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レグザ、新世代エンジンZR II搭載の4K有機EL「X8900L」。48型25.5万円

X8900Lシリーズ

TVS REGZAは、新世代エンジンZR IIを搭載した4K有機ELレグザ「X8900L」シリーズを7月下旬より発売する。65/55/48型の3サイズをラインナップ。価格はすべてオープンプライスで、店頭予想価格は25.5万円前後(48型)から。

4K有機ELレグザ「X8900L」  7月下旬発売
・65型「65X8900L」 約44万円
・55型「55X8900L」 約31万円
・48型「48X8900L」 約25.5万円

今年5月に発表されたフラッグシップ「X9900L」の下位に位置する、4K有機ELレグザのミドルモデル。

65型「65X8900L」
65型「65X8900L」
65型「65X8900L」

'21年モデル「X8900K」の後継機種で、有機ELパネルが新世代になったほか、映像回路がレグザエンジンZR II、OSがレグザ専用Linux OSへとアップデートされたのが特徴。また有機ELレグザとしては初の、スイーベルスタンドを採用している。

なお、同時発表の量子ドット4K液晶レグザ「Z770L/Z670L」、ZR II搭載のエントリー4K液晶レグザ「Z570L/M550L」シリーズは別記事を参照のこと。

シリーズの仕様比較

新世代の有機ELパネルを採用

3サイズとも、4K/3,840×2,160ドットの有機ELパネル(倍速対応)を搭載。X8900Lでは、新世代の有機ELパネルを採用しており、高冷却インナープレート、メタルバックカバーを併用することで輝度性能の向上を実現。「明るく鮮やかで黒の引き締まった新世代の有機EL高画質を実現」しているという。

65型「65X8900L」
レグザエンジンZR II

画像処理エンジンには、高画質と快適な操作性を両立する新世代「レグザエンジンZR II」を搭載し、映像処理に磨きをかけた。

健康的で自然な質感を実現する美肌技術は、「美肌フェイストーンZR II」へと進化。人肌の立体感や質感を向上させるとともに、黒ずみや白飛びなどを抑制し、自然な人肌を再現。さらに、撮影環境などの影響でシフトしてしまった肌も、自然で好ましい色合いに調整する。

美肌フェイストーンOFFのイメージ
美肌フェイストーンONのイメージ

動画配信サービスを高画質化する「ネット動画ビューティZR II」は、動画特性に合わせた高画質処理により、コントラスト・精細感を向上。さらにネット動画の気になるノイズを抑制し、低フレームレートのコンテンツも滑らかに再生する処理も搭載。前述の美肌フェイストーン機能との併用で、ネット動画映像での人肌も自然に再現できるという。

ネット動画ビューティZR II OFFのイメージ
ネット動画ビューティZR II ONのイメージ

放送波のさまざまなノイズを低減し、高精細な映像を再現する「地デジAIビューティZR II」は、テロップまわりのノイズや動きのある映像で発生しがちな動きボケを抑制し、クリアな映像に変換。クラウド上にある番組やジャンルごとの映像調整パラメータを利用し、高画質処理を行なう「クラウドAI高画質テクノロジー」も備えており、さまざまな番組がより最適な映像で楽しめるようになっている。

視聴環境に合わせて、より適切な画質に自動で調整する「おまかせAIピクチャー ZR II」も備える

対応HDRは、HDR10、HLG、HDR10+、Dolby Visionほか、視聴環境にあわせて最適な映像を映すHDR10+ ADAPTIVE、Dolby Vision IQもサポートする。

最大72Wの重低音立体音響システムXP搭載。Netflix対応が復活

サウンドシステムは、Dolby Atmos対応の「重低音立体音響システムXP」を引き続き採用。

ダブルのフルレンジスピーカー、クリアツイーター、ダブルパッシブラジエーターを密閉型スピーカーボックスに配置。実用最大出力72Wのマルチアンプ駆動により、伸びやかかつクリアな高域再生とパワフルな低音再生を実現した。

55型「55X8900L」
55型「55X8900L」

テレビの設置環境に応じて音響特性を補正する「オーディオキャリブレーション」機能も搭載する。テレビから発するテストトーンを、リモコンのマイクで測定。音響特性を取得・補正することでリビングやベットルームなど、部屋に最適なオーディオ設定に自動調整することができる。

搭載チューナーは地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS/CS 4K放送×2。USB HDD(別売)をテレビに接続すれば、地デジ/BS/CSの2番組同時、4K放送の裏番組録画が行なえる。

48型「48X8900L」
48型「48X8900L」

10個(ABEMA、Netflix、Hulu、U-NEXT、YouTube、Amazon Prime Video、Disney+、TVer、dTV、Net.TV)のダイレクトボタンを搭載した、新リモコンを採用。前モデルX8900Kでは非対応だったNetflixも視聴できる。

好みのネット動画アプリや、HDMI接続した外部機器をユーザーが登録できる「My.Choice」ボタンも2つ用意しており、例えば、ダイレクトボタンのない「DMM.com」や「SPOOX」「Paravi」などのアプリをMy.Choiceに割り当てれば、ネット動画へのアクセスが更に便利に利用できる。

リモコン

HDMI入力は4系統で、うち入力1/2がHDMI2.1をサポート。

4Kのハイフレームレート映像が楽しめる4K120p入力ほか、映像のちらつきやカクツキを軽減するVRR、自動的に低遅延モードに遷移するALLM、高音質音声データのHDMI伝送に対応するeARC(入力2のみ)機能を搭載。ゲーム機の出力映像に合わせ自動的に最適なモードに設定する「オートゲームアジャスト」や「ゲーム専用高画質」機能も装備する。

また1080p/120Hz入力時の映像遅延時間は0.83msで、業界トップクラスの性能を実現。なお、1080p/60Hz(12bit)、1440/60Hz、4K/60Hz(12bit)入力時は約9.2ms。

HDMI以外の入出力端子は、4極ミニプラグのビデオ入力(映像・音声LR)、光デジタル音声出力、ヘッドフォン出力、LANを各1系統用意。USB端子は2系統で、通常録画専用×1、汎用×1。

消費電力と年間消費電力は以下の通り。

【消費電力と年間消費電力】
・65X8900L:358W 213kWh/年
・55X8900L:279W 180kWh/年
・48X8900L:226W 165kWh/年