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VICJOHNAUDIO、24Kメッキでノイズを遮断したバランス対応ポータブルアンプ「HAV3」

HAV3

 zionoteは、バランス駆動にも対応したVICJOHNAUDIOのポータブルヘッドフォンアンプ「HAV3」と、上位モデル「HAV3-SE」の2モデルを12月20日に発売する。HAV3のみ直販サイト限定販売となり、直販価格は32,800円。HAV3-SEの価格は46,000円。また、両端ステレオミニの接続ケーブル「Concerto-S」も12月20日に25,000円で発売する。

 ヘッドフォンやオーディオに関する掲示板「Head-Fi」において、VICJOHNという名前で活動しているMr.Leeが、ハンドル名を社名にして立ち上げたもので、Mr.LeeのLとzionoteのzioによる共同ブランドになるという。

HAV3

 今年初頭に試作機が完成し、春と秋のイベント「ヘッドフォン祭」で得られた意見を反映し、チューニングを進めて完成させたという。ハンドメイドをブランドのコンセプトとしており、製作、調整、チューニング、確認を、1つ1つ手作業で行なっているという。そのため、生産量に限りがあるが、1台1台の品質差、音質差、左右チャンネルの誤差も最小限にし、使用する全てのパーツを1つ1つの精度も測定・選別、「最高の品質を追求している」という。

 また、大型のオーディオグレードパーツを多数搭載。内部基板全体に24Kメッキを施し、ケースにも24Kメッキのメタルプレートを採用し、ノイズを遮蔽しているのも特徴。

 入力はアナログのステレオミニ×1。出力はステレオミニのアンバランス×1、IRIS端子によるバランス出力×1を搭載する。IRIS端子は4ピンの端子で、Ray Samuels AudioやALO audioなどの製品でも採用されている。日本でもEIAJ(日本電子機械工業)RC5204で規格されている端子。

 なお、VICJOHNAUDIOブランドでは、ケーブル交換が可能なイヤフォン用に、IRIS端子を入力に採用したケーブルも開発しているという。

 出力は32mW/150Ω~120mW/32Ωで、推奨ヘッドフォンインピーダンスは24~300Ω。推奨エージングタイムは200時間以上。バッテリは9Vの角形電池(006P)を使用。アルカリ電池で約15時間使用でき、充電池も利用できるという。バッテリを除いた重量は約105g。

キャリングケースが付属する

 上位モデルでSpecialEditionと位置付けられている「HAV3-SE」は、基本設計は通常モデルと同じだが、さらにコンデンサをアップグレード。OPAMPもメタルカンタイプに換装、バランス出力端子への配線もPCB配線ではなく、後述する銀線ケーブル「Concerto-S」と同じ線材を使っている。

 キャリングケースやステレオミニのショートOFCケーブル、ストラップバンド、フットゴムが付属する。

銀線ケーブル「Concerto-S」

 zionoteが「ヘッドフォン祭り」や「ポタフェス」などの試聴展示会で使い始め、約2年をかけて完成させたというケーブル。4線仕様の銀ケーブルで、「クリアーでナチュラルなサウンド」を実現したという。長さは約10cm。両端がステレオミニプラグで、ポータブルプレーヤーと「HAV3」や「HAV3-SE」の接続などに利用できる。

銀線ケーブル「Concerto-S」
Concerto-SとHAV3

(山崎健太郎)