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Kiwi Ears、平面駆動新ドライバー搭載のハイブリッドイヤフォン

Quintet

ナイコムは、Kiwi Earsブランドのイヤフォン3機種を9月8日より発売する。ラインナップと価格は、「Quintet(クインテット)」が32,780円、「Quartet(カルテット)」が18,700円、「Dolce(ドルチェ)」が3,630円。

Quintet

10mm径DLCダイナミックドライバー×1基、BAドライバー×2基、平面磁気ドライバー(MTP)×1基、圧電(PZT)ボーンコンダクター×1基の計4種5基のドライバーを採用したイヤフォン。低域用のDLCダイナミックドライバーは衝撃的な低音と速い減衰速度を生み出し、2基のBAドライバーが自然で解像度の高い中域を実現したという。

新しい平面駆動のツイーターシステム「MPT(マイクロ・プラナー・トランスデューサー)」を採用。従来の平面磁気ドライバー回路を搭載しながら、ハイブリッド設計で使用するためにフットプリントが小さくなることで、極めて低いノイズフロアと高い出力容量を備え、一般的なBAやEST(静電型)ドライバーとは異なる「鮮明で詳細な高音を実現した」とのこと。

超高音の微細なディテールと空気感を実現するために、圧電ドライバーを採用。「知覚されるオーディオの解像度、質感、サウンドステージを著しく向上した」としている。

一般的なBAドライバーやESTドライバーでは、8kHzを超える高域の出力が低下するが、MPTドライバーは14kHzでも、4kHzや8kHzと同じ一定の音圧を維持でき、BAドライバーやダイナミックドライバーと出力が似ているため、柔軟なチューニングができるという。

イヤフォン側端子は2ピンで、軽量でノイズのないオーディオ伝送を可能にする高品質の無酸素銀メッキ銅ケーブルを標準装備する。

周波数特性は20Hz~40kHz。感度は108dB。インピーダンスは32Ω。ケーブル含む重量は約40g。ケーブル長は約1.2m。イヤーピース(S/M/L各2ペア)、キャリングケースなどが付属する。

Quartet

Quartet

低音域の最適化を目指して開発したというダイナミック型×2基、バランスドアーマチュア(BA)ドライバ×2基のハイブリッド構成を採用したイヤフォン。

2つの10mm径のチタン・ダイアフラム・ドライバーを採用し、デュアル磁気回路によって独立して駆動。低域がタイトで、速く、深い、非常によく伸びたサブバスのキックを再現するとし、「Quartetは、必要な低音をすべて提供する楽しいインイヤーモニターを求めるすべての人のためのKiwi Earsの答え」としている。

質感のあるパワフルな低音を提供しつつ、中音や高音に濁りや鈍りを与えないことに重点をおいて開発。低音域を担当するダイナミック・ドライバーを350Hzのパッシブ・ローパス・ネットワークでクロスオーバーさせ、豊かで厚みのある低音を再現する一方、350Hz~1kHzの中域は完全にフラットになるようにチューニングしたとしている。

アジャストメント作業を施すことで、ニュートラルなスタジオ・モニターのような中音域の正確な音色が得られる一方、中低域にはほのかな暖かみが感じられるという。

BAドライバーは中高域×1基と超高域×1基で、中音域はボーカルや楽器に鮮明でクリーンなトーンを提供し、高音域は、プロフェッショナルな演奏用途に十分な輝きとディテールを備えながら、棘のある鋭さや疲労感の少ない自然なサウンドに仕上げたとする。

筐体には、内部で特定の周波数帯の出力を上下させる物理的な介入を施すスイッチ機構を搭載。好みの音質に変化させることができる。

イヤフォン側端子は2ピンで、付属ケーブルは軽量でノイズのないオーディオ伝送を可能にする高品質の無酸素銀メッキ銅ケーブルを採用している。

周波数特性は20Hz~20kHz。感度は110dB。インピーダンスは32Ω。ケーブル含む重量は約26g。イヤーピース(S/M/L各3ペア)、チューニング用ピン、キャリングケースなどが付属する。

Dolce

Dolce

10mm径のLDPダイヤフラム・ドライバーを採用したイヤフォン。LDP振動板は、低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムを液晶ポリマー(LCP)と同様の方法で架橋結晶化(crosslinked crystallization)させることで開発された複合ドライバーで、強力なネオジウム・マグネットと組み合わせることで、全周波数帯域にわたって全高調波歪みが低く、オーディオの解像度とトーンバランスを最適化できるという。

Dolceの名前は、「甘い」や「甘く」という意味のイタリア語の音楽用語に由来し、名前の由来どおり「楽しくて甘いサウンドに仕上げた」という。中音域はより音楽的で楽しいリスニング体験を実現するために、音にわずかな暖かみを持たせるように調整し、高音域は3kHzでピークに達し、高音域の進行とともにゆっくりと減衰することで、人間の耳の共鳴にマッチした自然な音色になるとしている。

筐体の素材は超耐久性の医療グレード樹脂を採用。シェルは正確な内部音響室寸法で3Dプリントされ、どのユニットも同じサウンドを実現したとする。

イヤフォン側端子は2ピンでリケーブルが可能。付属ケーブルは高純度OCC銅で構成され、歪みのない透明なサウンドを提供するとしている。

周波数特性は20Hz~20kHz。感度は102±3dB。インピーダンスは16Ω±10%。ケーブル含む重量は約25g。ケーブル長は約1.25m。イヤーピース(S/M/L)が付属する。