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Insta360、1インチの360度カメラ。分離可能で既存のコアも流用可能
2022年6月28日 22:00
Insta360Japanは、1インチのセンサーを2個搭載し、6K動画撮影が可能な360度カメラ「Insta360 ONE RS 1インチ 360度版」を発表した。価格は118,800円。このカメラはコア部分(Insta360 ONE RSと共通のコア)、レンズ部分、バッテリー部分、ブラケットに分離でき、コア部分として既発売のONE RとONE RSのコア部分が使用可能。ONE R/ONE RSユーザー向けに、1インチ360度レンズ、バッテリー、マウントブラケットをセットにしたアップグレードバンドルも96,600円で販売する。
Leica Camera AGとの共同開発で作られたONE RS 1インチ 360度版。「どこにでも持ち運べるコンパクトなボディーで、業界最高水準の高画質撮影を可能にする」という。外形寸法は53.2×129.3×49.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は239g。
1インチセンサー+レンズを表と裏に備え、レンズはF2.2。写真解像度は6,528×3,264ドット。動画解像度は5,888×2,944/30p、6,144×3,072/25/24p、3,840×1,920/30/25/24p、3,040×1,520/50pの撮影が可能。6Kの高解像度360度映像や、2,100万画素の360度写真が撮影可能。最大ビットレートは120Mbps。連続撮影時間は6K/30pで62分。
1インチセンサーを活かし、「夕暮れから夜明けまでのダイナミックレンジを捉え、優れた低照度性能を発揮させる」という。従来のコンシューマー向け360度カメラで難しかったシャドーやハイライトの再現を、可能にしたという。
2つのレンズで360度の全方位撮影ができるため、カメラの向きを意識せず、ワンテイクですべてのアクションを撮影。後からリフレームで動画を作成できる。ドーリーショットや三人称視点での撮影も可能になっている。
カメラに取り付けた自撮り棒は、デュアルレンズによって映像から自動的に消去される。
FlowState手ブレ補正と水平維持アルゴリズムも備え、ジンバルを使わずに滑らかで水平維持された映像が撮影できるという。
さらに、ONE RS 1インチ 360度版では、AI技術を活用することで編集を簡単にしている。PureShot HDR写真モードは、AIと自動露出ブラケットを使用し、撮影した写真のダイナミックレンジを拡大。後編集が不要になるという。
SNSで共有するためのショート動画は、Insta360アプリで数秒で作成でき、編集ラボ「Shot Lab」はAIを使用しクローニング、ドリーズーム、スタートレイルなどの編集技術を自動化する。
よりこだわった編集では、デスクトップソフトウェアの「Insta360 Studio」やAdobe Premiere Proのプラグインが利用可能。
IPX3の耐水性能を備え、雨や雪からカメラを保護。屋内では1インチセンサーが優れたダイナミックレンジと精細さを実現するという。今後のソフトウェア開発キット(SDK)もリリース予定で、MatterportやOpenSpaceなどの主要プラットフォームと互換性を持つようになる予定。
ストレージ用としてmicroSDカードスロットを備え、1TBまでのカードが利用可能。充電はUSB-Cで行なう。マイクはステレオで、48kHz/AACで収録、風切り音低減機能も備えている。