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「究極進化系BDプレーヤー」を目指したOPPO日本限定モデル

日本の高音質/高画質ノウハウ、マテリアルを結集

 OPPO Digital Japanは、日本独自企画のBlu-ray Discプレーヤー「BDP-105D JAPAN LIMITED(BDP-105DJPL)」を8月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は25万円前後。カラーはブラックで、直販限定モデルとして、チタニウムグレーも発売する。限定生産品のため、販売予定台数に達し次第、生産終了となる。

BDP-105D JAPAN LIMITED

 DSD 5.6MHz対応のUSB DAC機能などを備えた、OPPOユニバーサルBlu-rayディスクプレーヤーの最上位モデル「BDP-105DJP」。その105DJPをベースモデルとしながら、日本の優れたマテリアルを駆使して、さらなる高音質/高画質化を図ったという日本限定のフラッグシップモデルとなる。

 再生ディスクはBlu-ray Discビデオのほか、BDオーディオ、SACD、DVDオーディオ、音楽CDなど。USB DACとしても利用可能で、新たにDSD 11.2MHzまで対応。また、DLNAネットワークプレーヤーとしても動作し、プレーヤー/レンダラー(DMP/DMR)として利用可能で、リモートコントロールアプリを使ったネットワーク経由での操作が行なえる。DACチップはESS Technologyの「ES9018S」を2基内蔵している。

振動対策を徹底し音質向上

 BDP-105D JAPAN LIMITEDの特徴は、USB DAC利用時にDSD 11.2MHzに対応したことと、徹底した振動対策で音質の向上を図ったこと。

 非磁性体金属による、各種強化パーツ追加により内部不要振動を抑え重心をセット中心に一致させた「オプティマル・バイブレーション・コントロール・アラインメント」を導入。BDドライブは、ローダーメカ部の天板を非磁性体3mm厚ステンレス金属加工部品に変更し、ディスクメディアの読み取り安定性と音質改善を実現する。

 また、電源部の鋼板カバーの上部に非磁性体3mm厚ステンレス金属加工部品を追加し、重量バランス調整や電磁波対策を実施。シャーシ下に3mm厚の強化ボトムプレートを追加し、強度を向上。重量バランスや排熱も考慮し、アルミ合金を採用している。

3mm厚のステンレスプレートを追加
強化ボトムプレート

 インシュレータはTAOC製のグラデーション鋳鉄インシュレータ。従来品以上に安定した設置性を確保。内部の振動を効果的に減衰させつつ、外部振動の影響を受けにくい構造とした。

TAOC製のグラデーション鋳鉄インシュレータ
底面

マスタークロック改善や電磁波対策など

 DAC「ES9018S」の性能を活かすため、マスタークロックも改善。水晶発信器の動作をより高い周波数に設定するとともに、DACのマスタークロックに、低位相雑音水晶発振器を採用し、クロックジッタによる音質劣化を抑制。大幅な高音質化を実現したという。

 クリーンな信号品位の維持のため、筐体内の電磁波対策も強化。旭化成せんい製のノイズ抑制素材「PULSHUT」を採用し、積極的な電磁波対策を行なっており、可聴帯域からMHz帯~GHz帯までの広い周波数帯域のノイズ対策を施したという。

 聴感上のテストだけでなく、測定上の数値も重視、上記の対策などにより、BDP-105DJPとの比較で、100Hz帯で約10dB、それ以上の可聴帯域でも平均約3dBのS/N比改善が図られたという。

HDMI×2や独立バランス出力などは踏襲

 その他の主な仕様はBDP-105DJPを踏襲。HDMIはVer.1.4a端子を2系統備え、映像/音声信号を分けて出力できる。フロントパネルにHDMI/MHL入力も装備している。2D/3D映像に適用できる「Darbee Visual Presenceテクノロジー」も採用している。

 DACのES9018Sをステレオ専用に使用したXLRバランス出力装備の2chアナログ出力専用基板と、同チップをマルチチャンネルに使用する7.1chアナログ出力専用基板も装備。音声入力端子は光/同軸デジタル、出力は同軸/光デジタルと、アナログのバランス(XLR)、アンバランス(RCA)、アナログ7.1ch(RCA)とヘッドフォン出力を備える。

背面

 消費電力は55W(待機時0.5W)。外形寸法は430×311×131mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10.7kg。

 なお、既存のBDP-105DJPユーザー向けに、BDP-105D JAPAN LIMITED相当品へのアップグレードサービスも実施予定。詳細は追って告知するとしている。

(臼田勤哉)