X95K」「X90K」「X85K」「X80K/X80WK」シリーズは、別記事を参照のこと。

発光制御とサウンドシステムが強化。仕様は“A90Jほぼ同等”に

55・65・77型共に、4K/3,840×2,160ドットの有機ELパネルを採用(QD-OLEDではない)。120Hzの倍速駆動に対応する。

65型「XRJ-65A80K」

映像エンジンは、前モデルA80Jシリーズに続いて認知特性プロセッサーXRを採用。'22年モデルでは、映像内のオブジェクト情報を活かした奥行き表現、カラー解析能力向上による質感・立体感の表現を実現しているという。

前モデルから変わったのが、OLEDパネルの発光制御技術。

A80Jでは「XR OLED コントラスト」だったが、A80Kでは温度予測に基づいた発光制御と独自構造を採用した「XR OLED コントラスト プロ」にアップデート。XRによる映像処理を組わせることで、発光性能を最大化し、明るく高コントラストな映像を可能にした。

ほかにも、あらゆる映像を4Kに高精細化する「XR 4Kアップスケーリング」技術、動きの速い映像でもクッキリかつ滑らかに描写する「XR OLED モーション」技術などを搭載。HDR10、HLG、Dolby VisionのHDR規格もサポートする。

上面

サウンドシステムは、画面自体を振動させて映像と音の一体化を実現する「アコースティック サーフェス オーディオ プラス」。3基のアクチュエーター、2基のサブウーファーを搭載した3.2chシステムになっており、実用最大出力は77型で60W、65・55型で50Wを達成した。

ソニーのサウンドバーなどと接続した時に、テレビスピーカーをセンタースピーカーにする「アコースティック センター シンク」、アトモス以外のコンテンツでも左右・高さ方向の3次元立体音響を生成する「3D サラウンド アップスケーリング」などを搭載。Dolby Atmosもサポートする。

アクセサリー「BRAVIA CAM」に対応。スタンドは3ウェイ対応

ブラビア専用のアクセサリー「BRAVIA CAM」(別売:2.4万円前後)を使った各種機能をサポート。

BRAVIA CAMを接続すれば、カメラがユーザーの位置を認識して自動で画音質を調整してくれる機能や、手の動きで音量調整や再生・一時停止、電源オフなどをリモコンレスで実現するジェスチャーコントロール、Google Duoによるビデオチャット、テレビの前に人がいない間輝度を調整し消費電力を抑える自動省電力モードなどが使用できる。

搭載チューナーは、BS4K/110度CS 4K×3、地上/BS/110度CS×3。別売の外付けHDDを接続すれば、2番組の同時録画も可能。放送視聴中の裏番組録画や2番組同時録画が行なえる。

リモコン
7つのダイレクトボタンを用意

OSは「Google TV」を採用。独自のBRAVIA COREほか、NetflixやPrime Video、Hulu、Disney+、TVer、ABEMA、U-NEXT、Apple TV、YouTube、DAZNなどの各種映像配信サービスが楽しめる。Bluetooth式リモコンには「Netflix」など、7つのダイレクトボタンを用意する。

無線LANは、IEEE802.11ac/a/b/g/n。Googleアシスタント、ハンズフリー音声検索、Chromecast built-in、Apple AirPlay 2ほか、ホームネットワーク機能(DLNAクライアント)も備える。

背面端子

HDMI入力は4系統で、入力3・4がHDMI 2.1をサポート。4K120p入力や可変リフレッシュレートのVRR、自動低遅延モードのALLMに対応する。eARCは入力3のみ可能。PS5連携機能のオートHDRトーンマッピング、コンテンツ連動画質モードにも対応する。

HDMI以外の端子として、ビデオ入力端子(S-センタースピーカー入力兼用)、光デジタル音声出力、ヘッドフォン出力、USB、LANを備える。センタースピーカー入力端子は非搭載。

スタンドはA80Jと同様、外側/内側/サウンドバースタイル(ハイポジション)の3パターンを選ぶことができる。

消費電力と年間消費電力量は、77型が592W/274kWh/年、65型が449W/214kWh/年、55型が351W/187kWh/年。

外形寸法、重量は以下の通り。

【スタンドを含めた外形寸法と重量】
・XRJ-77A80K:172.2×38.9×102.4cm/スタンド外・内側時(幅×奥行き×高さ)
        172.2×38.9×106.6cm/サウンドバースタイル(同) 37kg
・XRJ-65A80K:144.8×33.0×86.2cm/スタンド外・内側時(同)
        144.8×33.0×90.4cm/サウンドバースタイル(同) 24.6kg
・XRJ-55A80K:122.7×33.0×73.8cm/スタンド外・内側時(同)
        122.7×33.0×78.0cm/サウンドバースタイル(同) 19.5kg

スタンド
スタンドが外側設置の場合
スタンドが内側設置の場合
サウンドバースタイルの場合
背面