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ラックスマン、半導体構成の本格フルサイズ・フォノイコライザーアンプ「E-07」
2024年7月25日 10:10
ラックスマンは、半導体フォノイコライザーアンプの新モデル「E-07」を2024年秋に発売する。価格は550,000円。カラーはブラスターホワイト。
生産を終了した全段真空管回路による無帰還回路構成の「EQ-500」や、音質と使いやすさを高次元で両立したコンパクトな定番モデル「E-250」に次ぐ、半導体構成の本格的なフルサイズ・フォノイコライザーアンプ。
カートリッジの発電方式やインピーダンスに合わせて最適に正確に増幅するため、MCは4.7Ωから1kΩまで6段階、MMは47kΩを中心に4段階の細やかなインピーダンス選択が可能。切り替えスイッチを装備する。
スーパーパーマロイ・コアを採用した新開発のMCカートリッジ昇圧用ステップアップトランスは、MCカートリッジからの出力エネルギーを損失させること無く差動信号のまま受け取れるというバランス入力に対応。
LRチャンネルとLow/Highゲインをそれぞれ独立させた全4基構成とすることで、左右のセパレーション性能を向上させながら選択したインピーダンスグループごとに最適な巻線を選べる。
アンプ回路はRIAA規格のイコライジングカーブに徹しつつ、初段FETの4パラレル化による低ノイズ化を実現した、伝統の高SN比・NF型増幅回路をこだわりのカスタムパーツ群で構成。
インジケーターやリレー駆動のための周辺回路とアンプブロックのLRチャンネルの電源供給回路を、電源トランスの段階から完全に分離した3トランス構成とすることで、各回路ブロックの負荷変動が互いに影響し合わないセパレーション構成も採用した。
XLRバランス×1系統 + RCAアンバランス×2系統の入力端子を装備し、最大でトリプルアーム、または3台のアナログプレーヤーの接続に対応。入力ごとに独立した大型の真鍮製 金メッキ仕上げの信号グラウンド端子 + フレームグラウンド端子を装備する。
出力はXLRバランス×1系統、RCAアンバランス×2系統装備。レコードの反りなどによって発生する有害な低域成分を排除するローカット・スイッチ、モノラルレコードの再生時に便利なモノラルモード・スイッチも備える。
再生する音楽の信号電流でカートリッジやMCトランスを消磁するアーティキュレーター機能も搭載。
筐体内では電源部とアンプ部を厳重にシールドし、シャーシ電流によるアースインピーダンスの上昇を抑えるループレスシャーシ構造を採用。グラウンドマスの増大や筐体の剛性向上に寄与する極厚の鋼板ボトムシャーシ(2枚構成の計3.6mm厚)を使っている。脚部はグラデーション鋳鉄製。
装着方向を変更し端子全体でケーブル重量をサポート可能とした金メッキ仕上げのACインレットを採用。従来より導体を太くしながら取り回しの良いスリムタイプに進化したノンツイスト構造の新電源ケーブル「JPA-10000i」が付属する。
消費電力は10W。最大外形寸法は440×407×92mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は13.2kg。