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DJI、スマホ用ジンバル「Osmo Mobile 6」。3倍速いクイック起動
2022年9月22日 22:00
DJI JAPANは9月22日、手のひらサイズのスマートフォン用ジンバル「Osmo Mobile 6」を発売した。価格は20,900円で、本体のほかに磁気スマートフォンクランプ、グリップ式三脚、電源ケーブル、収納ポーチが付属する。
前モデル「DJI OM 5」の特徴を踏襲し、人間工学に基づいた新設計ハンドルと、ケースを着けたままでもスマートフォンを取り付けられる大型サイズのクランプを採用した。重さはジンバルが約309g、クランプが約31gで、ポケットに入れて簡単に持ち運ぶことができる。
延長ロッドが内蔵されており、最適な構図でのセルフィー撮影、地面近くからのローアングル撮影など、ユニークなショットを撮影可能。3つのパワフルなモーターと、DJIの高度なアルゴリズムにより、写真や動画を撮影中、スマートフォンは安定した状態を維持。「パートナーとの旅行、子供の初めての運動会、街へのお出かけ…どんなシーンでも、これまで以上に優れた手ブレ補正性能を発揮する」という。
対応するスマートフォンは、重さが170~290g、厚さが6.9~10mm、幅が67~87mm。
新たにクイック起動機能を搭載しており、ジンバルを展開するだけで自動で電源がオンになる。スマートフォンを装着すると、DJI Mimoアプリが自動的に起動し、すぐにカメラビューを表示する(アプリの自動起動はiPhoneのみ)。これにより起動にかかる時間が大幅に短縮されており、従来モデルよりも3倍速く起動できるとのこと。
DJIの被写体追跡機能「ActiveTrack」も5.0に進化。安定性が向上し、より遠くからでもトラッキングが可能になった。またフロントカメラでも、横を向いた被写体やくるりと向きを変える被写体をトラッキングできる。
内蔵ステータスパネルとモード(M)ボタンを新たに搭載し、バッテリーの残量確認や4種のジンバルモード切り替えが、さらに容易に。Mボタンを押すだけで「フォロー」、「チルトロック」、「FPV」、「スピンショット」の4モードを切り替えられる。
- フォロー:フォローモードでは、カメラがジンバルのパン軸とチルト軸の動きをフォローし、ロール軸の動きに対しては水平を維持。上下や斜めにカメラを動かす撮影に適する。
- チルトロック:カメラはジンバルのパン軸の動きのみをフォローし、チルト軸とロール軸は安定した状態を維持。水平にカメラを動かして撮影したり、被写体の周囲を回りながら撮影する時に適する。
- FPV:FPVモードでは、カメラはジンバルの3軸すべての動きをフォローする。ランドマークや建物、彫刻のような静止物をダイナミックに撮影したい時に適する。
- スピンショット:ジョイスティックを左または右に倒してロール軸の回転を制御し、躍動感ある映像を撮影できる。プッシュイン、プルアウト、ハイアングルからの撮影などに最適。
サイドホイールも新たに搭載し、簡単かつスムーズにズームやフォーカスを制御可能。ホイールを回すだけで焦点距離を滑らかに調整したり、ズームイン/ズームアウトして構図を調整したりできる。サイドホイールを押すと、マニュアルフォーカス制御に切り替わるため、簡単にシネマティックな映像も撮影できるという。
そのほかインテリジェント機能として、以下の5機能も搭載している。
- タイムラプス:タイムラプス、モーションラプス、ハイパーラプスを使って時間を圧縮し、空間を移動していく不思議な映像が撮影できる。
- DynamicZoom:ムーブインとムーブアウトの2種類のモードから選び、ハリウッド映画でもよく使われるドリーズーム効果を用い、惹きつける映像を撮影できる。
- ジェスチャー操作:写真や動画の撮影が今まで以上に手軽に行なえる。シンプルなジェスチャーで、簡単にセルフィーやグループ写真が撮影可能。
- パノラマ:パノラマ撮影には、3×3パノラマ、240°パノラマ、分身パノラマの3種類のオプションがあり、壮大な風景の撮影やユニークな構図での撮影に最適。
- ストーリーモード:シーンに合った撮影ガイドやトランジション、サウンドトラックなどを備えた様々なテンプレートを使い、タップするだけで今すぐシェアしたくなるような映像を作成できる。また、テンプレートをカスタマイズして短編動画を作成することも可能。
内蔵バッテリー容量は1,000mAhで、動作時間は約6時間24分。充電ポートはUSB Type-Cで、充電時間は約1時間24分。Bluetooth 5.1に対応する。
さらにDJIが開発したアプリ「Mimo」やDJIがオススメする「LightCut」アプリを使えば、コンテンツ制作に必要なスキルを習得しながら動画作成も可能。Mimoアプリのカメラビューでは、さまざまな機能を使い始めるときにチュートリアルが表示される。またShotGuides機能では撮影シーンを自動で認識し、その場にあった撮影シークエンスを提案、チュートリアルで撮影方法を教えてくれる。
LightCutアプリでは、AIを駆使したワンタッチ編集や幅広い種類の専用動画テンプレートを利用できる。撮影から後編集まで分かりやすくサポートしてくれるため、「初心者でもプロでも、撮影した映像の魅力を最大限に引き出した作品を作成できる」とのこと。
外形寸法は折りたたみ時で84.5×189×44mm(幅×長さ×高さ)、展開時で111.5×276×99mm(同)。付属のグリップ式三脚の外形寸法は32×138mm(直径×長さ)、重さは約72g。
水没、衝突、物損などをカバーする包括的な保証プラン「DJI Care Refresh」が用意されるほか、世界中のフォトグラファーやビデオグラファーが集うコミュニティ「SkyPixel」では、Osmo Mobile 6を体験できる製品モニタープログラムも実施する。詳細はSkyPixel公式サイトまで。