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ラディウス、ダブル振動板イヤフォンに金属筐体モデル。約3.8万円から

「HP-W300」

ラディウスは、2枚の振動板を同軸上に配置する「DDM方式ドライバー」を搭載したイヤフォン3機種を11月20日より発売する。価格は各オープンプライス。ラインナップと店頭予想価格は、筐体がアルミニウムの「HP-W100」が38,500円前後、ステンレススチールの「HP-W200」が71,500円前後、チタニウム合金の「HP-W300」が93,500円前後。

DDM方式ドライバーを搭載することで、豊かな低音と圧倒的な臨場感を特徴とするDUBLEVE Series(ドブルベシリーズ)に初の金属筐体を採用したイヤフォン。HP-W200/300はイヤフォン側端子がMMCXで、リケーブル可能となっている。

卓越した音響解析技術を持つオーツェイドとの共同開発で、イヤフォン設計の原点に立ち返り、筐体素材の物性を最大限に活用する「OPTIMIZATION(最適化)」をキーワードとした、音響・機構設計を施したという。

同シリーズのサウンド特徴をベースに、金属筐体特有の音響的なエッセンスを融合することで、radiusの音作りのテーマとして掲げる「生きた音」を体現。「フラッグシップの名に恥じない進化を遂げました」とする。また全てのモデルが、専門技術を持った日本の職人の手によってチューニング・組立てが行なわれている。

オーツェイドが開発したピエゾセラミックツイーターの「第三世代VST2」を搭載。分解能が高く可聴帯域を超えた20kHz以上の超高音域において優れた特性を示すという。低ヒステリシス(履歴特性)・直線性に優れたセラミック素材をベースに、より変位量の大きなピエゾセラミックを採用し、超高音域における感度が従来モデルと比較してさらに増加。より広く自然な音場の再現を可能とした。

音声の再生時に筐体上に伝わる振動の解析結果や、素材の物性値(伝搬速度・内部損失)を考慮して最適なダイナミックウーファーを選定。HP-W100/200はグラフェンコート振動板を採用し、それぞれの筐体の素材を考慮したチューニングが施されている。

HP-W300は、チタニウムコート振動板のダイナミックウーファーを採用。筐体と音響インピーダンスの類似した素材を用いることで、キャラクターを形成する純なサスティーンを効率よく得られるという。

ピエゾセラミックツイーターの出力する高音域の高い指向性を考慮し、ドライバーユニットの発音部からポート出口までを同一直線上に配するアキシャル構造を採用。各振動板から発せられる音の指向性を統一することで、意図しない音の反射や回折の影響を抑制し、サウンドに一体感が生まれるという。「第三世代VST2」を配するDDM方式ドライバーの特性を最大限引き出すため、構造面で最適化が行なわれている。

筐体は、アキシャル構造に最適な旋盤による削り出し加工で成形。ドライバーユニットやチャンバーを内包する無垢な金属素材から生まれた「塊」を知覚する造形をコンセプトとしている。

HP-W200/300のケーブルには、NOBUNAGA Labsの錫メッキOFC導体ケーブルを採用。錫メッキを施すことで、厚みのある中低音域と明瞭な音場定位や奥行き、表現豊かなサウンドを実現。導体のプラス側とマイナス側の撚り方向を対称にするNOBUNAGA Labs独自技術の「Symmetric Braid Matrix」により、電気信号の流れを極限までスムーズ化しており、導体同士の電気抵抗の上昇を抑え、より広い帯域の信号を伝送できるという。

また、3.5mmアンバランスケーブルに加え、4.4mmバランスケーブルを付属。4芯編み込み構成は、バランス接続の効果を最大限に発揮できるよう設計されているとする。

イヤーピースは一般的なものと比べて耳のより奥の広いエリアでフィットする独自形状の「ディープマウントイヤーピース」を付属。豊かな低音再生とイヤフォンの落下防止を両立する安定した装着感を実現した。表面質感の異なるブラックとクリアがそれぞれXS/S/M/Lの4サイズ付属する。

そのほか、革ケース、布ポーチなどが付属する。

各イヤフォンの仕様は以下の通り。

  • HP-W100
    出力音圧レベル:96dB/mW
    再生周波数帯域:20Hz~40,000Hz
    最大入力:100mW
    インピーダンス:22Ω
  • HP-W200
    出力音圧レベル:98dB/mW
    再生周波数帯域:20Hz~40,000Hz
    最大入力:100mW
    インピーダンス:22Ω
  • HP-W300
    出力音圧レベル:98dB/mW
    再生周波数帯域:20Hz~40,000Hz
    最大入力:100mW
    インピーダンス:22Ω