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【CES】シャープ、Quattron+やDolby Vision搭載テレビ。85型裸眼3DやIGZOも

シャープブース

 「2014 International CES」が米国ラスベガスで1月7日に開幕した。展示の中から、シャープのブースをレポートする。

 展示の中心は、6日に行なわれたプレスカンファレンスで披露された“4K相当”の高精細テレビ「Quattron+(Q+)」のUQ/SQシリーズ。ブース内の照明も「Quattron+」シリーズを示すブルーを基調にしたものが多く使われている。

 Quattron+は、日本の「AQUOS XL10」シリーズ(11月より発売)にも搭載された「クアトロン プロ」の米国における呼称。2011年に製品化したクアトロンパネルの4色(RGB+Y)のうち、輝度の高いG(緑)とY(黄)の制御を最適化することで、色再現性を向上。さらに、独自の信号処理と輪郭強調処理を施すことで、フルHDの解像度ながら4K2Kに相当する高精細表示を実現したという。

 北米では2月より発売し、UQシリーズは80/70/60型の3モデル、SQシリーズは70/60型の2モデルを展開し、UQシリーズは約2,999~5,999ドル、SQシリーズは2,299~3,099ドルの見込み。上位のSQシリーズはチタン/アルミフレームを採用するほか、3Dメガネも付属。35WのスピーカーやBluetoothも内蔵するのが主な違い。

Quattron+搭載のAQUOS Q+
UQシリーズの特徴
SQシリーズの特徴
Dolby Visionのデモ展示

 米Dolbyが6日に発表した「Dolby Vision」のデモも行なっている。Dolby Visionは、4KやフルHDのテレビで視聴するインターネット動画配信向けに、明るさや色域などを向上させる高画質化技術。Microsoft Xbox Video、Amazon Instant Video、Netflix、VUDUらとの提携が見込まれている。

 シャープブースでは、Dolby Visionを搭載した4Kテレビと、従来のHDテレビとの画質比較を行なっており、HDでは暗部が黒つぶれしている映像でも、4K/Dolby Visionでは細部まで表現されていることが確認できた。

左がDolby Vision/4K、右がHD
フィリップス/ドルビーとの共同開発による8K(7,680×4,320ドット)の裸眼3Dディスプレイも出展
85型で2Dの8Kディスプレイも展示。UV2Aパネル搭載で、輝度は300cd/m2

 IGZOディスプレイの展示コーナーも用意。MEMSディスプレイとIGZOを組み合わせた7型/WXGA解像度や、15.6型でフルHDを超えるQFHDパネル、12.5型/WQHDの狭額縁、31.5型/QFHD、4.8型フルHDなどのモデルを展示していた。

 オーディオ関連では、2.1chのNFC/Bluetooth搭載スピーカー「GX-BT7」や、Lightning搭載の薄型オーディオシステム「DK-KP85P」、ミニコンポ「XL-HF202P」などの新製品を出展している。

MEMSディスプレイとIGZOを組み合わせた7型/WXGA
12.5型/WQHDの狭額縁モデル
31.5型/QFHDのモデル
GX-BT7
DK-KP85P
XL-HF202P

(中林暁)