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Insta360、8Kで撮影できる360度カメラ「Insta360 X4」

Insta360Japanは、8Kで360度動画が撮影でき、シリーズ史上最高の解像度を誇る360度アクションカメラ「Insta360 X4」を、4月16日に発売した。価格は79,800円。

8K/30fpsに加え、5.7K/60fps、4K/100fpsの360度動画撮影に対応した。センサーサイズは1/2インチ、絞りはf1.9、焦点距離は35mm換算6.7mm。

360度撮影では、撮影後に好きなアングルを選択(リフレーミング)でき、8K対応により「リフレーム後でも映像は驚くほどの詳細さ、精細さを維持し、シームレスに映像編集へ組み込むことが可能」だという。

“見えない自撮り棒効果”も利用可能で、ドローンやカメラマンが必要な三人称視点での自撮り撮影も可能。「ミーモード」を使えば、自撮り棒を見えないようにしつつ、被写体を自動的にフレームの中心に収められる。

4K/30fps、または2.7K/120fpsの動画をリフレーミング不要でフラット動画クリップとして共有することもできる。

「シングルレンズモード」では、通常の広角アクションカメラとしても使用可能。同モードでは最大4K/60fpsの動画撮影に加え、4K/30fpsの超広角170度の「MaxView」撮影ができる。

カメラ単体で10m防水に対応

どんなに激しいアクションでも、スムーズで水平なショットを実現するという「FlowState 手ブレ補正& 360度水平維持」を利用できるほか、7,200万画素の360度静止画撮影もでき、AIノイズ低減も利用できる。

動画フォーマットはシングルレンズモードはMP4、360度動画はINSVで、コーデックはH.264、H.265、最大動画ビットレートは200Mbps。静止画はINSP、DNG。

撮影モードにも大幅なアップグレードが加えられており、Insta 360の代表的なスローモーションショット「バレットタイム」は最大5.7K/120fps、または3K/240fpsでの撮影が可能に。8Kでのタイムシフト撮影、11Kでのタイムラプス撮影も可能になった。

そのほかNDフィルターを使わずに映画のようなモーションブラーを追加できるモーションNDエフェクト、Garmin製デバイスやApple WatchからのGPS、速度、パワーなどのデーターを動画にオーバーレイで追加でき、ランナーやライダーにオススメというインタラクティブな統計ダッシュボード(アプリで適用)なども追加されている。

標準レンズガードを装着したところ

アクション撮影向けの新要素として、取り外し可能なレンズガードも新開発された。レンズガードは、製品に付属する標準レンズガードと、強化ガラス製で傷がつきにくい「プレミアムレンズガード」の2種類を用意する。

本体ディスプレイは2.5型
潜水ケースを使えば50m防水に対応する

本体のディスプレイは、Corning Gorilla Glassタッチスクリーンの2.5型。カメラ単体で10m防水、見えない潜水ケースを使うことで50mまでの防水に対応し、-20度までの耐寒性も備えた。

5nmプロセスのAIチップが組み込まれており、ハンドジェスチャーを使っての録画開始/停止や写真撮影、音声操作2.0による日本語での音声操作も可能。電源オン、録画、電源オフを自動的にスケジュールできる予約録画も使用できる。

バッテリー容量は2,290mAhで、駆動時間は5.7K/30fps撮影時で135分、8K/30fpsで75分。38分で80%、55分でフル充電ができる(9V 2A時)。端子はType-C形状のUSB3.0。最大1TBまでのmicroSDカードを利用可能で、BluetoothやWi-Fiにも対応する。

外形寸法は123.6×46×37.6mm(縦×横×厚み)、重さは203g。

本体底面

動画編集は「ゲーム感覚」で。AI編集も高速化

撮影した動画の編集は、数タップで完結するというAI編集から柔軟性の高いマニュアル編集まで、幅広い選択肢を用意する。

無料アプリ「Insta 360」のリフレーミングでは、クイック編集(以前の以前のスナップウィザード)が利用でき、スマートフォン、仮想ジョイスティックを使って、カメラを向けるだけでリフレーミングが可能なため「ゲーム感覚で楽しんで行なえる」という。

編集を自動化したい場合はAI編集を利用できる。Insta 360のアルゴリズムにより被写体の検出機能が改善され、リフレーム処理全体も高速化されている。

デスクトップ環境で編集したい場合は、無料ソフト「Insta360 Studio」を利用可能。「最大限の解像度で書き出しできる、非常に柔軟な編集ツールで、360度映像と通常の平面画像の両方と互換性がある」とのこと。

さらにAdobe Premiere Pro 用の独自のプラグイン「Insta360 Reframe」も用意。このプラグインを使うことで、X4で撮影した360度ファイルをPremiere Proで直接リフレームできるようになり、よりスムーズなワークフローを実現する。