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ビクター、新ウッドコーンオーディオ登場。“耳を塞がない”TWSも
2022年6月11日 17:02
オーディオとホームシアターの祭典「OTOTEN2022」が開幕。6月11日、12日の2日間で、会場は東京国際フォーラム。入場料は無料だが、新型コロナ感染拡大防止の対策として事前登録が必要。ここでは、JVCケンウッドのブースをレポートする。
JVCケンウッドブースで注目は、ビクターブランドの新製品として開発中の、ウッドコーンオーディオシステムだ。外観的には、2012年に発売されたウッドコーンオーディオ最上位「EX-A300」のスピーカーと似ているが、その筐体をベースとしながらも、内部に大きく手を入れて開発された試作スピーカーとなる。
大きな違いとして、EX-A300のスピーカーは、スピーカーの内部にネットワークを搭載する事での音質低下を避けるため、バイアンプ方式を採用。対応するアンプでバイアンプ駆動する事を前提としていた。
試作されているスピーカーは、使い勝手を良くするために、ネットワークを内蔵し、シングルワイヤ接続のスピーカーとした。それでいて、EX-A300のスピーカーを凌駕する高音質を実現するため、様々な工夫が施されているとのこと。
組み合わせるプレーヤーアンプも開発中。この試作スピーカーと組み合わせて、新たなウッドコーンオーディオシステムとして、今後発売を目指しているとのこと。発売時期や価格は未定。来年、2023年はウッドコーン誕生20周年になるため、節目の新製品として登場してくれる事に期待したい。
なお、このウッドコーンシステムは試聴も可能。先着順、人数限定での時間指定制となっているので、興味がある人は、入場してすぐJVCケンウッドブースで受付をすると良いだろう。
また、独自の頭外定位音場処理技術「EXOFIELD(エクソフィールド)」を搭載したワイヤレスシアターシステム「XP-EXT1」の体験会も実施中。また、ヘッドフォン部に内蔵したマイクで個人特性を測定。その人に最適なサウンドを再生することで、ヘッドフォンながら、スピーカーで聴いているようなリアルな定位感が楽しめる。
頭内定位よサラバ!? ビクター“EXOFIELD THEATER”ヘッドフォンを聴く
さらに、完全ワイヤレスイヤフォンの最新ラインナップも一挙に展示。
木の振動板を採用したウッドシリーズ「HA-FW1000T」をはじめ、「ビクタースタジオ」のエンジニアによる音質監修モデル「HA‐FX100T」、5月下旬に発売を開始したミニマルなバイカラーデザインの小型・軽量モデル「HA‐A30T」、耳をふさがない新感覚リスニングスタイルを提案する「HA-NP35T」(6月上旬発売予定)なども体験可能。
HA-NP35Tは、メガネのツルのように気軽に装着でき、本体も軽量でホールド性も良好。耳を塞がない開放感がありながら、低域までしっかり再生できるバランスのとれたサウンドで、完成度の高さが印象的だった。