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DALI大型スピーカー「EPIKORE 11」や、デノン最上位レコードプレーヤー「DP-3000NE」

デノン「DP-3000NE」

国内外のオーディオブランドが一堂に会する「2023東京インターナショナルオーディオショウ」が、東京国際フォーラムで開幕した。会期は11月3日~5日の3日間。入場は無料で事前予約制。当日の入場登録も可能だが、各日12時より受付開始となる。ここではデノンやディーアンドエムホールディングス、ヤマハなどのブースをレポートする。

デノン

デノン「DP-2000NE」

デノンブースの注目は、10月に発売されたダイレクトドライブ・レコードプレーヤー「DP-3000NE」と、Quad DAC搭載ネットワークオーディオプレーヤー「DP-2000NE」。どちらもデノンのサウンドマネージャ・山内慎一氏が手掛けているが、特にDP-3000NEは、山内氏が開発初期から携わった初の高級ターンテーブルとして注目を集めている。

試聴と製品紹介もこれらのモデルが中心。金曜日にはクラシック音楽ファシリテーターの飯田有抄さんによるスペシャルイベントも実施。土曜日と日曜日には、サウンドマスター山内慎一氏も登壇予定だ。

デモンストレーション時のアンプには、フラッグシップモデル「PMA-SX1 Limited Edition」や、創業110周年記念モデル「PMA-A110」を使い、スピーカーにはBowers & Wilkins「802 D4」、Polk Audio「R700」、DALI「EPICON8」を使用している。

「デノン レコードプレーヤー50年の軌跡」

試聴コーナー手前にある展示エリアには、DP-3000NEの発表を記念し、デノンの歴史の中で重要な意味を持つレコードプレーヤーやカートリッジが集結。「デノン レコードプレーヤー50年の軌跡」と題した特別展示を実施している。

デノンの製品開発および国内生産の拠点である白河オーディオワークス内にある「デノンミュージアム」に展示されているもので、通常は一般公開されていないため、伝説の名機を見られる貴重な機会と言えそうだ。日本コロムビアにも協力し、デノンのレコードプレーヤーと共に時代を彩ってきたアナログレコードも多数展示している。

ディーアンドエムホールディングス

DALI「EPIKORE 11」

ディーアンドエムホールディングスのブースでは、10月に発売されたばかりの、DALIのフロア型スピーカー「EPIKORE 11」の試聴に多くの人が集まっている。価格は1台400万円(税別)という超弩級スピーカーだ。

デンマークで設計・生産されるスピーカーで、ラグジュアリーなキャビネットが特徴。2022年に発表されたフラッグシップスピーカー「KORE」の新技術を取り入れているが、KOREよりもコンパクトになっている。

DALI「EPIKORE 11」
中央にあるのがDALI「KORE」

天然木突板を採用。新しいロゴプレートや、グリルデザインも新しくなっている。コストを抑えるため、KOREのような積層のキャビネットではないが、18mm厚の曲面と突き板仕上げのMDF製リアシェル、各バスドライバー・セクション用のなだらかなプロファイルを施した40mm厚のMDF製フロントパネル、そしてミッドレンジドライバーとEVO-Kハイブリッド・ツイーターを収納するアルミダイキャスト製エレメントで構成されている。

ユニット構成としては、4+1/2ウェイで、ハイブリッド・ツイーター・モジュールの「EVO-K」と、6+1/2インチウッドファイバーコーンミッドレンジを1基、8インチのウッドファイバーコーンウーファーを4基搭載する。

Bowers & Wilkinsの新製品も登場。フロア型の「801 D4」とブックシェルフ「805 D4」のサウンドと外観をアップグレードした特別バージョン「801 D4 Signature」と「805 D4 Signature」で、6月受注受付を開始している。価格は801 D4 Signatureが1台3,685,000円、805 D4.Signatureが1台880,000円。どちらのモデルも仕上げはミッドナイトブルー・メタリック、カリフォルニアバール・グロスの2色から選択できる。

左が「805 D4 Signature」ミッドナイトブルー・メタリック
「801 D4 Signature」カリフォルニアバール・グロス

801 D4 Signatureは、“肩”に配置しているアルミニウム製トッププレートに肉抜きを施すことで、“鳴き”を低減。トッププレートの内側にテックサウンド・ダンピング素材も投入。機械的なノイズをさらに低減。ユニットやネットワークも改良されている。

805 D4 Signatureは、165mm径のウーファーに手が加えられ、磁気回路に備えている空気抜き用の穴を5.5mmから8mmへと拡大。歪みを改善した。

ツイーター自体に変更はないが、801 D4 Signatureと同様に、FEA finite element analysis構造解析によって最適化された新デザインのグリルを採用している。

マランツの新モデルも紹介。薄型初のHDAM搭載2chアンプ「STEREO 70s」や、HDMI ARC対応でネットワーク再生機能も備えたCDプレーヤー「CD 50n」、CD 50nとの組み合わせも想定したプリメインアンプ「MODEL 50」も出展している。

ヤマハミュージックジャパン

ヤマハミュージックジャパンのブース

ヤマハのブースには、ネットワーク再生可能な新時代2chアンプが集結。

上位機「R-N2000A」

HDMI ARC搭載の上位機「R-N2000A」(429,000円)、その弟分となる「R-N1000A」(198,000円)、HDMIは非搭載だが、同軸デジタル入力が増えている「R-N800A」(143,000円)、88,000円のエントリーモデル「R-N600A」というラインナップが揃っている。

上位のR-N2000AとR-N1000Aは、HDMI ARC端子を備えているので、テレビのサウンドを強化するスピーカーとしても使用可能だ。

左から「R-N1000A」、「R-N800A」、「R-N600A」
R-N1000A