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「シン・仮面ライダー」サイクロン号やデロリアン、DTS:Xベンツも。ジャパンモビリティショー

会場に展示されている映画「シン・仮面ライダー」の「サイクロン号」

10月29日にプレスデーが開幕した「ジャパンモビリティショー 2025」。XperiブースにはDTS:Xに対応したメルセデス・ベンツが展開され、試聴デモが行なわれているほか、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でおなじみの「デロリアン DMC12」、映画「シン・仮面ライダー」に登場した「サイクロン号」の展示なども行なわれている。

XperiはDTS:X対応ベンツの試聴体験

XperiブースにはDTS:Xに対応したメルセデス・ベンツEクラスが置かれている

Xperiは、親会社であるXperi Inc.が提供するコネクテッドカー向けのエンターテインメントプラットフォーム「DTS AutoStage」や、車載向けDTS:Xイマーシブ・オーディオなど、車室内エンターテインメントに関する技術を展示。プラットフォーム「DTS AutoStage Video Service Powered by TiVo」が、BMWコネクテッド・ドライブとMINIコネクテッドを通じて、日本市場でサービス開始となることも発表している。

ブースには、合計17基のスピーカーと出力730Wのアンプを組み合わせた「Burmester 4Dサラウンドサウンドシステム」搭載のメルセデス・ベンツEクラスを展示。実際に車内で、IMAX Enhancedに対応したコンテンツの試聴ができる。

同社の担当者は「バッテリーEVであればチャージ中、通常の自動車でも送り迎えの待ち時間、駐車中などに楽しんでいただけるものになっている」と説明する。

車載ディスプレイから「RIDEVU」を起動すると、IMAX Enhancedコンテンツを楽しめる

試聴にはソニー・ピクチャーズエンタテインメントが提供している車載向けビデオストリーミングサービス「RIDEVU(ライドビュー)」を使用。現在同サービスでは200タイトル以上がIMAX Enhanced対応として配信されているほか、2026年末までには500タイトル以上まで対応作品が拡充されるとのこと。

ドアや天井、Aピラーなどにスピーカーを搭載

実際に、対応作品のひとつである「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」を鑑賞してみた。今回は助手席に座っての鑑賞だったが、前席には振動を発生させるエキサイターが内蔵されており、映像に合わせて身体に振動が伝わってくるため迫力十分。

特に印象的だったのは後方からのサウンド表現。劇中に登場するミステリオがスパイダーマン/ピーター・パーカーに語りかけるシーンでは、ミステリオの移動に合わせて話し声が周囲をぐるぐると動き回り、映像の世界に没入することができた。

ブースでは「DTS In-Car シミュレーション アップ・ミックス・オーディオ体験」と題したコーナーも用意。これは一般的な2ch音源を、車内のサラウンド環境や立体音響環境に合わせて、高音質を維持したままアップグレードする技術で、車室内を想定した環境でデモを体験できる。

BMWコネクテッド・ドライブとMINIコネクテッドを通じて日本市場で開始するサービス「DTS AutoStage Video Service Powered by TiVo」は、放送とIP配信コンテンツをシームレスに組み合わせたコネクテッドカー向けエンターテインメントプラットフォーム。すでに北米や、イギリス、韓国などでは提供開始されており、今回日本上陸を果たした格好となる。

HuluとU-NEXTのサービスを横断して作品検索が可能

日本向けサービスでは、HuluやU-NEXT、TVer、WOWOWオンデマンドなどを利用可能。特にHuluとU-NEXTでは、サービスを横断しての配信作品検索が可能で、“観たい作品を探してから、視聴に使うサービスを選択する”ことができる。またNHK ONE(旧NHKプラス)の提供に向けた作業も行なっているとのこと。

そのほか、ブースでは北米などで展開されているデジタルラジオ「HD Radio」のデモなども展開されている。

なお、ブースで体験できるデモのうち、メルセデス・ベンツEクラスでの試聴体験は「JMS2025公式アプリ」からの予約優先式となっている。また体験後、アンケートに協力すると、dtsグッズがもらえるキャンペーンに参加できる。

dtsがグッズがもらえるキャンペーンも実施中

「シン・仮面ライダー」サイクロン号やデロリアンも展示

「デロリアン DMC12」

Xperiのブースがある東7ホールには、戦後から現代までの名車たちが展示される「Mobility Culture合同展示 ~タイムスリップ・ガレージ~」が展開されており、ここに「デロリアン DMC12」や「サイクロン号」、ホンダのF1マシン「McLaren Honda MP4/4」、ゲームやアニメに登場するマツダ「RX-7」などが展示されている。

「シン・仮面ライダー」サイクロン号
マツダ「RX-7」

そのほか東4~6ホールではホンダやスバル、西1・2ホールでは日産自動車、南展示棟ではトヨタやレクサス、センチュリーなどがブースを出展。さまざまなコンセプトカーなどを展示している。

また西ホールの「Tokyo Future Tour 2035」内には、ソニーによる「VR Cockpit」プロトタイプをレクサス車内で体験できるコーナーも設けられている。

「ジャパンモビリティショー 2025」は10月31日~11月9日が一般公開日。入場料は当日3,000円、アフター4で1,500円など。詳しくは公式サイトまで。

「McLaren Honda MP4/4」
センチュリークーペ
レクサスのスポーツカー「スポーツコンセプト」
マツダのビジョンモデル「VISION X-COUPE」
スバルのバッテリーEV STIコンセプトモデル「Performance-E STI concept」
スバルの内燃機関 STIコンセプトモデル「Performance-B STI concept」
中国BYDのスーパースポーツEV「YANGWANG U9」
日産自動車のフォーミュラEマシン
日産自動車の「パトロール」
ホンダブースには「サステナブルロケット」の実験機も展示