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iBasso、4.4mmバランス対応スティック型USB DACアンプ「DC04PRO」

DC04PRO

MUSINは、iBasso AudioブランドのポータブルUSB DACアンプ「DC04PRO」を4月7日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16,000円前後。

Cirrus Logic製MasterHIFIラインのDACチップ「CS43131」をデュアル構成で搭載した、ポータブルUSB DACアンプ。3.5mmシングルエンド出力に加え、4.4mmバランス出力にも対応。入力側はUSB-Cで、ケーブル交換に対応。最大384kHz/32bitまでのPCM、DSD 256のネイティブ再生にも対応した。

ノイズの影響を受けやすいDACの電源部は、独立電源設計を採用。スイッチングレギュレータ技術の一つである「同期整流」や、「高速低ノイズLDO」「高能率DC/DC昇圧コンバータ技術」により、コンパクトな設計の中で、iBassoの高水準な電源技術を踏襲。オーディオプレーヤーに引けを取らないダイナミックでパワフルなサウンドを実現したという。

Ricore製アンプチップ「RT6863」をデュアル構成で採用。4Wayフルバランスアンプ回路を構築することで極限まで歪みを抑制し、入念に設計されたアナログ回路と組み合わせることで、解像度に優れたクリアで暖かみのあるサウンド体験ができるとする。

FPGAのクロックソースには、クロック精度に定評のあるKDS(大真空)製の「フェムトクロック水晶発振器」。クロック精度の向上と滲みを感じさせない原音に忠実なサウンドクオリティを実現した。

本体にハードウェアボリュームコントロールキーを採用。アプリを介さずに本体の内部ボリュームにアクセスできるため、アプリを導入できないデバイスと接続した際にも、100段階の細かいボリュームコントロールができる。

消費電力はバランス出力時650mW、シングルエンド出力時550mWで従来のDACアンプよりも電力を抑えることに成功。専用アプリにはエコモードを追加。アンプ回路をクローズし、DACチップのオンボードアンプで動作するモードで、消費電力を410mWに抑えた。

Android端末の場合、専用アプリからデジタルフィルター、ゲイン設定、出力モード、LRバランスのカスタマイズも行なえる。ゲイン設定ではLow、Medium、Highの3段階で設定可能。

「DC03PRO」からアルミニウムユニボディ設計を継承。高い精度のCNC一体成型技術により切削されたボディにセラミックサンドブラスト加工を施すことで滑らかで艶やかな手触りを実現。両面のパネル部には強化ガラスパネルを採用することで、高い耐久性も備えている。

外形寸法は59×23.4×12.1mm(横×縦×厚さ)。重量は21g。USB-Cケーブル、Lightning to USB-Cケーブル、USB-C to A変換アダプタなどが付属する。そのほかの仕様は以下の通り。

  • 3.5mm シングルエンド出力
    THD+N:0.00018% (300Ω負荷)
    出力レベル:2.0Vrms(32Ω負荷)、2.0Vrms (300Ω負荷)
    S/N比:127dB
    ダイナミックレンジ:126dB
    周波数特性:20Hz~40kHz±0.5dB
    出力インピーダンス:<0.2Ω
  • 4.4mm バランス出力
    THD+N:0.00013%(300Ω負荷)
    出力レベル:3.0Vrms(32Ω負荷)、4.0Vrms(300Ω負荷)
    S/N比:131dB
    ダイナミックレンジ:128dB
    周波数特性:20Hz~40kHz±0.5dB
    出力インピーダンス:<0.4Ω