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キヤノン、4K業務用カメラ向け新映像フォーマット「XF-AVC」。CFast 2.0に記録
(2015/4/8 13:00)
キヤノンは、4K解像度にも対応した業務用ビデオカメラ向けの新フォーマット「XF-AVC」を発表した。同日に発表した4K対応ビデオカメラ「XC10」や「EOS C300 Mark II」などが対応している。記録メディアは次世代のコンパクトフラッシュ「CFast 2.0」を採用する。
圧縮フォーマットにはMPEG-4 AVC/H.264を採用、ファイルフォーマットはMXF。4K解像度と2K/HD解像度もサポートしている。
- | 解像度 | ビット数 | カラー サンプル | フレーム | ファイル フォーマット | 圧縮 フォーマット |
4K | 4,096×2,160 | 10bit 8it | 4:2:2 | Intra Frame | MXF | MPEG-4 AVC/H.264 |
3,840×2,160 | ||||||
2K/HD | 2,048×1,080 | 12bit 10bit 8bit | 4:4:4 ※12bit時のみ 4:2:2 4:2:0 | Intra Frame ※4:4:4時のみ Long GOP | ||
1,920×1,080 | ||||||
1,280×720 | 8bit | 4:2:2 |
4Kは4,096×2,160ドット、3,840×2,160ドットのどちらにも対応。10bit、カラーサンプルは4:2:2、Intraフレーム(動画を1フレーム単位で圧縮)に対応した高画質撮影が行なえる。
4K以外では、2,048×1,080、1,920×1,080での撮影も可能。12bit、10bit、8bitに対応し、カラーサンプルは4:4:4(12bit時のみ選択可能)、4:2:2、4:2:0から選択可能。Intraフレームに加え、プロキシ動画用を想定してLong GOP(前後のフレームを参照、変化がある部分のみを検出・圧縮)も選択できる。ただし、Intraフレームはカラーサンプルが4:4:4の場合のみ選択可能。
今後、主要なノンリニア編集ソフトが対応していく見込みで、Adobe、ASSIMILATE、Autodesk、Avid、Blackmagic Design、Codex、Final Cut Pro X、Grass Valleyなどとの協業が予定されている。
記録メディアは、CompactFlash Associationが策定した次世代のCFカード「CFast 2.0」を採用。従来のCFは読み込みが160MB/秒、書き込みが150MB/秒だが、「CFast 2.0」では読み込み515MB/秒、書き込み440MB/秒を実現している。
この転送速度は、XQDやAXS、SXSを上回っており、キヤノン以外でも、ARRI、AJA、Blackmagic Design、ATOMOSが採用を表明している事から、「転送速度が速く、汎用性がある。4K動画収録の汎用記録メディアとして普及が最も期待できる」(キヤノン)と、採用を決定したという。