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オヤイデ、102 SSC/3E撚りのスピーカーケーブル ACROSS 3000。4,000円/1m~

 オヤイデ電気は、同社が三洲電線と協力して開発したオーディオケーブル用精密導体「102 SSC」を使用し、3E撚り技術を採用したスピーカーケーブル「ACROSS 3000」を10月9日より発売する。ケーブルは切り売りで販売し、1mあたりの価格は4,000円。端子付きの完成品もラインナップし、バナナプラグを装着した「ACROSS 3000 B」が1.5m(ペア32,000円)~3m(同44,000円)。Yラグ装着の「ACROSS 3000 Y」が1.5m(ペア33,000円)~3m(同45,000円)。

ACROSS 3000

 ACROSSシリーズは、空気層をダンパーとし、静電容量を下げて高域特性を改善しながら振動を減衰させる十字絶縁構造「C.I.Sストラクチャー」を採用したスピーカーケーブル。2006年発売の初代モデルは「中核ケーブルとしてシリーズ累計10万メートルを超える出荷数を誇った」(オヤイデ電気)が、PCOCC-A導体の供給終了に伴い2013年に生産完了した。

 オヤイデでは、三洲電線と開発した新導体の102 SSCを採用した新「ACROSS」シリーズ製品を発売。旧「ACROSS」シリーズの「ACROSS 2000」の後継モデルとして発売するのが「ACROSS 3000」となる。

 中心導体の撚り合わせには三洲電線の特許技術「3E撚り」を採用。3種類の線径が異なる素線を幾何学的に撚り合わせるもので、導体の緻密化を図り、線間歪による音質劣化を排除するという。導体断面積はACROSS 2000の1.5倍となる3.0Sqで、これにより導体抵抗を0.63Ω/100mまで減少(ACROSS 2000は0.84Ω)させ、伝送能力の向上を実現したとする。

 C.I.Sストラクチャーやコアキシャル・ツイン・コンダクターなどの基本構造や、高分子ポリオレフィンを使用した絶縁材などはACROSS 2000から継承。外装には振動減衰に優れるというオーディオ専用ハロゲンフリーシースを備え、カラーはベルーガカラー(キャビアブラック)。

 バナナプラグタイプは、リン青銅から切削した素材に銀とロジウムの2層メッキを施した「SRBN」を装備。Yラグタイプは銅合金から切削した素材に銀とプラチナの2層メッキによる「SPSL」を備えている。

ACROSS 3000 B
ACROSS 3000 Y
ACROSS 3000 B(ペア)
長さ価格
1.5m32,000円
2m36,000円
2.5m40,000円
3m44,000円
※ケーブル延長
(0.5mごと)
4,000円
ACROSS 3000 Y(ペア)
長さ価格
1.5m33,000円
2m37,000円
2.5m41,000円
3m45,000円
※ケーブル延長
(0.5mごと)
4,000円

(庄司亮一)