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B-CAS不正改ざんプログラムをネット公開した男性に、240万円の賠償金支払い

 B-CASカードを発行するビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(B-CAS)は31日、B-CASカードの不正改ざんプログラムをインターネット経由で提供していた37歳の男性に対し、損害賠償を求めていた民事訴訟の判決が下されたことを発表。同社の請求が全面的に認められ、240万665円の支払いがこの男性に言い渡された。

 37歳の男性は、B-CASカードの不正改ざんプログラムをインターネット経由で不特定多数の人に提供したほか、 自分でもB-CASカードを改ざんして有料放送を無料視聴していた。2012年10月に、京都地方裁判所から不正競争防止法違反などの罪で有罪判決を受け、判決が確定している。

 B-CASは5月に、この男性に対して損害賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしていたが、被告欠席により、31日にB-CASの請求が全面的に認められる判決が同裁判所より下された。

 なお、この男性に対しては、有料放送事業者のWOWOWとスカパーJSAT、スター・チャンネルも損害賠償の支払いを求めて民事訴訟を提起しており、7月9日に全額(162万4,348円)支払いを認める第1審判決が言い渡されている。

(中林暁)