ニュース
音も表示も進化「Echo Dot(第5世代)」を体験。14日出荷開始
2023年2月13日 18:48
Amazonは、2月14日より出荷開始する新しいスマートスピーカー「Echo Dot(第5世代)」と「Echo Dot with clock(第5世代)」に関する説明会を開催。各種センサーによる動作や「低音が前世代比で最大2倍になった」という音を体験した。
2機種の違いはディスプレイと、周囲の環境に合わせてディスプレイの明るさを変更するための照度センサーの搭載/非搭載で、そのほかの主要機能は同等。カラーはEcho Dotがチャコール、グレイシャーホワイト、ディープシーブルーの3色、Echo Dot with clockがグレイシャーホワイトとクラウドブルーの2色。価格はEcho Dotが7,480円、Echo Dot with clockが8,480円。
前機種のサイズはそのままに、10%大きくなった44mm径の前面放射型スピーカーを搭載。「よりクリアな高音と、前世代比最大2倍の深みのある低音を実現した」という。ロスレスHD音源の再生にも対応する。
2台用意することでステレオ再生が可能。音楽再生だけでなく、Fire TVシリーズと組み合わせて映画などを楽しんだり、テレビのスピーカーとしても使える。Echo DotとEcho Dot with clockとの組み合わせも可能だが、カラーを揃えたい場合はグレイシャーホワイトになる。
また、第4世代と第5世代での連携も可能。ただし、スピーカーユニットが変更されているため、ステレオ再生で使用すると音のバランスが悪くなってしまうとのこと。
実際に第4世代と第5世代で音を比較してみると、「2倍」かどうかは基準がよくわからないが、低域が増していることはしっかりと実感できる。楽曲の迫力が増して締まりが良くなっただけでなく、音の広さもより広く感じられるようになった。
2台連携した状態で、Fire TV Stickと連携して映画を再生してみると、本体のサイズから想像するよりも迫力のある音が再生され、近くにあったサウンドバーから出てるのでは? と一瞬疑ってしまった。
温度センサー、with clockには照度センサーも新搭載
第5世代モデルでは、温度センサーとタップ操作を新たに搭載。温度センサーでは、室温の変化に伴いエアコンや扇風機を自動でつけるようにするなど、環境に応じたスマートホーム操作が可能。アレクサに室温を聞けば、今居る部屋の室温を教えてくれるほか、複数台用意すれば、Echo Dotを設置してある各部屋の室温の平均も教えてくれるようになる。
タップ操作はデバイス上部をタップすることで、音楽の一時停止や再開、タイマーの停止、通話終了などが行なえる。
Echo Dot with clockは5×21のLEDドットマトリクスディスプレイを搭載。従来のデジタル表示からドット表示に変更したことで、数字以外の表現も可能となり、天気アイコンや曲名、アーティスト名などを表示できるようになった。
なお、曲名/アーティスト名は英数字とカタカタのみ表示可能で、漢字とひらがなは表示できない。漢字やひらがなを使っている楽曲でも、レーベル側がカタカナや英数字での楽曲情報を登録していれば表示可能だが、それが無い場合は曲名/アーティスト名を表示せずに再生開始する。
また、デバイス上部に照度センサーも搭載し、部屋の明るさに合わせてディスプレイの明るさを自動調整。夜、寝るときにディスプレイの光で目が覚めてしまうといったことを防げるとする。
Echo Dot with clockについては、今後のアップデートで表示に関する新機能が追加されていく予定とのこと。
デュアルバンドWi-FiやBluetoothも利用可能。両モデルとも、再生利用ポリエステル糸100%と再生利用プラスチックを56%以上使用するなど、サステナビリティを考慮した設計で、デバイスを使用していない間の消費電力を抑制する低電力モードも備えた。
どちらも、外形寸法は100×100×89mm、重さは304g。電源アダプター(15W、グレーシャーホワイト)などが付属する。
アレクサの新機能も紹介
説明会ではアレクサの新機能についても紹介。すでに実装済みの機能ではあるが、定型アクション機能の実例などが紹介された。
寝室の例では、アレクサに「おやすみ」と言うと、電気を消してカーテンを閉め、寝付きやすい音楽などを再生できる。また、第5世代のEcho Dot with clockの表示機能を活かした例として、アレクサに「おやすみって言って」と言うと、月のマークが表示される。
咳も検知でき、例えば寝ている間に咳き込むと「お大事にしてください」というメッセージとともに加湿器を起動するといったことができる。また、赤ちゃんの泣き声などにも反応できるという。
そのほか、仕事場でのアクションの組み合わせや、アレクサの買い物リストがAmazonアプリから開いてそのまま買い物できる、といった新機能を紹介している。詳しくは動画を参照のこと。